3億ドルの強奪計画に巻き込まれた本物のサンタクロースの姿を描いたアクションエンタテイメント『バイオレント・ナイト』がいよいよ劇場公開!
(C)2022 Universal Studios. All Rights Reserved.
疲労感を漂わせながらも、クリスマスの夜に良い子にプレゼントを届けようとするサンタクロースが不運に巻き込まれる様を描く『バイオレント・ナイト』が2月3日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『バイオレント・ナイト』は、武装強盗団と対峙するハメになった不運なサンタクロースを描くアクションエンタテインメント。物欲主義な子供達に嫌気がさして久しく、なにかと疲れ気味のサンタクロースは、それでも体に鞭を打ち、良い子にプレゼントを届けるため、トナカイの引くソリに乗ってクリスマスイブの空を駆け回っていた。とある富豪一家の豪邸に降り立ち、煙突から中へ入ったサンタは、金庫にある3億ドルの現金を強奪しようと邸内に潜入していた悪党のスクルージ一味と鉢合わせてしまう。見なかったことにしてその場を去ろうとするも、すぐさま大騒動に発展。子どもたちにプレゼントを届ける能力はあっても戦闘能力はゼロのサンタが、武装集団を相手に孤軍奮闘する。
本作では、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」のホッパー署長役や、マーベル・シネマティック・ユニバース『ブラック・ウィドウ』のレッド・ガーディアン役で知られるデビッド・ハーバーがサンタクロースを、武装集団を率いる悪党スクルージー役を『ジョン・ウィック』『ザ・メニュー』のジョン・レグイザモが演じた。監督は『セブン・シスターズ』『ヘンゼル&グレーテル』のトニー・ウィルコラが務めた。
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映画『バイオレント・ナイト』は、2月3日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田や難波のTOHOシネマズなんば、京都・二条のTOHOシネマズ二条や三条のMOVIX京都、兵庫・西宮のTOHOシネマズ西宮OSや、神戸・三宮のkino cinema 神戸国際や岩屋の109シネマズHAT神戸等で公開。
少し季節遅れの公開となったクリスマス映画の本作は、遅れてやってきたサンタVS武装集団のR指定バイオレンスコメディ。本作の公開日も”遅れてきた”という部分を狙っているだろうか。サンタを演じたのは、MCUでレッドガーディアンを好演して、来年の『サンダーボルツ』での活躍を期待されるデヴィッド・ハーバーだ。本作のサンタも、レッド・ガーディアンも、赤を基調としているため、戦闘中のサンタを見ると思わずレッド・ガーディアンを連想してしまう場面があった。アクションシーンは『Mr.ノーバディ』のような、殴り殴られの血なまぐさい肉弾戦が繰り広げられる。主人公が無敵という単調さはなく、一歩間違えれば死と隣り合わせの緊張感漂うアクションシーンが何度も楽しめる設計で、殺し方も様々。
なによりも驚いたのは、本作では、サンタが実在するという前提で物語が描かれているため、現実にはあり得ないようなサンタガジェットたちが、戦闘時に大活躍(※個人差あり)することが許される。四次元ポケット風な魔法の袋の中からは、子供たちへのプレゼントが繰り出されていくのだが、時代にそぐわない質素なおもちゃ達が連投される姿に、物質主義な現代の子供たちへの風刺が込められてるようにも受け取れて微笑ましい。クリスマスオーナメントですら凶器に変えてしまうサンタも顔負けなのが、『ホーム・アローン』を模したような殺傷性の高い罠の数々を展開する娘のトゥルーディーだ。家にあるものを使って強盗たちを倒していく姿は、もはやアメリカのクリスマス伝統芸とも云える。
fromねむひら
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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