兄弟と幼馴染みの少女との淡い初恋を描いたベトナム青春映画『草原に黄色い花を見つける』シネマート心斎橋で公開!
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1980年代後半のベトナム中南部の貧しい村を舞台に、幼い兄弟と幼なじみの少女が経験する初恋や嫉妬、別れなどを描いた青春映画『草原に黄色い花を見つける』が9月16日(土)より大阪・心斎橋のシネマート心斎橋で公開される。
本作は、ベトナムの作家グエン・ニャット・アインの小説を原作に、ヴィクター・ヴー監督が映画化。ヴィクター・ヴー監督は、アメリカで生まれ育ち、ハリウッドで映画を学んだ後に祖国へ戻り、若くしてヒットメーカーとなった新鋭として、トラン・アン・ユン監督以来の逸材として期待されている。
映画『草原に黄色い花を見つける』は、1980年代半ばのベトナム中部フーイエン州の豊かな自然を背景に、兄弟と幼なじみの少女の恋や成長を瑞々しく描いた青春映画。いつも一緒に遊んでいる仲良し兄弟のティエウとトゥオン。12歳になる兄ティエウは、幼なじみの少女ムーンのことが気になっているが、うまく思いを伝えることができない。そんなある日、ムーンの家が火事で焼け落ちてしまう。ムーンはしばらくの間、兄弟の家で過ごすことになり、ティエウの恋心はますます募っていく。しかし、ムーンはトゥオンと遊んでばかりで、嫉妬したティエウは、ある取り返しのつかないことをしてしまう…
映画『草原に黄色い花を見つける』は、大阪・心斎橋のシネマート心斎橋で9月16日(土)より公開。なお、京都・東寺の京都みなみ会館、神戸・元町の元町映画館でも11月公開予定。
どうして少年少女による初恋物語は愛おしく描かれているのだろうか。『小さな恋のメロディ』からそれは変わらない。主人公やヒロインを演じた子役らのキャストがストーリーを十分に理解し演じ観客に伝わっているのなら、監督は類稀なる子供たちを発見したことになる。ヴィクター・ヴー監督はまさに新進気鋭の監督だと感じる。
少年少女の初恋はいつの時代の作品を観ても単純にお互いが伝えられない。そのはがゆさに翻弄されながらも見入ってしまう魅力が本作にも詰め込まれている。同時に恋愛だけでなく深い家族愛も描かれていることから、各地の映画祭で評価されていることが伺える秀作映画である。
- キネ坊主
- 映画ライター
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- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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