悪魔祓いの現場に迫るドキュメンタリー『悪魔祓い、聖なる儀式』京阪神で公開!
(C)MIR Cinematografica – Opera Films 2016
これまで外部に閉ざされてきた”悪魔祓い”の儀式を収めた衝撃のドキュメンタリー『悪魔祓い、聖なる儀式』が大阪・梅田のシネ・リーブル梅田で11月25日(土)より公開される。
1973年に大ヒットした映画『エクソシスト』等、悪魔に取り憑かれ、おぞましい暴言を吐く者に、祈祷や盛衰で応戦する神父達の姿はフィクションとして描かれてきた。だが、悪魔祓い師の使命はまだ終わっていなかった。現代の神父達もカトリックの総本山ヴァチカンとそのお膝元のイタリアを中心に東奔西走し、日々膨らむ悪魔祓いの需要に対応していた。
映画『悪魔祓い、聖なる儀式』は、世界で初めて悪魔祓いの現場を公開したドキュメンタリー。映画「エクソシスト」で広く知られることとなった悪魔祓いの実際の儀式に潜入し、悪魔を祓うエクソシストの日常を記録した。シチリア島で有名なエクソシストであるカタルド神父。現代の医療が効かず、悪魔に取り憑かれたと信じる人々からの依頼が彼のもとに連日殺到していた。悪魔祓いの現場で繰り広げられる人間と悪魔のせめぎ合いの瞬間や、神父にすがるほか術がない悩みを抱えた人びと、そんな人びとのために日夜祈りを捧げる神父の日常が描かれる…
映画『悪魔祓い、聖なる儀式』は、11月25日(土)から、大阪・梅田のシネ・リーブル梅田で公開。また、シネ・リーブル梅田では、映画公開記念として、十字架を混ぜると黒が白になる「悪魔祓いドリンク」を発売。なお、12月2日(土)から神戸・三宮のシネ・リーブル神戸、2018年1月27日(土)から京都・烏丸の京都シネマで公開予定。
映画館で本作の予告を初めて観た時、未だにエクソシストの映画は作られているのかと思っていたら、まさか、現実に起きていることを捉えたドキュメンタリーだとは思わなかった。映画の世界だけではなくエクソシストは実際に存在していることを見せつけられる。イタリアは、世界で初めて精神病院をなくした国である(心療内科は存在している)。精神病院がなくなると、宗教が救いの手段の一つとして描かれている。
作品を見てみると、その儀式の前では、本当に悪魔に取り憑かれているように見える。ここまで人間は豹変してしまうのかと驚いてしまう。悪魔祓いを受ける回数は人によって様々。年齢や性別によっても違うのだろうか。悪魔祓いの合間に、悪魔祓いではない人生相談を受けている様子も捉えた。人々にとって教会や神父は心の拠り所であり、それを受ける神父の姿を真正面から撮った作品である。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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