細野晴臣さんによるアメリカや音楽への愛が満載のドキュメンタリー『SAYONARA AMERICA』がいよいよ劇場公開！
（C）2021“HARUOMI HOSONO SAYONARA AMERICA”FILM PARTNERS ARTWORK TOWA TEI & TOMOO GOKITA
２０１９年にアメリカのニューヨークとロサンゼルスで開催された細野晴臣さんのライブの様子とトークを映しだすドキュメンタリー『SAYONARA AMERICA』が１１月１２日（金）より全国の劇場で公開される。
映画『SAYONARA AMERICA』は、細野晴臣さんが２０１９年にアメリカで初めて開催したソロライブの模様を収録したライブドキュメンタリー。２０１９年、日本の音楽界を代表するミュージシャンの細野晴臣さんがデビュー５０周年を迎え、初となるアメリカでの単独公演をニューヨークとロサンゼルスで開催した。また、国内ではドキュメンタリー映画『NO SMOKING』の公開や展覧会「細野観光1969-2019」の開催に加え、コンピレーションアルバムの発売や５０周年記念特別公演など、さまざまな企画が行われ、細野の歩んできた軌跡に多くの人があらためて賛辞を送った。しかし、それから２年がたった２０２１年、新型コロナウイルスによって世界の日常は一変し、人々が同じ空間で音楽を楽しむことも難しくなってしまった。そんな自由が制限された世界で、“マスクがなかった世界”をしのび、細野の集大成ともいえるライブとなった２０１９年のアメリカ公演の模様を新たにまとめ、ライブドキュメンタリー映画としてスクリーンで上映。アメリカの舞台で軽やかに、自由にギターを奏で、歌う細野の姿を収めるとともに、彼が語る思いなども記録した。監督は『NO SMOKING』に続いて佐渡岳利さんが務めた。
（C）2021“HARUOMI HOSONO SAYONARA AMERICA”FILM PARTNERS ARTWORK TOWA TEI & TOMOO GOKITA
映画『SAYONARA AMERICA』は、１１月１２日（金）より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマや難波のなんばパークスシネマ、京都・烏丸御池のアップリンク京都、神戸・三宮の神戸国際松竹などで公開。
アメリカにおける細野晴臣さんの人気、YMO以降が大きく影響しているのかな、とも感じるが、チケットが売り切れるほど受け入れられている、と改めて実感する。本作で披露されている楽曲は、細野さんのオリジナル曲以外にも古き良きアメリカのオールディーズ楽曲が存分に盛り込まれていた。日本人が洋楽を聞いて楽しむように、アメリカ人も細野さんの演奏を体感して楽しむ姿を見るのは微笑ましい。音楽に国境は関係ないと改めて実感させられた。
本作に収められているのは２０１９年のステージ。楽曲の合間には２０２１年現在の姿を映し出す。コロナ禍によってステージに立つ機会が失われてしまったが、細野さんは楽器に触れることを止めない。そして、バンドメンバー達とも近況を報告し合う。かつてのようにミュージシャンが皆の前で音楽を楽しむことをしづらくなった世界はあまりにも切ない。だが、音楽家としての魂がなくなることはなく、どこかに光があるかのようにも感じさせてくれた。“マスクがなかった世界”で披露されたLIVEを映し出す本作を堪能しながら、また世界で細野晴臣さんのステージが臨める機会が来ることを願ってやまない。
Related Posts
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
- 最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします！
