様々な事情から義務教育を終えられなかった人たちが集う夜間中学を舞台に、人生につまずきながらも再び希望を見出していく人々の姿を描く『星の教室』がいよいよ劇場公開!
©2026 映画「星の教室」製作委員会
夜間中学を舞台に、義務教育を十分に受けられずに大人になった女性が、境遇の異なる仲間と出会い、共に希望への一歩を踏み出す姿を描く『星の教室』が11月6日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『星の教室』…
2001年1月、大阪の下町にあるレンタルビデオ店で働く潤間さやかは、店長から履歴書の提出を求められたことをきっかけに、近所の中学校の夜間学級に足を踏み入れる。中学時代にいじめが原因で不登校となったさやかは、卒業を拒否して“中学中退”を選択し、そのまま成人を迎えていた。そんな彼女が夜間中学で目にしたのは、校庭で夜空を見上げながら幸せそうに歌う、年齢も国籍もバラバラな生徒たちの姿だった。学校に行けなかったのは自分だけではないことに気づいたさやかは、夜間中学に入学することを決意し、先生やクラスメイトに支えられながら新しい道を歩きはじめる。
本作は、映画プロデューサー・監督として数々の名作映画を世に送り出してきた角川春樹さんが総監督を務めた青春群像劇。『みをつくし料理帖』シリーズで知られる小説家の髙田郁さんが漫画原作者時代に取材した夜間学級でのエピソードをもとに執筆した小説「星の教室」を原作に、『四月の永い夢』の中川龍太郎さんが監督を務めた。桜田ひよりさんがさやか役で主演を務め、夜間中学の生徒役で浅野温子さん、中尾ミエさん、山本學さん、教師役で真木よう子さん、甲本雅裕さん、三戸なつめさん、レンタルビデオ店の店長役で原田泰造さん、夜間中学を取材する漫画家役で小泉孝太郎さん、さやかの両親役で仙道敦子さんと萩原聖人さんが共演している。

©2026 映画「星の教室」製作委員会
映画『星の教室』は、11月6日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマや心斎橋のイオンシネマシアタス心斎橋や難波のTOHOシネマズなんばやなんばパークスシネマ、京都・二条のTOHOシネマズ二条や三条のMOVIX京都や九条のT・ジョイ京都、神戸・三宮のkino cinema 神戸国際や岩屋の109シネマズHAT神戸等で公開。
夜間中学は、戦時中に学校教育を受けられなかった人達が通うのかな、といった印象があった。だが、現代においては様々な事情で中学に通えなかった人達に向けて広く開かれた場所なんだな、と本作を通じて改めて知った次第だ。今作では、小説家の髙田郁さんが漫画原作者時代に取材し、大阪市立天王寺中学夜間学級で長期取材を行うと共に、東京や奈良の夜間中学、全国夜間中学校研究大会で伺ったお話をベースに描かれた原作があり、中川龍太郎監督が丁寧に映画化している。あくまでも、大阪にある架空の夜間中学を舞台にしており、フィクションだ。かつては、卒業証書を受け取っていないことが、夜間中学入学の絶対的な条件となっていたが、現在は、形式的な卒業者にも夜間中学入学への道が開かれており、各々が持つ学びたい意志を尊重されていることは喜ばしい限りだ。本作においては、中学時代にいじめが原因で不登校となった主人公が、卒業を拒否して“中学中退”を選択し、そのまま成人を迎えていたが、働くうえで履歴書が必要であるならば、意を決して夜間中学に通うことから始まっていく。世の中には本当に様々な事情があるのだ。だが、学びを通じて変化することができるならば、思いもしなかった未来を描き、実現していくことが出来る、と本作を鑑賞しながら気づかされていく。そして、多様性があることにも気づかされ、今こそ映画化されるべき作品だと思わずにはいられない。そんな夜間中学の光景について『星の教室』と名づけられていることが素敵だと感じてしまう一作だ。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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