8月のシネクラブ合評会に参加して「生誕90年 映画監督・蔵原惟繕」『彼女の人生は間違いじゃない』『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』を語ろう
大阪・九条のシネ・ヌーヴォ関連イベントとして毎月第3日曜日に開催されている「シネクラブ合評会」。毎回、シネ・ヌーヴォ上映作品と2作品を参加者による多数決で課題作品を決め、自由に語らう場となっている。
今月の課題作品は
シネ・ヌーヴォ上映作品より
「生誕90年 映画監督・蔵原惟繕」(上映作品含め蔵原惟繕監督作品ならどれでも自由に)
かつて中平康、今村昌平らと共に“日活三羽がらす”と呼ばれ、日活プログラム・ピクチャーのエースとして、数々のヒット作を連作。同時にシャープな映像感覚で、作家性と娯楽性の両面を兼ね備えた希有な作品群を発表。反骨精神溢れる日本映画屈指の技巧派監督としても知られ、今こそ再評価すべき監督のひとり。蔵原監督生誕90年 没後15年記念 34作品一挙上映。
他にも、ロードショー上映作品から
福島県出身の廣木隆一監督による処女小説を自身のメガホンにより映画化。仮設住宅で父と2人で暮らすみゆきは市役所に勤務しながら、週末は高速バスで渋谷に向かい、デリヘルのアルバイトをしている。父には東京の英会話教室に通っていると嘘をついている彼女は、月曜になるとまたいつもの市役所勤めの日常へと戻っていく。福島と渋谷、ふたつの都市を行き来する日々の繰り返しから何かを求め続けるみゆき、彼女を取り巻く未来の見えない日々を送る者たちが、もがきながらも光を探し続ける姿が描かれる…
『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』
マクドナルド創業者レイ・クロックの実話をもとにしたドラマ。1954年、シェイクミキサーのセールスマン、レイ・クロックに8台もの注文が飛び込む。注文先はマックとディックのマクドナルド兄弟が経営するカリフォルニア州南部にあるバーガーショップ「マクドナルド」だった。合理的なサービス、コスト削減、高品質という、店のコンセプトに勝機を見出したクロックは兄弟を説得し、「マクドナルド」のフランチャイズ化を展開する。しかし、利益を追求するクロックと兄弟の関係は次第に悪化し、クロックと兄弟は全面対決へと発展してしまう…
の2作品が課題作品となっている。
シネクラブ合評会では、各課題作について、参加者皆々が順に思い思いに語ることができる。老若男女の参加者らの意見によって作品をより深く知ることができる。作品によっては大いに議論を交わす時もある。なお、課題作品は、合評会の最後に次回開催分のリクエストを募り、多数決によって決定される。
7月度のシネクラブ合評会は、8月20日(日)11:00~13:00に九条シネ・ヌーヴォ近くの喫茶ケルン2Fでの開催。参加費は無料だが、1ドリンク(350円~)の注文が必要となる。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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