PFFアワードや京都に縁の深い大森一樹監督特集も!「ぴあフィルムフェスティバル in 京都2023」開催!
“映画の新しい才能の発見と育成”をテーマに、自主映画のコンペティションである「PFFアワード」や国内外の多彩な映画の特集を行う映画祭「ぴあフィルムフェスティバル」。10月14日(土)からは、京都・烏丸御池の京都文化博物館で「ぴあフィルムフェスティバル in 京都2023」を開催。今回、上映作品のプログラムが決定した。
自主映画のコンペティション「PFFアワード」は、1年以内に完成した自主制作映画であれば、年齢、性別、国籍、上映時間、ジャンルを問わないコンペティション。映画監督の登竜門として知られ、これまでに170名を超えるプロの監督を輩出してきた。今年は557本の応募作品から22本が入選。最終審査員による審査を経てグランプリほか各賞が授与された。京都では、以下のタイムテーブルで上映される。なお、現在、京都芸術大学に在学中で、審査員特別賞を受賞した『鳥籠』立花遼監督や、大阪芸術大学&立命館大学出身で大阪在住の『ハーフタイム』張曜元監督ら、入選監督も来場予定。
10月15日(日)17:45~Cプログラム
『鳥籠』立花遼監督(21歳/京都芸術大学 芸術学部)
『サッドカラー』髙橋栄一監督(33歳/フリーランス)
10月19日(木)18:00~Hプログラム
『リバーシブル/リバーシブル』石田忍道監督(34歳/映像作家・障害福祉従事者)
『肉にまつわる日常の話』石川真衣監督(22歳/名古屋学芸大学 メディア造形学部)
『Sewing Love』許願監督(27歳/多摩美術大学 グラフィックデザイン学科)
10月20日(金)18:00~Aプログラム
『完璧な若い女性』渡邉龍平監督(22歳/武蔵野美術大学 造形構想学部映像学科)
『ホモ・アミークス』馬渕ありさ監督(27歳/自営業)
10月21日(土)11:30~Bプログラム
『リテイク』中野晃太監督(35歳/NPO職員)
『ちょっと吐くね』大野世愛監督(22歳/会社員)
10月21日(土)14:45~Eプログラム
『移動する記憶装置展』たかはしそうた監督(31歳/東京藝術大学 大学院映像研究科映画専攻)
『また来週』ハインズ麻里子監督(21歳/早稲田大学 文化構想学部)
10月21日(土)17:30~Fプログラム
『ふれる』髙田恭輔監督(21歳/日本大学 芸術学部)
『Flip-Up Tonic』和久井亮監督(22歳/東京大学 教養学部)
『ParkingArea』増山透監督(29歳/武蔵野美術大学 造形構想学部映像学科 助教)
10月22日(日)11:30~Dプログラム
『USE BY YOUTH』高木万瑠監督(20歳/武蔵野美術大学 造形構想学部映像学科)
『ただいまはいまだ』劉舸監督(28歳/会社員)
10月22日(日)14:00~Gプログラム
『逃避』山口真凜監督(22歳/フリーランス)
『うらぼんえ』寺西涼監督(27歳/フリーター)
『こころざしと東京の街』鈴木凜太郎監督(21歳/東京工芸大学 芸術学部)
10月22日(日)16:45~Iプログラム
『じゃ、また。』石川泰地監督(27歳/フリーター)
『ハーフタイム』張曜元監督(33歳/東京藝術大学 大学院映像研究科 博士課程)
『不在の出来事』川口淳也監督(29歳/フリーランス)
そして、招待作品部門は「イカすぜ!70~80年代」と題して、2028年の第50回開催に向けて、ぴあフィルムフェスティバルが誕生した1970年代から毎年10年区切りでインディペンデント映画だけでなく当時の傑作を上映し、時代や歴史を体感する企画がスタートする。
①大森一樹監督再発見
京都府立医科大学在学中に制作し、一躍その名を轟かせた『暗くなるまで待てない!』をはじめ、貴重な自主映画時代の8ミリ&16ミリの全9作品を3プログラムに分けて上映。貴重な1970年代の京都の街並みを背景にした作品も含まれている。かつて大森監督の助監督をつとめた緒方明監督が、東京開催に続きすべての回で、アフタートーク。貴重なエピソードを披露していく。さらに、9月15日(日)のプログラムには、大森監督自主映画時代の主演俳優である、南浮泰造さんに来場頂き、緒方監督との対談が実現する。
10月14日(土)11:30~
【自主映画時代①8mm3作品】※デジタル上映
『革命狂時代』
『ヒロシマから遠く離れて』
『明日に向って走れない!』
ゲスト:緒方明監督
10月14日(土)14:00~
【自主映画時代②8mm4作品】※デジタル上映
『空飛ぶ円盤を見た男1』
『空飛ぶ円盤を見た男2 銀幕死闘編』
『空飛ぶ円盤を見た男3 エネルギーマン』
『死ぬにはまにあわない!』
ゲスト:緒方明監督
10月15日(日)11:00~
【自主映画時代③16mm2作品】※16mmフィルム上映
『暗くなるまで待てない!』
『夏子と長いお別れ』
ゲスト:緒方明監督、南浮泰造さん(出演)
②斎藤久志監督再発見
斎藤久志監督のプログラムでは、自主映画時代から斎藤監督作品に出演し、現在は京都芸術大学で教鞭をとる鈴木卓爾監督が来場。秘蔵映像&数々のエピソードで、斎藤久志監督の映画術をお話して頂く予定。
10月14日(土)17:00~
<スペシャルトーク>
「鈴木卓爾氏が斎藤監督を語り、秘蔵映画をみせる」
ゲスト:鈴木卓爾監督
③日比野幸子プロデューサー再発見
ぴあフィルムフェスティバルのスタート時から審査員として参加した日比野幸子さんは、海外へとその視点を拡げ、1980年代にはまだ誰も注目していなかったアジアや東欧の新鋭を紹介し続けた。今回は、ホウ・シャオシェン監督、イ・チャンホ監督の2作品を紹介する。
10月17日(火)15:00~
『風櫃の少年』ホウ・シャオシェン監督
10月19日(木)15:00~
『旅人は休まない』イ・チャンホ監督 ※35mmフィルム上映(提供:福岡市総合図書館)
④山中瑶子『あみこ』への道
東京でも好評を博した、山中監督のプログラムを京都でも実施。『あみこ』と『おやすみ、また向こう岸で』の山中監督トーク回に加え、山中監督が衝撃を受けた2作品を上映する。
10月17日(火)18:00~
『あみこ』
『おやすみ、また向こう岸で』
ゲスト:山中瑶子監督
10月18日(水)15:00~
『ポゼッション』アンジェイ・ズラウスキー監督
10月18日(水)18:00~
『ホーリー・マウンテン』アレハンドロ・ホドロフスキー監督
⑤鶴岡慧子監督セレクト
早逝したバーバラ・ローデン監督の初長編作品に衝撃を受けた鶴岡監督が、デビュー作の創作について伝える。現在、神戸芸術工科大学で教鞭をとる、ご自身の初長編である「PFFアワード」グランプリ作品も同時上映。
10月15日(日)13:45~
『くじらのまち』鶴岡慧子監督
『WANDA ワンダ』バーバラ・ローデン監督
ゲスト:鶴岡慧子監督
⑥驚異の傑作!
山川直人監督&石井聰亙監督による、1970~1980年代を代表する伝説の自主映画を2本立て上映。8ミリ作品を修正したデジタル版での上映だ。
10月20日(金)15:00~
『ビハインド』山川直人監督 ※デジタル上映
『1/880000の孤独』石井聰亙監督 ※デジタル上映
「ぴあフィルムフェスティバル in 京都2023」は、10月14日(土)から10月22日(日)まで京都・烏丸御池の京都文化博物館で開催(月曜休館)。チケットは、10月3日(火)10時よりチケットぴあにて発売(Pコード:553-389)。
<PFF アワード> 一般(シニア含む):1,000円/障がい者・友の会:500円/学生:500円
<招待作品部門> 一般(シニア含む):1,500円/障がい者・友の会:1,000円/学生:500円
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
- 最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!