サウナって動くんだね!『ルックバック』出口夏希さんと蒔田彩珠さんと七瀬ふうりさんと岡田六花さんと是枝裕和監督を迎え公開後舞台挨拶 in 大阪開催!
漫画を描くことに自信を持つ少女と、彼女に憧れる高い画力を秘めた少女の関係を、小学生から始まる13年間の軌跡を、春夏秋冬の景色とともに描く『ルックバック』が全国の劇場で公開中。9月21日(月)には、大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマに出口夏希さんと蒔田彩珠さんと七瀬ふうりさんと岡田六花さんと是枝裕和監督を迎え、公開後舞台挨拶 in 大阪が開催された。
映画『ルックバック』は、「チェンソーマン」で知られる漫画家の藤本タツキさんが2021年に発表し、劇場アニメ版も大きな話題を集めた漫画を、『万引き家族』『怪物』の是枝裕和さんが監督・脚本・編集を手がけて実写映画化。漫画へのひたむきな思いで結ばれた2人の少女の13年間にわたる軌跡を、秋田県にかほ市を中心に撮影された美しい四季とともに丁寧に描き出す。自信家である小学4年生の藤野は、学年新聞に4コマ漫画を連載し、クラスメイトたちから絶賛されていた。しかしある日、学年新聞に掲載された不登校の同級生である京本の漫画を見て、その圧倒的な画力に打ちのめされる。それ以来、藤野は絵がうまくなりたい一心で漫画を描き続けるが、京本との差は埋まらず、一度は漫画を描くことを諦めてしまう。しかし卒業式の日、京本の家に卒業証書を届けに行った藤野は、京本が自分の漫画のファンだったことを知る。漫画へのひたむきな思いで結ばれた藤野と京本は一緒に漫画を描くようになり、かけがえのない時間を積み重ねていくが、そんなふたりの日常を大きく揺るがす出来事が起こる。『万事快調 オール・グリーンズ』の出口夏希さんが藤野役、『ハピネス』の蒔田彩珠さんが京本役で主演を務め、漫画編集者の前田役で菅田将暉さん、藤野と京本が通う小学校の先生である玉井役で宮藤官九郎さん、藤野の母である朱里役で野呂佳代さんが共演。『竜とそばかすの姫』で第45回日本アカデミー賞最優秀音楽賞を受賞した坂東祐大さんが音楽を担当。2026年の第83回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に出品された。
今回、上映後に出口夏希さんと蒔田彩珠さんと七瀬ふうりさんと岡田六花さんと是枝裕和監督が登壇。来阪して間もないタイミングであったが、大阪について、出口さんは開口一番に「たこ焼き!」と挙げ、大阪での舞台挨拶を楽しみにしていることが伝わってくる。蒔田さんは「551!」と挙げるも、大阪ではお馴染みの「551蓬莱」のCMについては知らなかったようだ。来阪が三度目となる岡田さんも、たこ焼きを楽しみにしている様子。是枝監督は、大阪でのお客さんの反応をいつも熱く感じており、今回も真摯に受けとめていた。七瀬さんは兵庫県出身で緊張気味だが「関東よりは近いから安心感(があり)、関西だからホッとしています」と落ち着いて話していく。

先日まで、出口さんと蒔田さんと是枝監督は、本作のプロモーションで台湾や香港を訪れていた。出口さんは「すっごいいっぱい人が来てくれて…私が思っていないところまですごい詳しくて…ここ、こうだったけど、こうだったよね、みたいなのが、すごい細かかった。私達が気づかなかったような視点から感想をいただいて、そういう視点もあるな、と思うことはありました」と驚くばかり。蒔田さんは「Q&Aをやったので、すごい盛り上がっていて…負けないくらい、今日もお願いします」とお客さんの反応を楽しみにしている。是枝監督は「ホントによく観てくれている。原作の藤本タツキさんの漫画のファンの方もかなりいたので、ディテールに突っ込んだ質問とかが出てくる、という…ちょっと緊張するやり取りがありました」と大変ながらも良き時間を過ごしたようだ。

劇場公開から10日が経ち、岡田さんは、祖父母が4回も観ており、毎回号泣していることを聞き「藤野と京本が会うところでウルっときているらしいです」と明かす。七瀬さんは、つい最近に友達と観に行っており、どのような反応をされるか、と不安と恥ずかしさがあったようだが、鑑賞後に「 めっちゃ良かったよ」と感想をいただいたり、未鑑賞の友達から「すごく楽しみにしてるよ」『ルックバック』、すごいね」といった反応を聞いていた。また、母親が何度も観て違うシーンで泣いていることを明かし「不自然な感じです」と率直な感想を明かす。出口さんは、SNSでのエゴサーチをしており「皆さん、あたたかいコメントをいただいてくれているイメージです」と笑顔を見せた。蒔田さんは、映画に馴染んでいない友達が『ルックバック』を観てくれていることを喜んでいる。
撮影中の出来事について、七瀬さんは「雨の中、スタッフの皆さんが寒さを予想してくれて、サウナカーを用意してくれたんですよ」と明かし「すごく寒くて、撮影が終わったら、ダッシュでそこに駆けつけて、すごくあたたかかった。車のサウナだよ。初めて知ったよ、私、そんなの。サウナって動くんだね」と初めての経験を話し、監督に感謝の気持ちを伝えていく。

ヴェネチア国際映画祭には皆で参加しており、岡田さんは「現地が映画祭ムードで、人見知りなんですけど、現地だったら、ふうりちゃんと一緒にChao!とかGrazie!とか、初対面の人とか通りすがりの人にじゃんじゃん言ってた」と思い返すと、七瀬さんも「でも、ちゃんと返してくれたからね。通行人とか通りすがりの人とか挨拶してくれたよね。すごく優しかった、ホント」とフォローしていく。また、岡田さんは、現地のジェラートを堪能しており「バニラとイチゴと桃ばっかり食べていたせいで、全種類は制覇できなかったけど、いろんなお店のバニラといちご味ならたくさん食べました」と告白。作品毎に映画祭に訪れている是枝監督としては「島中が映画で染まるので、ホントに素敵な時間でした。上映中、途中で音がなくなる重要なシーンで静寂にしているんですけども、それを観ている時に、2000人がその瞬間にシーンとして皆で共有しているのがドキドキしたんですけど、忘れられない時間になりました」と話し、感慨深げだ。

最後に、出口さんは「この『ルックバック』は凄く景色が綺麗で、音も凄く綺麗な作品になっているので、ぜひ何回も何回も沢山の方に観ていただけたら嬉しいです」とメッセージ。蒔田さんは「この1週間くらいずっと3人で舞台挨拶をしてきて、やっぱり子供たちがいると本当に楽しくて、安心感もあって、私にとっても楽しい舞台挨拶になりました。皆さん、観終わってほやほやで、まだ感想も共有できていないと思うので、この後ゆっくり『ルックバック』について振り返ってもらって、私たちにも教えてください」とお願い。是枝監督は「9月4日に旅立ちまして、僕はヴェネチアからそのままトロントへ行って、香港、台湾と回って日本に戻ってきました。 長い旅でしたけども、とても充実し良い時間でした。 一旦この度は終わりますけれども、作品はまだこれからどんどん遠くへ飛んでいきますし、皆さんの中に残っていっていただければ幸いです。また是非劇場に戻ってきていただいて、旅を続けていただければ」と伝え、舞台挨拶を締め括った。

映画『ルックバック』は、全国の劇場で公開中。関西では、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田や大阪ステーションシティシネマやT・ジョイ梅田、心斎橋のイオンシネマシアタス心斎橋や難波のTOHOシネマズなんばやなんばパークスシネマ、京都・二条のTOHOシネマズ二条や三条のMOVIX京都や九条のT・ジョイ京都、神戸・三宮のOSシネマズミント神戸やkino cinema 神戸国際等で公開中。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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