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関西の“テッペン”あべのハルカスに スタッフ・キャストが集結!映画『国境』異例の”撮影中”会見開催!

2026年4月16日

作家の黒川博行さんによる“疫病神シリーズ”の傑作小説を、『パッチギ!』など数々の名作を世に送り出してきた井筒和幸監督が実写映画化する『国境』が関西で撮影中の現在。4月16日(木)には、「オール関西“撮影中”会見」が、大阪・阿倍野のあべのハルカス」で実施され、ダブル主演の伊藤英明さんと染谷将太さん、井筒和幸監督、原作者の黒川博行さん、企画・製作の紀伊宗之さんが登壇した。

 

映画『国境』…

大阪で任侠を貫く男・桑原(伊藤英明)と、建設コンサルタント・二宮(染谷将太)の対照的なコンビが、騙された金を取り返すため、北朝鮮に高飛びした詐欺師を追う。“国境破り”の先に、異国の地で待ち受けるものとは・・・。
誰が味方で、誰が敵かわからない、命懸けのノワールアクションの幕が上がる!

©︎2027 K2 Pictures

 

記者会見の冒頭では、これまでの撮影をダイジェストムービーとして放映。報道陣の期待が高まる中で5名が登場し、まず伊藤さんが「まいど! 関西メディアの方がたくさんいらっしゃるということで、自分なりに考えて『まいど』と言いました」と威勢良く挨拶すると、染谷さんも「まいど!言わなきゃいけない感じ?」と口にして湧かせた。

 

 

 

2月下旬より関西各地で撮影されてきた本作は、クランクアップまで残り3週間に。井筒監督は、撮影の手ごたえについて尋ねられると「奇しくも世界の親分たちが、自分の我欲でシマのとりあいをやっとる最中。うちらの映画もこの人ら二人(伊藤さん、染谷さん)がそんなことを揶揄する件があります。今の時代だな、と思って作っています」とし、続けて「娯楽映画を作りたかったからね。(昨今は)辛気くさい映画ばかりだから。ダメだよ。そう思わないか?」と“井筒節”も炸裂させた。

 

 

今回、井筒組初参加となった伊藤さんは「楽しくてしょうがないです。駆け出しの頃、井筒組の現場にある俳優さんのお付きで行ったらそのままチンピラAみたいな感じで出ることになったんです。そのときは右も左も分からなかったのですが、(井筒監督が)『兄ちゃん、もっとセリフにな、血が通った感じで言えたらもっとええと思うわ』と言ってくれたんです。それがずっとあって」と振り返り「井筒作品はキャラクターがリアルで、生き生きしている印象があります。自然でアドリブのような空気感ですが、それはしっかり作られたものだったんだなって。監督は繊細に、熱を持って演技指導から画を作っています。僕はこの歳まで、恥ずかしながら映画や俳優のすごさに気づけているようで、実は気づけていませんでした。監督の熱量と演技指導で毎日新たな発見があり、良い学びになっています」と得られるものが多いことを語った。

 

 

染谷さんも「学生時代から井筒さんの作品が大好きでした。まさか自分が井筒監督の作品の世界に入るとは思っていませんでした。現場は熱量が高く、みんなで戦うような毎日を送っていて、それが刺激的です。あらためて、映画作りがこんなに楽しいものだということを噛み締めています」とコメントした。

 

 

伊藤さんと染谷さんの共演は、今作で6度目。染谷さんは、「(伊藤さんは)ただ、歩いているだけでも画になる。佇まいがスクリーン映えするというか。(『国境』では)それがさらにエネルギーが爆発していて、カメラのレンズが割れそうなくらい、波動がバーンと出ています」と伊藤さんを絶賛。一方で、伊藤さんは「監督は演出の中ですごく難しいことも伝えてくるのですが、(染谷さんは)瞬時にリアリズムと即興性を持って対応するんです。スタッフの方が染谷さんに『こうした方がいいかもしれません』とおっしゃった時も、それを聞いて監督が『染谷さんやで?』って。信頼感のある言葉を監督に言われているところが、すごく羨ましかったです」と本音をのぞかせた。

 

 

原作者の黒川さんは、淡路島で行われた撮影に足を運んだようで「井筒さんは細かい演技指導をされ、シーンごとに粘りがあります。『この監督はこんなに一生懸命、映画を作る人なんやな』と思いました。これまで他の作品の現場も見てきましたが、井筒さんの熱量はどこの現場よりも熱いものがあります」と印象に残ったようだ。さらに「“疫病神シリーズ”は何度か映画化やドラマ化がありましたが、『国境』はスケールが大きく、予算的にもしんどい、と思っていました。紀伊さんから話が来た時も、実現するとは思っていませんでした。ですので、完成した映画を自分の目で観るのが今は楽しみで仕方がありません」と映画化を喜んだ。

 

 

なお、今作では、インフルエンサーの方も作品に多数参加しており、その狙いについて、紀伊プロデューサーは「普通は撮影中にこういう会見もしなければ、情報も出しません。でも早いタイミングでいろんな方に知ってもらおうと思って、インフルエンサーの皆さんにご協力いただいています。インフルエンサーの皆さんが炊き出しに来てくださったり、エキストラとして出演してくださったりしています」と明かし、伊藤さんは「撮影時期的に寒いので、スタッフのみなさんも大変。温かいものを食べて、元気を出してほしいですよね。僕の大好きなYouTuberのきまぐれクックさんはシジミ汁を作ってくださり、4杯くらい食べました」と感謝を述べた。

 

 

また、井筒監督にとって今作は、2020年公開(撮影は2018年)の『無頼』以来、8年ぶりとなる新作映画。「黒川先生の原作は、1960年代の映画『悪名』シリーズがモチーフとなっている、と聞きました。僕は、『悪名』シリーズの勝新太郎さんと田宮二郎さんの見事な“シャシン”をかろうじて観ていた世代です。原作を読んだ時、あの掛け合いを思い出しました。『悪名』を抜くことはできないけど、追いつけるようなものを、日本映画でやってもいいんじゃないか」と意欲を見せ「2人がアジアを駆け巡る冒険物語。僕もそういうものはやったことがない。大阪のヤクザ者と行きあぐねている青年が落とし前をつけるために国境を突破する。(自分にとって)初めてのタッチの作品」とチャレンジ精神を持って撮影に臨んでいるという。

 

伊藤さんも「(劇中で)『こっちは豚肉を食べているのに、国境を一つ跨いだら豚の餌も食われへん。そんなもんヤクザの世界でも縄張りがあって、縄張りを壊したら食っていかれへん』というセリフがあるのですが、考え方も育ちも全く違う二人が一つの目的達成のためにバディを組んで国境まで超えていくところに、この作品のおもしろさがあります。井筒監督のエッセンスも加わり、こんなにも『出来上がりを見たい』と思う作品は今まであまりありませんでした」、染谷さんも「娯楽映画で、笑えるしハラハラするし、テンポも軽快。全然説教臭くなく社会的な縮図が描かれていて、自分が大好きな映画だなって素直に思えます。二人が大冒険して、生きづらい世の中に自分の居場所を見つけていく。ある種の成長物語になると思います」と完成を待ち侘びた。

 

 

そして、記者会見の最後にあらためて、染谷さんは「撮影していて、おもしろいシーンしかありません。無事に撮影を終えて、早くみなさまに観ていただきたいです」、伊藤さんも「特に関西のメディアのみなさんには、公開まで盛り上げていただきたいです。(宣伝で)バラエティ、ラジオ、なんでも行きますのでぜひ誘ってください」とアピールした。

 

 

映画『国境』は、オール関西で絶賛撮影中。

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キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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