日本を世界の銘醸地にするため奮闘した安蔵光弘さんを描いた『シグナチャー~日本を世界の銘醸地に~』がいよいよ関西の劇場でも公開!
(C)2021 Kart Entertainment Co., Ltd.
日本ワインの醸造家である安蔵光弘さんを描いた伝記映画『シグナチャー~日本を世界の銘醸地に~』が11月18日(金)より関西の劇場でも公開される。
映画『シグナチャー~日本を世界の銘醸地に~』は、日本のワイン業界を牽引した麻井宇介(浅井昭吾)さんの意思を受け継ぎ、日本を世界の銘醸地にするために奮闘する醸造家である安蔵光弘さんの半生を描いたドラマ。1995年、ワイン造りを志す安蔵光弘は東京大学大学院を卒業後、山梨県勝沼町にあるシャトーメルシャンに入社。そこで会社の大先輩である麻井宇介と出会い、その見識の高さと人柄に傾倒していく。仲間たちとワイン造りに携わる中で、のちに妻となる正子との出会いも果たした安蔵は、理想のワイン造りのため奔走。やがて正子と人生をともに歩むこととなり、フランスのボルドーへの赴任も決まるなど、順分満帆なワイン造りの道を歩むが、ある時、尊敬する麻井が病魔に襲われ余命宣告を受けてしまう。
本作では、安蔵役を平山浩行さん、正子役を竹島由夏さん、麻井役を榎木孝明さんが演じる。監督は、ワイン造りに情熱を注ぐ若者たちを描いた『ウスケボーイズ』の柿崎ゆうじさん。タイトルの「シグナチャー」は、特別なワインに醸造責任者がサインを入れることを指す。
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映画『シグナチャー~日本を世界の銘醸地に~』は、関西では、11月18日(金)より大阪・梅田のシネ・リーブル梅田や京都・烏丸御池のアップリンク京都で公開。
大学で応用微生物学を専攻し、テイスティングに興味を持ち、大学院生の頃に、週一度のワインスクールに一年間通いワインの道へ進んだ安蔵光弘さんを描いた物語。日本のワインメーカーといえば…の一つとして挙げられるシャトー・メルシャンに入社し、現代日本ワインの父と称される麻井宇介さんに出会う安蔵さん。なんとワインに導かれた人生だろうか。あくまで山梨での現場を大切にし、ワインの醸造に勤しんでいく。都会では、意識の高い人達が集うお洒落な「ワイン会」なるものが開かれるが、安蔵さんが各社の現場から集う方達によるワイン会は、実に研究熱心な現場があった。そこでは新たな発見があり、日本でも同じものを創り出すことが実現できないか、と安蔵さんは励んでいく。本作は、まさにワインを題材にした”ものづくり映画”の一作である。普段はワインを飲まない方も、今年のボージョレ・ヌーヴォが解禁される今に観てみるのも乙な作品だ。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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