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女性を見せ物にするミス・ワールドの開催を阻止すべく立ち上がる姿を描く『彼女たちの革命前夜』がいよいよ劇場公開!

2022年6月21日

(C)Pathe Productions Limited, British Broadcasting Corporation and The British Film Institute 2019

 

再入学した大学で女性解放運動家に出会った女性が、ミスコンを阻止しようと奮闘する姿を描く『彼女たちの革命前夜』が6月24日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『彼女たちの革命前夜』は、「ミス・ユニバース」「ミス・インターナショナル」と並ぶ世界3大ミスコンテストのひとつ「ミス・ワールド」の1970年ロンドン大会で実際に起こった騒動を映画化した群像劇。1970年、ロンドン。大学に入学したサリーは、女性解放運動の活動家ジョーに出会う。ジョーの所属する団体では、女性をモノのように品定めをするミスコンテストの「ミス・ワールド」の開催を阻止しようと計画を練っていた。ミス・ワールドは開催に向けて準備が進み、世界各国から出演者が続々と集結。カリブ海の島国グレナダから参加したジェニファーは、自身の夢をかなえるためにミス・ワールドに出場したが、白人の出場者ばかりに注目が集まる状況に複雑な心境でいた。それぞれの思いが交差する中、ついにミス・ワールドの開催当日を迎える。

 

本作では、ミス・ワールドの開催を阻止しようと活動する主人公サリーをキーラ・ナイトレイが演じ、ジェシー・バックリー、ググ・バサ=ロー、グレッグ・キニアらが共演。テレビシリーズ「サード・デイ 祝祭の孤島」を手がけたフィリッパ・ロウソープ監督がメガホンをとった。

 

(C)Pathe Productions Limited, British Broadcasting Corporation and The British Film Institute 2019

 

映画『彼女たちの革命前夜』は、6月24日(金)より全国の劇場で公開。関西では、6月24日(金)より大阪・梅田のシネ・リーブル梅田や京都・烏丸御池のアップリンク京都で公開。また、神戸・三宮のシネ・リーブル神戸で近日公開予定。

日本でもルッキズムに関する議論がようやく大きく沸き起こるようになった昨今。このタイミングで本作が劇場公開されることは喜ばしい。本作において、女性を品定めするかのように見ていく男性審査員がどれ程醜いことか。本来は内面にある品位や所作を見極めるべきだが、結局は外見でしか判断していない。最終的な大会でも、露骨な見世物でしか扱っていないシーンもあり、嫌悪感しか感じ得なかった。「ミス・ワールド」はそもそもビキニを着た女性の美人コンテストが発祥であり、このような事態が起こってしまうのが明らかだ(現在、水着審査は廃止されている)。

 

だが、「ミス・ワールド」に出場する女性にも夫々の思惑がある。華やかなショービズの世界に夢を抱いている者だけでなく、自国が深刻な状況に追い込まれている状況下において、国を救い子供達に夢を与えようとする方も存在していた。あくまで出場者を悪者には描いていない。不純としか感じ得ない制作側に問題がある。憤りを感じずにはいられないものに対して中指を立てる姿を描いたのが本作だ。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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