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浅田次郎さんも絶賛!新選組を女性目線で描いた『輪違屋糸里 京女たちの幕末』藤野涼子さんと加島幹也監督を迎え舞台挨拶開催!

2019年1月12日

16歳で芸奴となり、新選組と関わる人生を経ることで、太夫として成長を遂げていった輪違屋糸里の半生を描く『輪違屋糸里 京女たちの幕末』が、1月11日(金)より関西の劇場で公開されている。1月12日(土)には、大阪・難波のなんばパークスシネマに主演の藤野涼子さんと加島幹也監督を迎えて舞台挨拶が開催された。

 

映画『輪違屋糸里 京女たちの幕末』は、浅田次郎さんの『壬生義士伝』に続く新選組物時代小説を映画化。幕末・京都の花街で島原輪違屋に身を置く天神糸里は新選組の土方歳三に恋心を抱いていた。糸里と仲の良い桔梗屋の芸妓・吉栄は芹沢鴨の腹心である平山五郎と恋仲。初期の新選組では近藤勇と芹澤鴨の2人の局長が存在し、それぞれの派閥が対立。それは農民の家に生まれた近藤と武士出身の芹澤という決して超えることはできない壁でもあった。やがて芹澤鴨の暗殺計画が持ち上がり、男たちが抗争を繰り広げる中、糸里ら女たちも男たちに翻弄されていく…

 

上映後、主演の藤野涼子さんと加島幹也監督が登壇。まずは、お客さんに作品の反応を伺った藤野さんは、拍手を頂き、ひと安心。大阪で生まれ育った加島監督は「馴染みのある大阪で自分の映画を上映できるのは本当に誇らしく、嬉しい気持ちで一杯です」と感謝の言葉を伝える。

 

時代劇初主演となった藤野さんは「元々、時代劇に出演したかった。『ソロモンの偽証』を主演させて頂いた時も、昔からよく顔が昭和顔と言われていた。平成では珍しい顔つきだと言われていたので、時代劇で役を演じてみたい」と切望していた。加島監督からオファー頂き「撮影1ヶ月前は日本舞踊を練習したり時代劇の出演に向けて準備したりしていた」と振り返る。時代劇の立ち振る舞いについて、加島監督は「所作が独特で、襖の開け閉めも細かいので、何度も練習したり、三味線や舞も時間をかけて練習してもらったりした」と解説。藤野さんから「小学生の時、夏休みに三味線をやっていたので、自信があった」と話し、シーンが少なかったことを惜しんでいた。映画の冒頭では、着物を来て走るシーンがあり「走ることは自信があったが、走り終わった後は息切れしていましたね。下駄を履いて走っていたが、1,2回は下駄がパックリと割れてしまった」と告白。プライベートでも下駄を履いていたが「割れることは無かったので、何が起きたのか分からなかった」と驚いた。

 

浅田次郎さんの新選組物時代小説が原作となった本作について、加島監督は「浅田さんの原作小説は長編なので、2時間では描き切れない。脚本づくりはどこをポイントにするか、僕の使命でありテーマだった」と明かす。先日、浅田先生が登壇した舞台挨拶があり「素晴らしい」と絶賛してもらい感激。これまでの新選組物ではあまり描かれていなかった土方歳三のキャラクターについて「演じた溝端淳平さんは好青年。土方は策士と云われているので、浅田さんがキャラクターを膨らませている。主役の糸里と土方のコントラストがあり、今までにない」と評し「近藤勇の片腕として烈腕を奮うイメージがあると思いますが、今回は難役でしたね」と讃える。

 

映画の終盤では、糸里による長台詞があるが、藤野さんは「撮影前に1ヶ月間はリハーサルをしており、京ことばを伝授して頂いて、一から全部を覚えました」と明かす。加島さんは「藤野さんは台詞覚えが早い。厚い台本だったが、全部覚えていた」と優秀さを感じた。彼女の事務所側が役者の育成を徹底していると感じ「糸里の生い立ちに関する、スタッフ向けのロケハンにも1日立ち合った」と、映画作りや役作りへの直向きさに太鼓判を押す。神奈川県出身の藤野さんは「映画では、京ことばを使う。撮影以外の時間、例えば、ごはんを食べる時も毎回ご指導頂いた」と感謝している。

 

撮影にあたり、藤野さんは脚本を先に読んでから原作を読んだ。糸里について「脚本では書かれていない細やかな心情や、近藤さんや土方の気持ちや状況を知り、気持ちを細やかに考えるために理解していった」と述べる。糸里と土方とのデートシーンが一番のお気に入りで好きなシーンで、眼鏡をかけるシーンを挙げた。普段はコンタクトレンズをつけているが「劇中の眼鏡にも度が入っている。コンタクトレンズを外して眼鏡をかけたので、『本当にはっきり見える』とリアルなリアクションが出来た」と満足している。加島監督は「東映の撮影所で撮ったが、東映の拘りが素晴らしい。普通は、役者の視力に合わせた眼鏡を作らない。シチュエーションに合わせた眼鏡づくりを依頼しているのは東映の撮影所ならでは」と絶賛した。

 

なお、大阪のお客さんについて、藤野さんは「拍手があり、雰囲気が他とは違う」と反応を喜んでいる。加島監督も「関西はあたたかい。昔から続いている関西人のノリの良さがあり、温かさを感じる」と嬉しさを表す。最後に、2人は感謝の気持ちを伝え、加島監督から「映画芸術は一人では出来ない。何人もの力が合わさって一つの作品を作る。素晴らしいキャストとスタッフ、劇場含め関係者の方々に支えられて映画は作られています」と述べた。さらに、お客さんに向けて「映画は作り手のものだけでなく、みなさんが居てこそ、初めて命が吹き込まれる。人生を豊かにしてくれる映画を観て頂くことを切望致します」とメッセージを送り、舞台挨拶は締め括られた。

 

映画『輪違屋糸里 京女たちの幕末』は、大阪・なんばのなんばパークスシネマ、京都・三条のMOVIX京都、神戸・三宮の神戸国際松竹で公開中。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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