実在する上海の蘭心劇場で巻き起こる愛と謀略の物語をモノクロで描き出す『サタデー・フィクション』がいよいよ劇場公開！
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実在する蘭心劇場を舞台に、太平洋戦争勃発前夜の上海で、世界各国の諜報員たちが暗躍する様を描く『サタデー・フィクション』が１１月３日（金）より全国の劇場で公開される。
映画『サタデー・フィクション』は、太平洋戦争直前の上海で繰り広げられる愛と謀略の行方を美しいモノクロ映像で描いたスパイ映画。日中欧の諜報員が暗躍する魔都である上海。真珠湾攻撃７日前の１９４１年１２月１日、人気女優ユー・ジンは新作舞台「サタデー・フィクション」に主演するため上海を訪れる。かつてフランスの諜報員ヒューバートに孤児院から救われた過去を持つ彼女は、女優であると同時に諜報員という裏の顔をもっていた。ユー・ジンの到着から2日後、日本の暗号通信の専門家である海軍少佐である古谷三郎が、暗号更新のため上海にやって来る。古谷の亡き妻によく似たユー・ジンは、古谷から太平洋戦争開戦の奇襲情報を得るためフランス諜報員が仕掛けた「マジックミラー作戦」に身を投じていく。
本作は、中国の名匠ロウ・イエが手掛け、主人公ユー・ジンをコン・リー、日本海軍少佐・古谷をオダギリジョーが演じ、『よだかの片想い』の中島歩、テレビドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のトム・ブラシア、『エディット・ピアフ 愛の讃歌』のパスカル・グレゴリー、台湾の国民的俳優マーク・チャオが共演した。
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映画『サタデー・フィクション』は、１１月３日（金）より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のシネ・リーブル梅田や京都・烏丸御池のアップリンク京都、神戸・三宮のシネ・リーブル神戸で公開。
真珠湾攻撃が開始される直前の出来事を描いたフィクションである本作。連合国側である中国にとっては、日本が用いている暗号をどうにか解読したいところ。そこで諜報活動を委ねたのは、身寄りが無くとも軽やかに活動していた人気女優だった。たしかに、彼女がスパイとして行動しているとは軍中枢部以外の人間であれば、思いもしないだろう。だが、軍に利用されている側である女優ユー・ジンにとっては、使命を果たしながらも、女優として更なる栄光も掴みたい思いも伝わってくる。そんな複雑な心境を抱えながら、スパイとして無駄のない動きをしている姿には惹かれてしまう。それは、枢軸国である日本の暗号通信専門家である海軍少佐の古谷にとっても同じこと。彼の亡き妻を観ているかのような心地になれば、油断してしまうこともあるだろうか。連合国側であるフランスの諜報員が古谷に仕掛けた「マジックミラー作戦」がそんなに艶やかな作品だとは思ってもみなかった。まさに映画として描くことが興味深い作品である。モノクロで描きながらも、ここまでもおもしろい作品として仕上げるロウ・イエ監督の手腕に畏れ入る次第だ。
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