盲目の少年と転校生による友情や青春を描いたブラジル映画『彼の見つめる先に』関西でいよいよ公開!
ブラジル・サンパウロで暮らす目の見えない高校生の揺れ動く心を描き出す『彼の見つめる先に』が関西の劇場で4月14日(土)より公開される。
本作は、世界各地の映画祭で称賛を浴びたブラジルの短編作品『I Don’t Want to Go Back Alone(今日はひとりで帰りたくない)』を、監督のダニエル・ヒベイロ自身が長編映画化。イギリス・グラスゴーのBelle & Sebastianによる名曲『There’s too much love 』が、繊細な感情を鮮やかに彩る。
映画『彼の見つめる先に』は、ブラジル・サンパウロを舞台に、思春期の若者たちの揺れ動く感情をみずみずしく切り取った青春ドラマ。目の見えない高校生のレオは、少し過保護な両親や優しい祖母、いつもそばにいてくれる幼なじみの女の子ジョバンナらに囲まれて平穏な生活を送っていた。ある日、彼のクラスにガブリエルという少年が転校してくる。レオとジョバンナは、レオの目が見えないことをからかったりしないガブリエルと自然に仲良くなっていく。ガブリエルと一緒に映画館に行ったり自転車に乗ったりと新しい世界を知るレオだったが、やがてそれぞれの気持ちに変化が生じはじめ……
映画『彼の見つめる先に』は、4月14日(土)から、大阪・梅田のシネ・リーブル梅田、また、神戸・元町の元町映画館で近日公開予定。
本作は、盲目の少年を通して友情や青春を描くと同時に性の目覚めについても描いている。多感な青年期は、人生において多くの出来事を経験していく。盲目の少年がいかにして人を好きになっていくのか。自我が芽生え、自身のアイデンティティやセクシュアリティをどのように定義していくか描く。苦い経験をしながらも、胸を時めかせる素敵な出会いに主人公は遭遇する。その傍らに寄り添うかのようにBelle & Sebastianの名曲が流れるのが何とも心地よくも切ない青春の一作である。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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