殺し屋コンビが“史上最強の敵”に立ち向かう姿を描く『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』がいよいよ劇場公開!
©2024「ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ」製作委員会
宮崎県を舞台に、腕は良いがうまく社会になじむことのできなかった殺し屋コンビが、任務で訪れた宮崎で、たったひとりで目標を達成しようとするストイックな史上最強の殺し屋と激突する様を描く『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』が9月27日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』は、殺し屋女子2人組のモラトリアムな日常とハードなアクションのギャップで人気を集める、阪元裕吾監督による青春アクションエンタテインメント『ベイビーわるきゅーれ』の第3弾。前作で殺し屋業界に名を轟かせた主人公の2人が、最強の敵と対峙する姿を描く。殺し屋協会に所属するプロの殺し屋コンビ、杉本ちさとと深川まひろは、出張先の宮崎県で早々にミッションをこなし、バカンス気分を満喫していた。ちさとは今日がまひろの誕生日であることに気づくが、次の殺しの予定が入っているため誕生日プレゼントを用意する時間がない。ちさとは内心の焦りを隠しながら、チンピラを1人消すだけの簡単な仕事のため、まひろとともに宮崎県庁に向かうが、そこで謎の男がターゲットに銃を向けている現場に出くわす。その男の正体は150人殺し達成を目指す一匹狼の殺し屋・冬村かえでだった。
本作では、ちさと役の髙石あかりさん、まひろ役の伊澤彩織さんをはじめとする前作からのキャスト陣に加え、冬村役を池松壮亮さん、先輩殺し屋の入鹿みなみ役を前田敦子さんがそれぞれ演じる。
©2024「ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ」製作委員会
映画『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』は、9月27日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマや難波のなんばパークスシネマ、心斎橋のイオンシネマシアタス心斎橋や十三の第七藝術劇場、京都・三条のMOVIX京都や七条のT・ジョイ京都や出町柳の出町座、神戸・三宮のkino cinema 神戸国際等で公開。
阪元裕吾監督ならではのヴァイオレンス作品に、ユルい空気感の日本映画が持つテイストを交えて作られてきた「ベイビーわるきゅーれ」シリーズ。独特のおもしろさとバディを汲む2人の魅力も相まってシリーズ化され、ついにはTVドラマとして放送されるようになった。過去最高の盛り上がりを見せる中での3作目である本作。作品が持つ空気感をそのままにして宮崎にやってきた2人が遭遇したのは、意識高い系の空気感を醸し出す孤高の一匹狼な最強の殺し屋。そして、殺し屋協会が持つ縦社会の構造だった。会社ではないけれども、殺し屋協会という組織ではあるので、先輩後輩の関係性や地域間格差まで見せつけられる。殺し屋協会でさえ社会の縮図が凝縮されているのは興味深くも、どうしてもシュールな可笑しみが満載だ。とはいえ、殺し屋という職業は、一般の社会からはみ出してしまった者であることに変わりはなく、生きづらさが身に沁みていて、なぜだか愛おしささえ感じてしまう。それは、池松壮亮さん演じる最強の殺し屋にとっても同じ。だが、一触即発で危険すぎる男であることに違いないことを忘れてはいけない。今までにない程の豪華キャストと共に最強対最強の殺し屋対決、出来得る限りのアクションを詰め込んだ本作を存分に楽しませてもらおう。そして可能ならば、更なる続編を楽しみにしておきたい。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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