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ハリウッド創成期を支えたコメディアンのコンビ愛を描く『僕たちのラストステージ』がいよいよ劇場公開!

2019年4月18日

(C)eOne Features (S&O) Limited, British Broadcasting Corporation 2018

 

ハリウッドの映画創成期を支えたチャップリンやキートンらと並び称され、ふたり組コメディアンのパイオニアとして知られるアメリカのお笑いコンビ“ローレル&ハーディ“の実話を基にした感動作『僕たちのラストステージ』が、4月19日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『僕たちのラストステージ』は、ハリウッドの映画創成期を支えたアメリカの伝説的お笑いコンビ「ローレル&ハーディ」の晩年を描いた伝記ドラマ。2人組コメディアンのパイオニアとして100本以上の作品に出演し、共に人生を歩んできた2人が、人生の晩年に差し掛かって改めて互いへの愛や演じることの大切さに気づいていく姿を描き出す。

 

本作は、『フィルス』のジョン・S・ベアードが監督を務め、『あなたを抱きしめる日まで』のジェフ・ポープが脚本を担当。『ナイト ミュージアム』シリーズのスティーブ・クーガンと『シカゴ』のジョン・C・ライリーがW主演を務める。

(C)eOne Features (S&O) Limited, British Broadcasting Corporation 2018

 

映画『僕たちのラストステージ』は、4月19日(金)より、全国の劇場で公開。

幕が上がる。眩しいくらいのスポットライトがスタンとオリーの黒い衣装を照らす。”笑い”の巨匠たちのうちの二人である、「ローレルとハーディ」コンビをこの映画で多くの人が知るに違いない。

 

辛い時もユーモアとジョークを忘れない二人には脱帽した。いつも一緒、いつも二人。ショットの端々から二人の仲の良さが滲み出ており、お互いを信頼しきっているのが手に取るようにわかる。世の中にどれだけ相棒を持った人が存在するのかはわからないが、持っていない自分でも、スタンとオリーそれぞれの内に秘めた気持ちが理解できる。むしろ、どの気持ちにも共感出来すぎてしまい観ていてとても苦しかったこともここに書いておきたい。頓挫した話をオリーになかなか言い出せないスタンは私だったし、出資を募るお金が無い(スタンに頼ってしまう)のに競馬でついつい賭けてしまうオリーに対しても同情心が湧いてしまった。彼女のプレゼントを買うお金も、賭けなきゃ生まれない。

 

スタンが言う、「映画の中の僕達は有名人なんかじゃない。そういう設定なだけだ。頼れるのはお互いだけ。そこがいい。」スポットライトが消え、真紅の幕が閉じてもこの言葉はずっと私の胸の中で光り続けて止まないのだ。

S・クーガン、やはりコメディの役を演じればピカイチだ。最高にキマっている。卵をゴロゴロ転がして割る、あの時の表情が堪らない。 ジョン・C・ライリーの瞳の奥に宿る優しさも注目しておきたい。彼だからオリーの抱擁してくれる優しさに涙できたのだ。 ハーディの妻役であるシャーリー・ヘンダーソンのキュートで毒のある演技、映画で見つけるとついニヤッとしてしまう。

from君山

 

本作を鑑賞するまで、実在したローレル&ハーディというコンビについては名前すら知らなかった。しかし、そんなことは関係なく、2人の生き様や互いを思う姿に心を打たれた。

 

晩年になっても共に走ってくれるようなこんな相棒が自分にも欲しい。ただ仲が良いというだけではなく、2人の間にずっとあった蟠りや、すぐ意見が分かれてしまいそうになる脆さが逆に良く、細くて強いワイヤーのようなものが2人を繋いでいるようだ。

 

再び映画を作りたいというモチベーションの元に巡業する2人が迎える最後のラストステージは『ボヘミアン・ラプソディ』や『パッドマン』のラストシーンにも負けないくらいのパワーを感じて涙なしには観れない。2人の雄姿が現代に映画として形を残したことを天国のどこかにいる2人に知って欲しい。まさに本作こそ、ローレル&ハーディが求めたローレル&ハーディを描く映画そのものだ。

fromねむひら

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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