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『ブランカとギター弾き』大阪・神戸で公開中!長谷井宏紀監督迎え舞台挨拶開催!

2017年9月8日

8月19日(土)より大阪・梅田のシネ・リーブル梅田で、フィリピンでの孤児の少女と盲目のギター弾きの旅を描いたロードムービー『ブランカとギター弾き』が上映されている。9月8日(金)には本作の公開を記念して長谷井宏紀監督を迎え舞台挨拶が開催された。

 

映画『ブランカとギター弾き』は、写真家として活躍する長谷井宏紀による映画監督デビュー作。フィリピンを舞台に、孤児の少女と盲目のギター弾きの旅を描く。マニラのスラムに暮らす孤児のブランカは、母親を金で買うことを思いつき、盲目のギター弾きピーターと旅に出る。ピーターから得意な歌でお金を稼ぐことを教わったブランカは、レストランで歌う仕事を得てお金を稼ぎ、計画は順調に進んでいるかに思えた。しかし、そんな彼女の身に思いもよらぬ危険が迫っていた…

上映後、長谷井宏紀監督が登壇。本作は上映を開始し3週間を経過、複数回鑑賞しているお客さんもいることから、今回はティーチイン形式で舞台挨拶が始まった。

 

リピーターもいることから、質問する方の挙手も次々と挙がった。本作を制作した経緯について聞かれると、長谷井監督は「28歳の時に、友人の写真を観たことがきっかけでフィリピンに行った。スモーキーマウンテンと呼ばれるごみの山があるスラムで育った子ども達と出会い遊びながら、自主制作の短編映画を作った」と振り返る。「次は、もっと大きな映画をいつか作ろう、と子ども達に約束したことが心の中で引っかかっていた。それ以来、10年近くの時間をかけてようやく形となった。当時一緒に遊んでいた子ども達も大きくなり、そこから2名が出演してくれた。10年かかったが、約束を守れて良かった」と感慨深い。フィリピンの子ども達との交流は現在も続いており「映画祭でフィリピンに帰っている。映画完成時には、彼らが住んでいる場所で作品のお披露目を行い、盛り上がった。鑑賞中は、そんなに笑うのかと思う程ずっと笑っていた」と作品への反応を話す。

 

本作では、ブランカが歌う楽曲が印象に残る。今作における音楽の意味について問われると、長谷井監督は「元々、音楽は好きだから、作中に流れる音楽は必要だと思うが、今回は音楽を入れないシーンを大事にした」と打ち明ける。「音楽は鳴っていなくても聞こえてくるので、それらを大事にする。音楽だらけにしない。音楽がないシーンを大事にした」と述べる。作品が伝えたいことについて尋ねられると「観てもらった人が感じていることが正しいと思っている。皆それぞれ感じ方が違う。作った時の思いがあるが、鑑賞後のお客さん達の中には、僕が制作中に考えていたことをさらに深く感じてくれた方もおり、驚いている」と告白する。「お客さんが感じてくれたことが僕が思っていることだと捉えてもらったほうがいいかな」と現在は思っている。

長谷井監督は、現在取り組んでいる作品があるが、やはり『』を多くの方に観て頂きたいと願っている。映画制作について「日本で撮ってみたいが、なかなか本作のような作品を日本で撮っていくのは難しい。今回、ヴェネツィア・ビエンナーレやヴェネツィア国際映画祭の人達がサポートしてくれたので映画を作れたと思っている。日本でも作りたいので、良いきっかけとなった」と考えている。なお、今後はルーマニアやメキシコ等での映画を考えている。最後に「もし気に入って頂けたら、お友達にも宣伝してもらえると嬉しい」と感謝を述べ、舞台挨拶は締め括られた。

 

映画『ブランカとギター弾き』は、大阪・梅田のシネ・リーブル梅田と神戸・三宮のシネ・リーブル神戸で上映中。また、兵庫・尼崎のMOVIXあまがさきで9月23日(土)から、京都・烏丸の京都シネマで順次公開を予定している。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する
映画好き。映画ライター講座を受講し
関西の映画情報サイトを中心に執筆