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ディオールのドレスに魅せられた家政婦を描く『ミセス・ハリス、パリへ行く』がいよいよ劇場公開!

2022年11月14日

(C)2022 Universal Studios

 

1950年代のロンドンを舞台に、仕事先でドレスに見惚れた家政婦が、ドレスを買いにパリへ訪れる様子を描く『ミセス・ハリス、パリへ行く』が11月18日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『ミセス・ハリス、パリへ行く』…

1950年代、第2次世界大戦後のロンドン。夫を戦争で亡くした家政婦ミセス・ハリスは、勤め先でディオールのドレスに出会う。その美しさに魅せられた彼女は、フランスへドレスを買いに行くことを決意。どうにか資金を集めてパリのディオール本店を訪れたものの、威圧的な支配人コルベールに追い出されそうになってしまう。しかし夢を決して諦めないハリスの姿は会計士アンドレやモデルのナターシャ、シャサーニュ公爵ら、出会った人々の心を動かしていく。

 

本作は、アメリカの人気作家ポール・ギャリコの長編小説を映画化。『ファントム・スレッド』のレスリー・マンビルが主演、支配人コルベール役に『エル ELLE』のイザベル・ユペールが演じた。『クルエラ』等のジェニー・ビーバンが衣装デザインを手がけている。

 

(C)2022 Universal Studios

 

映画『ミセス・ハリス、パリへ行く』は、は、11月18日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田や難波のTOHOシネマズなんば、京都・二条のTOHOシネマズ二条や烏丸の京都シネマ、兵庫・西宮のTOHOシネマズ西宮OSや神戸・三宮のシネ・リーブル神戸等で公開。

第2次世界大戦後、1957年のロンドン。夫を戦争で亡くし、子供がおらず1人で生活するミセス・ハリス。当時のイギリスは階級社会が根強く、かなりの数が貧乏な労働者で、極々一部の貴族で成立しており、彼女は、通いの家政婦さんを営み、おばあさんに近い年齢だが慎ましく生きていた。そんな日々で、仕事中にクリスチャン・ディオールによるオートクチュールを発見。彼女の年収と変わらないような代物だと分かりながらも、更に懸命に働き、とある奇跡が舞い込んできて、目標金額を達成。意を決してパリのディオールを訪れたが、相手にされない。とはいえ、オートクチュールを買うことが出来る現金は持参している。ディオールのマネージャーにとっては迷惑な客だと感じてしまうかもしれないが、オートクチュールを作っているお針子さん達にとっては、自分達の夢を叶えようとしている人だ。応援せずにはいられない。更にディオールの中や周囲から見ている人達の心を動かしていく。戦後の混乱の中で日常を取り戻そうとしていく時代の中で、人間の本質を見ることが出来る人がいたからこそハリスは夢に近づくことが出来た。本作で描かれている時代の後には、フランスではイヴ・サンローランが、イギリスではマリー・クヮントが台頭していくことになるので、時代の狭間で夢見て実際に動いていった一人の女性を描いた真摯な作品である。

 

 

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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