超人的な身体能力で凶悪な強盗団を一蹴するが、複数の闇の勢力に敵視される男を描く『レオ:ブラッディ・スウィート』がいよいよ劇場公開!

©Seven Screen Studio
カフェを営む男性が、店を襲った強盗団を返り討ちにしたことをきっかけに、複数の闇の勢力に命を狙われる様を描く『レオ:ブラッディ・スウィート』が6月20日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『レオ:ブラッディ・スウィート』…
インド北部の静かな町テオグ。カフェを経営する動物保護活動家のタミル人パールティバンは、妻や2人の子どもたちとともに平穏に暮らしていた。そんなある日、シャンムガム率いる強盗団が町を荒らしまわり、パールティバンのカフェに侵入する。レジの現金を渡してその場を収めようとするパールティバンだったが、娘や女性スタッフにまで危害が及びそうになると、驚異的な身体能力で瞬く間に5人の敵を返り討ちにする。この事件は大きく報道され話題となるが、事件を知った複数の闇の勢力がパールティバンを標的に動きはじめる。その中には、彼を「レオ」と呼んで付け狙う謎の男たちの姿もあった。
本作は、『囚人ディリ』『ヴィクラム』のローケーシュ・カナガラージ監督が、『マスター 先生が来る!』に続いて人気俳優ビジャイとタッグを組んだクライムアクション。『PS1 黄金の河』『PS2 大いなる船出』のトリシャー・クリシュナンがパールティバンの妻役、『K.G.F: CHAPTER 2』『PK』のサンジャイ・ダットがレオを追うギャング役で共演。
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映画『レオ:ブラッディ・スウィート』は、6月20日(金)より全国の劇場で公開。関西では、6月20日(金)より、大阪・難波のなんばパークスシネマやMOVIX堺、京都・烏丸御池のアップリンク京都、兵庫・神戸のkino cinema神戸国際や尼崎のMOVIXあまがさきや塚口サンサン劇場、6月28日(土)より大阪・十三のシアターセブンで公開。

インドのタミル語映画を手がけ続け、日本でも『囚人ディリ』『マスター 先生が来る!』『ヴィクラム』とコンスタントに公開されているローケーシュ・カナガラージ監督。本作は、 デヴィッド・クローネンバーグ監督の『ヒストリー・オブ・バイオレンス』にインスパイアされた作品として、インドならではのクライム・アクションを見せつけてくれる。カフェを経営する動物保護活動家である主人公は、作品冒頭から見せつけてくれた。イヌに似た姿の肉食動物であるハイエナに対して、あくまでも保護することを目的にして果敢に立ち向かい、どうにか麻酔でおとなしくさせた後に手懐けてしまうのだから、凄まじい。数多の人間を使ってでも捕まえることが難しい凶暴なハイエナに立ち向かえるのだから、どんなチンピラが寄ってたかってこようとも、倒すことが出来るわけだ。しかも容赦なくぶちのめしていくので、小さな子どもには見せられず、本作がR15+になってしまうのは仕方がない。そして、なぜこの主人公がこれほどまでに凄まじい強さを持っているのか、いにしえの出来事にさかのぼっていくのは、インド映画ならではの見せ方だ。だが、本作の場合、一筋縄で語れるような代物にはなっていないのが、これまでのインド映画とは違うので注目ポイントである。最終的には、そういう話だったの!?という真相まで隠されているので、最後まで必見の本作だ。

- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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