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何気ない日常の中で揺れる元夫婦の関係と、変わらない家族愛を描く『きれっぱしの愛』がいよいよ劇場公開!

2026年6月29日

©STILL VIVID, SNOWGLOBE, HOBAB, MANEKI FILMS, FILM I VAST, ARTE FRANCE CINEMA

 

田舎町で芸術家の道を模索する女性の、ささやかな日常を描く『きれっぱしの愛』が7月3日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『きれっぱしの愛』は、片田舎に暮らす家族のささやかな日常を、移りゆく四季とともにユーモアと皮肉を交えて描いたドラマ。アイスランドの田舎町。アンナはしっかり者の長女イダやいたずら好きな双子のグリムールとソルギス、そして愛犬のパンダと暮らしながら、芸術家としての道を模索する日々を送っている。若くして結婚したマグヌスとはすでに別れているが、いまだに情を断ち切れず、元夫マグヌスは何かと理由をつけては家を訪ねてきて一緒に食卓を囲み、ピクニックにまで同行する。いつしか、まだ家族であるかのような日常を過ごすようになる彼らだったが…

 

本作は、『ゴッドランド/GODLAND』で世界的に注目を集めた北欧アイスランドの気鋭フリーヌル・パルマソンが監督・脚本を手がけ、コメディアン・俳優・歌手として活躍するサーガ・ガルザルスドッティルがアンナ役、『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』『蜘蛛の巣を払う女』等のスベリル・グドナソンがマグヌス役で絶妙な距離を保つ元夫婦を演じ、パルマソン監督の3人の実子と愛犬パンダが家族役で出演。2025年の第78回カンヌ国際映画祭にてパルム・ドッグ賞を受賞した。

 

©STILL VIVID, SNOWGLOBE, HOBAB, MANEKI FILMS, FILM I VAST, ARTE FRANCE CINEMA

 

映画『きれっぱしの愛』は、7月3日(金)より全国の劇場で公開。関西では、7月3日(金)より大阪・梅田のテアトル梅田や京都・烏丸御池のアップリンク京都や兵庫・神戸のシネ・リーブル神戸、7月10日(金)より大阪・心斎橋のイオンシネマシアタス心斎橋で公開。

デンマーク統治下にあった19世紀後半のアイスランドを舞台に、布教の旅に出たデンマーク人牧師の過酷な旅路と異文化の衝突をスリリングに描いた『ゴッドランド/GODLAND』によって、日本の劇場でもロードショー公開されるようになったフリーヌル・パルマソン監督の作品。前作では、壮絶な有様を見せつけられたが、本作では、或る種のほほんとしたシングルマザーと子供達の風景を見せてもらい、穏やかな心地で観ていられる作品でもある。子供達は、しっかり者の長女といたずら好きな双子であるが、皮肉が込められながらも、あくまで子供であるが故の可愛げがあるものだ。そんな子供達を育てる母親は、芸術家としての道を模索する日々を送っており、親友の芸術家からのアドバイスやサポートを受けながら、子供達のお手伝いもあり、坦々と作品を作り上げていく。だが、それが芸術家としての名声に繋がるか、は分からないが、家族として作り上げた作品として或る種の見応えがある。一方、そんな芸術家の妻と分かれてしまった男には悲哀が満ち溢れていた。アイスランドの田舎町で漁師をしているが、日々を過ごすのは仲間の漁師しかいない。それだけはつまらないので、しきりに元妻に会いに行くが、子供達含めて相手にされていないようにも感じられる。そんな残念な男であるが、絶交に至るまで嫌いになれない人柄もあった。そんな或る種の不思議な人間関係を見せられながらも、突如として異様な画を見せられてしまい、驚かされてしまう。これは夢や妄想の一種なのか、ひょっとしたら現実が一部盛り込まれているのか、と観る者を混乱させられざるを得ない。家族の行く末を案じさせるメタファーのようなものなのか。実に不思議でありながら愛おしくもある家族の風景を切り取った作品であった。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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