どの世代にも届く新しい『八つ墓村』が誕生!尾上松也さんと奥智哉さんと堀田真由さんと清水崇監督を迎え公開記念舞台挨拶 in 大阪開催!
母の訃報を受けた大学生が、探偵に誘われて訪れた山奥の村で、不可解な連続殺人事件に巻き込まれていく様を描く『八つ墓村』が9月18日(金)より全国の劇場で公開中。9月19日(土)には、大阪・難波のなんばパークスシネマに尾上松也さんと奥智哉さんと堀田真由さんと清水崇監督を迎え、公開記念舞台挨拶 in 大阪が開催された。
映画『八つ墓村』は、ミステリー界の巨匠である横溝正史さんの代表作のひとつで、過去にも数多く映画化、ドラマ化された「八つ墓村」を、『呪怨』シリーズの清水崇監督が新たに映画化。尾上松也さんが金田一耕助役を演じて主演を務める。就職の内定も得られず、彼女もいない大学生の井川辰弥のもとに母の訃報が舞い込む。辰弥は探偵の金田一耕助に誘われ、岡山県の山奥に潜む、亡き母のルーツである”八つ墓村”を訪れる。名家である田治見家の莫大な遺産の相続人である辰弥の来訪に合わせたかのように、村では不可解な連続殺人事件が発生する。辰弥は亡き母のルーツをたどる中、金田一とともに連続事件に巻き込まれてゆく。尾上松也さんが金田一を演じるほか、辰弥役を奥智哉さん、未亡人の森美也子役を堀田真由さん、双子の大叔母役を高島礼子さん、田治見家の先代とその長男役を滝藤賢一さんがそれぞれ演じる。
今回、上映前に尾上松也さんと奥智哉さんと堀田真由さんと清水崇監督が登壇。皆が思い思いの関西弁で挨拶しており、尾上さんは「ほんまにありがとう。ぎょうさん、人おるで。ほんと、ありがとう。 ほんまに。そやけど、嬉しいですわ。いや、ほんとにたくさん来てもろてもろて、ほんとに嬉しいし、これから観るんやったろ。 そやんな。これから観るやんな。ほんまに楽しんでってください。 ほんまにありがとうございます」と伝えていく。奥さんは「おおきに。本日はよろしゅうお願いいたします」、登壇者の中では唯一の関西出身(滋賀)の堀田さんは、皆の関西弁に苦笑いしながら「ほんまにやりづらいな、今日はちょっと…皆さん、関西帰ってきました。ただいまぁ。短い時間やけど楽しんでってな」と不思議なイントネーションに煽られ気味に。そして、清水監督は「監督させてもろた監督の清水崇と申します。今日はよろしくお願いします。ありがとうございます。僕は全然関西出身じゃないんですけど。大学は関西だったんです。関西弁に触れた時間は長いし、空気と食べ物はこっちの方が全然好きです」と明かしていった。なお、皆さんは、舞台挨拶の前に道頓堀を訪れており、尾上さんは「むっちゃ暑かったで、ほんま。まだまだ夏やな、ほんま。大阪って暑いな」と関西弁の扱い方に困惑しながらも、東京都の空気感との違いを体感しているようだ。

大阪出身の小籔千豊さんと最も共演した尾上さんは「小藪さんのナチュラルなお芝居と方言が、関西弁とは違うんですけど馴染んでいた。脱力感を出せる人がいないんじゃないかな、というぐらい不思議でした」と驚いていた。すかさず、清水監督が「岡山弁と大阪弁が微妙に違うのが難儀していましたね」とフォロー。堀田さんは、岡山県出身者ではない役だったが、少しだけ岡山弁の台詞があり「やっぱりベースに関西があると難しくて…やっぱり普段から私も関西弁で話すので、逆に標準語も難しかったり、とか」と話し、滋賀と大阪でも違いがあることから「なんなら対立してますから、水止めたるで、って決まり文句ですから。それしかないんです」とお決まりネタまで披露していく。井川辰弥を演じた奥さんは「今回は、大学生で、歌い文句で”彼女なし、就職先なし”みたいな未来に希望のない若者の役だったんです」と紹介しながらも「金田一さんとか美也子とか久弥さんらと接していく中で様々な感情を見つけたり育んでいったりするような役でもあるので、微妙な変化も観ていただけたらいいかな」と受けとめていた。

日本を代表するミステリーの映画化であることから、清水監督は撮影現場について「緊張感に包まれて黙ったままだよね」と話し、尾上さんも「撮影していない時は、みんな呼吸を止めて、ですね」と合わせていく。だが、清水監督から「嘘つけ」と即ツッコミ。「監督の僕は、全ての進行としてやるしかないんですけど…みんなも楽しそうに小藪さんを中心に、お金払った方がいいか、というぐらい。小藪さんが”ほんでな…ほんでな”と言いながら、すべらない話をずっと展開していた」と明かした。改めて、尾上さんは「実は、めちゃくちゃ和やかでしたしね。でも、監督がまず率先して和やかな空気をいつも作ってくれていました」と現場の様子を伝え「慣れるのに時間のかかるタイプのジョークの言い方や表情で言ってくるので、最初は探っていましたけど、後半は分かってきました。そのおかげで本当に楽しかったですね」と振り返る。堀田さんも「物語は、背筋が凍るようなシーンもあり、怖い描写もありますけど、撮影現場は和気あいあいとしていた。笑い声が起きているぐらい楽しかったです。みんなで縁側で同じ方向を向いて喋っていた」と話し、現場の空気感が伝わってきた。

昨日に公開を迎え、現在の尾上さんは「撮影していたのは去年の春頃なんですけれども、1年以上経って、あの時期に和気あいあいもありながら、みんなで1つの作品を作る、という意味で、岡山と京都で頑張ったこの作品を皆さんに観ていただけるのはホントに嬉しいです。今までの『八つ墓村』とも違うテイストで、新たな『八つ墓村』が誕生したので、皆さんがどのように受け取って感じてくれるのか、を早く知りたいですね」と興味津々。とはいえ、金田一耕助を演じる事へのプレッシャーがあり「後で話を聞くと、監督もまず悩まれた、と仰っていました。僕自身もオファーをいただいた時、自分でいいのか、できるのか、と一瞬悩みました。久弥や要蔵を演じた滝藤さんも、この役を僕ができるのか、と悩んだ。みんなそれぞれ、一瞬尻込みするような感覚はあったみたいですね」と告白。清水監督も「野村芳太郎監督版や昔の映画版をこよなく愛する人もいるし、原作が大好きだ、どうして原作通りにやってくれないんだ、という方もいる。過去作の印象が強すぎて、なんでわざわざもう一回映画にするんだ、という方もいらっしゃると思うんですよね。でも、だからこそ、それを超えて新しい『八つ墓村』を作りたい、という思いがあった」と話し「前の映画は、僕でも子供だった。並んでる皆さんや、もし原作も読んでおらず、映画も観ていなかったら、撮影前に予習しないでほしい。観ないまま、僕らで新しく作りたい、と皆さんに話した」と明かした。

注目してほしいシーンについて、奥さんは、”例の桜並木”のシーンを挙げ「今までの『八つ墓村』とテイストの違った、清水監督の味が色濃く出てるワンシーンに進化しております。 そういうところも是非是非注目していただけたら嬉しいな」とレコメンド。辰弥の成長譚についても「最初と最後で、辰弥の気持ちがどのように変化したか。特に。最後が肝ですかね。もしかしたら、最後まで座っているといいことがあるかも」と仄めかした。金田一と辰弥の関係性について、尾上さんは「完全にバディーです。一緒に事件を解決する、というよりは、事件を追っかけていくような形になるわけです。金田一も辰弥に助けられた。辰弥も、いつの間にか金田一によって、どんどん変化していくところは、1つの見どころかな」とオススメ。堀田さんも「後半にかけて怖さレベルがドンドン上がっていく」と思いながらも「私自身も、個人的には、怖いホラーとかはあまり得意ではなかったんですが、怖さが絶妙なバランスなので、観れなくない。そして、ホラーだけじゃなく、しっかりとミステリーも謳っているので、前半に気になっていた違和感が後半に繋がって、線になってくるところがあります。できれば一度だけじゃなく二度観ていただくと、振り返っていただいた時、あの時のこのキャラクターの表情、とか、こういう時に言っていた言葉とかがまた違った面が見えてきておもしろいと思うので、是非一度だけではなく、二度、三度と観ていただけたら嬉しいです」とゴリ押しした。

最後に、尾上さんは「清水監督の下、素晴らしいキャストの皆様とスタッフの皆様と作り上げたこの作品を今から見ていただくのは、本当に楽しみです。 今までに『八つ墓村』を観たことがある方、初めて『八つ墓村』にふれる方もいらっしゃると思いますけど、清水監督のおかげで、どの世代にも届くような新しい『八つ墓村』が誕生いたしました。 で、ありながら、清水監督の色もしっかり出ています。絶妙なところがこの作品の多くの魅力の1つかな、と思います。そして、『八つ墓村』が本来持っている群衆心や人間の狂気というテーマ性も、現代に置き換えたことによって、皆さんに届きやすくなっているんじゃないかな、と思いますので、この今回の新しい『八つ墓村』を観て、何か感じ取っていただければ嬉しいな、と思います。おもしろかった、と思っていただけたら、多くの方を誘って、何度でも劇場に足を運んでいただいて、『八つ墓村』を広めていただきたいなと思います」と伝え、舞台挨拶を締め括った。
映画『八つ墓村』は、9月18日(金)より全国の劇場で公開中。関西では、大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマや心斎橋のイオンシネマシアタス心斎橋や難波のなんばパークスシネマ、京都・二条のTOHOシネマズ二条や三条のMOVIX京都や九条のT・ジョイ京都、神戸・三宮のkino cinema 神戸国際等で公開中。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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