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インドの“戦う王妃”描く歴史劇『マニカルニカ ジャーンシーの女王』がいよいよ劇場公開!

2020年1月2日
(C)Esselvisionproduction (p) (LTD)

 

“インドのジャンヌダルク“と呼ばれるカリスマ的な女性指導者、ラクシュミー・バーイーことマニカルニカの生涯を描いた歴史アクション大作『マニカルニカ ジャーンシーの女王』が、1月3日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『マニカルニカ ジャーンシーの女王』は、ラクシュミー・バーイーの名で人びとに親しまれ、インドのジャンヌ・ダルクと称される実在の女性指導者の活躍を描いたスペタクルアクション。僧侶の娘に生まれたマニカルニカは、幼い時から男子同様に剣術や弓、乗馬などを習得し成長した。ジャーンシー藩王ガンガーダル・ラーオとの縁談により、ジャーンシーに嫁いだマニカルニカは藩王からラクシュミーという名を与えられ、彼女は人びとからラクシュミー・バーイーと呼ばれて親しまれるようになる。しかし、授かった王子が亡くなり、ほどなくして藩王が病死するというジャーンシー藩の危機に乗じて、イギリスは藩王国を併合。ラクシュミーは城を後にするが、1857年にぼっ発したインド大反乱で、ラクシュミーも国のために立ち上がる。

 

本作では、主人公を『クイーン 旅立つわたしのハネムーン』のカンガナー・ラーナーウトが気高くも勇ましい王妃を熱演。原案・脚本には『バーフバリ』シリーズの原案も担当したV・ビジャエーンドラ・プラサードが務めた。

 

(C)Esselvisionproduction (p) (LTD)

 

映画『マニカルニカ ジャーンシーの女王』は、1月3日(金)より、大阪・難波のなんばパークスシネマ、京都・九条の京都みなみ会館、神戸・三宮の神戸国際松竹をはじめ全国の劇場で公開。。

覚えているだろうか?日本映画界にインド映画のセカンドインパクトが走った2017年。『バーフバリ』、この作品は間違いなくインド映画ファンの間口を広げた、とんでもない作品であった。約3年を経て「バーフ……バ…リ?」と同系統のインド映画を漁っていたが、なかなか出会えていなかった…そんな方は多いのではないだろうか。本作は、そんな迷える民達に救いの手を差し伸べる作品かもしれない。

 

本作は『バーフバリ』シリーズを手掛けた、K. V. ヴィジャエーンドラ・プラサードによる脚本となっており、同シリーズの系譜をしっかりと引き継いでいる。アクションは史実に基づいて作られているため、「ヤシの木カタパルト」ほどのインパクトには欠けるが、ラクシュミーを初め、女性陣の踊るような剣捌きは圧巻!歌や踊り、そして色彩豊かな映像美は”スクリーン映え”すること間違いない!

 

抑圧を掛けてくる英国兵に、力だけでなく、知性、博識を持って、凛として立ち向かう姿。そして、彼女を支える民達が一丸となって共に戦う姿に心を奪われた。マニカルニカの持つ、”美しさ”、そして”強さ”を存分に描き切った本作は、近年、急激に加速するインド映画ブームをさらに加速させる!

from関西キネマ倶楽部

 

壮絶な話である。沢山の人が死ぬ。敵味方の血が飛び散る。女子供も容赦なく殺される。人気作『バーフバリ』のスタッフが携わっており、ヒロイン大活躍のエンタメ的な予想もしていたが、覚悟していた以上のシビアな現実の歴史を突き付けられた。

 

とは言いながら、終盤のマニカルニカの大立ち回りは圧巻。殺気みなぎる殺陣で、イギリス兵たちを次々と切り倒す様のカタルシスは物凄い。それまでのフラストレーションが溜まりに溜まっているから、やっちまえ!と声が出そうになるほどの最大の見せ場だ。

 

過酷で凄惨な侵略と抵抗の史実を描くため、『バーフバリ』のような勧善懲悪・荒唐無稽・架空の神話めいた話ではない。そして敵が「イギリス」という現在の日本人にとって馴染みのある国であるので、心苦しさも感じる。とはいえ、寺院の壁画に描かれている絵巻物を見ているような、落ち着きのある語り口が不思議と観やすい作品だ。

fromNZ2.0@エヌゼット

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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