6月のシネクラブ合評会に参加して「鈴木清順監督追 悼特集」『光をくれた人』『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』を語ろう
大阪・九条のシネ・ヌーヴォ関連イベントとして毎月第3日曜日に開催されている「シネクラブ合評会」。毎回、シネ・ヌーヴォ上映作品と2作品を参加者による多数決で課題作品を決め、自由に語らう場となっている。
今月の課題作品は
シネ・ヌーヴォ上映作品より
「鈴木清順監督追 悼特集」(上映作品含め鈴木清順監督作品ならどれでも自由に)
1960年代から熱狂的ファンを生み続けた鈴木清順監督。原色を使った鮮やかな色彩や、時空間を超越する驚嘆の場面転換、斬新なカメラワークは「清順美学」と呼ばれた。2017年2月に93歳で死去した鈴木清順監督を偲んで追悼特集を開催。
他にも、ロードショー上映作品から
『光をくれた人』
孤島に流れ着いた赤ん坊を我が子として育てる灯台守夫婦の愛と葛藤を描いたヒューマンドラマ。第1次世界大戦後のオーストラリア。孤島ヤヌス・ロックに灯台守として赴任した帰還兵トムは、明るく美しい妻イザベルと幸せな日々を送りはじめる。やがてイザベルはトムの子を身ごもるが、立て続けに流産と死産に見舞われてしまう。そんな矢先、男性の死体と生後間もない赤ん坊を乗せたボートが島に流れ着く。赤ん坊に心を奪われたイザベルは本土に報告しようとするトムを説得し、赤ん坊にルーシーと名付けて我が子として育てはじめるが……
詩人・最果タヒの同名詩集をもとに、都会の片隅で孤独を抱えて生きる現代の若い男女の繊細な恋愛模様を描き出す。看護師をしながら夜はガールズバーで働く美香は、言葉にできない不安や孤独を抱えつつ毎日をやり過ごしている。一方、工事現場で日雇いの仕事をしている慎二は、常に死の気配を感じながらも希望を求めてひたむきに生きていた。排他的な東京での生活にそれぞれ居心地の悪さを感じていた2人は、ある日偶然出会い、心を通わせていく…
の2作品が課題作品となっている。
シネクラブ合評会では、各課題作について、参加者皆々が順に思い思いに語ることができる。老若男女の参加者らの意見によって作品をより深く知ることができる。作品によっては大いに議論を交わす時もある。なお、課題作品は、合評会の最後に次回開催分のリクエストを募り、多数決によって決定される。
6月度のシネクラブ合評会は、6月18日(日)11:00~13:00に九条シネ・ヌーヴォ近くの喫茶ケルン2Fでの開催。参加費は無料だが、1ドリンク(350円~)の注文が必要となる。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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