古びたせんべい屋を舞台に、“未来の家族”が時を超えて押入れからやって来る様子を描く『ホーム スイート ホーム』がいよいよ劇場公開!
©2026映画『ホーム スイート ホーム』製作委員会
下町の老舗煎餅屋を継いだ青年の前に未来の家族が現れ、青年は彼らと過去へタイムスリップする『ホーム スイート ホーム』が9月4日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『ホーム スイート ホーム』は、脚本家・演出家の金沢知樹さんが2006年に発表した舞台「HOME SWEET HOME」を映画化したタイムスリップホームコメディ。下町の煎餅屋を舞台に、未来からやってきた家族との騒動を通して、世代を超えた親子のつながりや家族と向き合うことの大切さを描く。祖父の代から続く煎餅屋を営む植木一郎は、ある日、自宅の押し入れから未来の家族たちが現れるという異常事態に巻き込まれる。やってきたのは28年後の未来から来た息子の英郎と、そのまた息子で一郎にとっては孫となる史郎だった。3人はひょんなことからさらに過去へとタイムスリップし、そこで今度は若き日の一郎の父である耕太郎と顔を合わせる。4世代の4人は、なぜか全員27歳。親も子も孫も同い年という奇妙な状況の中、“家族会議”が始まるのだが…
主人公の一郎役にダンス&ボーカルグループ WATWINGの八村倫太郎さん、一郎の息子である英郎役に「機界戦隊ゼンカイジャー」の増子敦貴さん、孫の史郎役に同じく「機界戦隊ゼンカイジャー」で知られる駒木根葵汰さん、父の耕太郎役に映画『正体』やドラマ「おいしい離婚届けます」で活躍する前田公輝さんと若手注目俳優が集結。そのほか大原優乃さん、山谷花純さん、樫尾篤紀さん、藤田ハルさん、ドロンズ石本さんが共演。監督は『SOUND of LOVE』『プロジェクト・カグヤ』の吉川鮎太さんが務めた。

©2026映画『ホーム スイート ホーム』製作委員会
映画『ホーム スイート ホーム』は、9月4日(金)より全国の劇場で公開。大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマや心斎橋のkino cinema 心斎橋や難波のなんばパークスシネマ、京都・三条のMOVIX京都、神戸・三宮のkino cinema 神戸国際等で公開。
下町にある煎餅屋のバックヤード、即ち自宅を舞台に未来人がやってきてドタバタ劇を起こしていくタイムスリップホームコメディである本作。冒頭から鑑賞していると、まさに『サマータイムマシンブルース』の光景を思わずにはいられない。現在の世界にある”とあるモノ”の所在によって、タイムパラドックスを起こす可能性があるため、それを元に戻そうとしていく当初のストーリーテリングは、まさに『サマータイムマシン・ブルース』そのものであり、ワクワクするような出来事がおこりそうだ。だが、本作は、それだけではない。未来人に遭遇してしまったとしても、タイムパラドックスの影響を考慮し、必要以上の人物に遭遇しようとはしないはずが、次々に大変してしまうのが、醍醐味になっていく。そこで、如何にして誤魔化して、タイムパラドックスを起こさせないようにしていくので、観客としては存分におもしろい。最終的には、3世代の人間同士が同じ年齢で対面することになってしまうのは、脚本の妙とも云えようか。そこで巻き起こっていく世代間のギャップにもハッと気づかされてしまう。最終的には、1999年へとタイムスリップしてしまうのだが、前世紀の世紀末に存在していたものが、現在においては希少なものになっており、さらに未来人にとっては初めて遭遇するものになっている…実に興味深い限りだ。元々は、2006年に発表した舞台作品であるが、20年後に映画化しながらも、映画化ならではのスケールアップをせずとも、おもしろく映画化できていることも注目ポイントであろうか。最終的には、ホームコメディ作品ならではの刹那さもあり、最後の最後まで存分に楽しめる作品となっている。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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