奪われたお宝を取り返す“盗み屋”が、うっかり盗んだのは”世界の秘密”!?『BULLET/BULLET 弾丸疾走編』『BULLET/BULLET 弾丸決戦編』がいよいよ劇場公開!

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文明が崩壊し荒野となった近未来を舞台に、うっかり世界の“秘密”を盗んでしまった盗み屋を描いたアニメーション『BULLET/BULLET』が全12話にて7月16日(水)よりディズニープラスで順次独占配信されていく。そして、再構築した劇場版が2部作にて、前編『BULLET/BULLET 弾丸疾走編』が7月25日(金)、後編『BULLET/BULLET 弾丸決戦編』が8月15日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『BULLET/BULLET 弾丸疾走編』…
文明が崩壊し、大地が荒野と化した近未来の世界。人々は旧時代の遺物を活用し、貧しいながらも日々を暮らしていた。少年ギアはジャンク屋として働く一方で、4つの人格を持つロボットであるQu-0213やギャンブル好きなシロクマとチームを組み、不当に奪われた品を取り返す「盗み屋」を営んでいる。ある日、殺し屋に追われる謎の少女ノアからの依頼をきっかけに、彼らは荒野の武装集団や殺し屋たちから狙われる身となる。実はギアたちが盗んだのは、この世界を揺るがすほどの「秘密」だった。
映画『BULLET/BULLET 弾丸決戦編』…
文明が崩壊した近未来の世界を舞台に、不当に奪われた品を取り返す「盗み屋」の少年ギアと仲間たちが、謎の少女ノアからの依頼をきっかけに、世界を揺るがす「秘密」を盗んでしまい壮大な戦いに身を投じていく姿を、ド派手なバトルや息をのむカーチェイスなど圧倒的なアクションシーンとともにスピード感たっぷりに描き出す。
本作は、「呪術廻戦」シリーズや「NINJA KAMUI」などの話題作を手がけたアニメーション監督の朴性厚さんが、構想に10年をかけて完成させた初のオリジナルアニメ。声優では、主人公ギアを井上麻里奈さん、シロクマを山路和弘さん、ロボットであるQu-0213の4つの人格を釘宮理恵さん、花澤香菜さん、関智一さん、折笠愛さん、謎の少女ノアを瀬戸麻沙美さんがそれぞれ担当。「ウマ娘 シンデレラグレイ」の金田一士さんがシリーズ構成・脚本、「HUNTER×HUNTER」シリーズの吉松孝博さんがキャラクターデザイン・総作画監督を務めた。ラッパー/シンガーのちゃんみなさんが主題歌、ロックバンドのNewspeakがエンディング曲を担当している。
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『BULLET/BULLET』が全12話にて7月16日(水)よりディズニープラスで順次独占配信。映画『BULLET/BULLET 弾丸疾走編』は7月25日(金)、映画『BULLET/BULLET 弾丸決戦編』は8月15日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマや難波のなんばパークスシネマ、京都・三条のMOVIX京都、神戸・三宮のkino cinema 神戸国際等で公開。

文明が崩壊し荒野となった近未来を舞台である本作。いわゆるディストピアな世界ではあるが、本作の根底にある世界観は現実の世界に通じているものがあると大きく感じる。世界のほとんどは、社会の歯車となり、自分の頭で考えず流されるように働いている者達ばかり。ならば、その者達の上にいる者達は…?と考えると、今の格差社会を象徴しているように感じられる作品だ。そんな状況下、レジスタンスになり得る者達が登場するのは、物語においては自然な展開。本作においては、昼間はジャンク屋、夜は不当に奪われた品を取り返す”盗み屋”を営む少年ギアと仲間たち。絶対に廃車にならない改造車”BULLET”と共にこの世界を痛快にかっ飛ばしていくカーアクションを観るだけでも心地いい。そんな彼等がうっかり!?盗んでしまったのは”世界の秘密”が隠されたアナログなメディア。”世界の秘密”が意味するものが明かされた時、まさに現実を比喩しているとしか思えなかった。だが、本当に現実を認識させられてしまったら、どうなるだろうか…と一考することも大事である。そこで、起ち上がる者こそが、真のレジスタンスであるわけだ。だからこそ、本作は痛快な作品である、と気づかされる。そんな痛快なアニメーションを配信で観るか、劇場の大音響で体感するか…あなたなら、どちらを選ぶ?最早、選ぶことに迷う余地はないよね??

- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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