マンガへのひたむきな思いでつながった2人の少女の成長を描く『ルックバック』がいよいよ劇場公開!
©藤本タツキ/集英社 ©2026 K2Pictures・集英社
漫画を描くことに自信を持つ少女と、彼女に憧れる高い画力を秘めた少女の関係を、小学生から始まる13年間の春夏秋冬の景色とともに描く『ルックバック』が9月11日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『ルックバック』は、漫画へのひたむきな思いで結ばれた2人の少女の13年間にわたる軌跡を、秋田県にかほ市を中心に撮影された美しい四季とともに丁寧に描き出す。自信家である小学4年生の藤野は、学年新聞に4コマ漫画を連載し、クラスメイトたちから絶賛されていた。しかしある日、学年新聞に掲載された不登校の同級生である京本の漫画を見て、その圧倒的な画力に打ちのめされる。それ以来、藤野は絵がうまくなりたい一心で漫画を描き続けるが、京本との差は埋まらず、一度は漫画を描くことを諦めてしまう。しかし卒業式の日、京本の家に卒業証書を届けに行った藤野は、京本が自分の漫画のファンだったことを知る。漫画へのひたむきな思いで結ばれた藤野と京本は一緒に漫画を描くようになり、かけがえのない時間を積み重ねていくが、そんなふたりの日常を大きく揺るがす出来事が起こる。
本作では、「チェンソーマン」で知られる漫画家の藤本タツキさんが2021年に発表し、劇場アニメ版も大きな話題を集めた漫画を、『万引き家族』『怪物』の是枝裕和さんが監督・脚本・編集を手がけて実写映画化。『万事快調 オール・グリーンズ』の出口夏希さんが藤野役、『ハピネス』の蒔田彩珠さんが京本役で主演を務め、漫画編集者の前田役で菅田将暉さん、藤野と京本が通う小学校の先生である玉井役で宮藤官九郎さん、藤野の母である朱里役で野呂佳代さんが共演。『竜とそばかすの姫』で第45回日本アカデミー賞最優秀音楽賞を受賞した坂東祐大さんが音楽を担当。2026年の第83回ベネチア国際映画祭コンペティション部門に出品された。

©藤本タツキ/集英社 ©2026 K2Pictures・集英社
映画『ルックバック』は、9月11日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田や大阪ステーションシティシネマやT・ジョイ梅田、心斎橋のイオンシネマシアタス心斎橋や難波のTOHOシネマズなんばやなんばパークスシネマ、京都・二条のTOHOシネマズ二条や三条のMOVIX京都や九条のT・ジョイ京都、神戸・三宮のOSシネマズミント神戸やkino cinema 神戸国際等で公開。
藤本タツキさんによる「ルックバック」は、2021年7月19日に「少年ジャンプ+」で配信され、瞬く間に話題となり、カルチャーに携わる様々な方による評論が沸き上がったことを憶えている。その後、単行本化され、アニメーション映画としても公開された。そして、いよいよ実写映画として公開される。是枝裕和さんが監督・脚本・編集まで手がけており、子ども達の描写など含めて作家性等が十分に発揮された作品だと感じられた。特に、アニメーション映画ならではのファンタジックであった描写に関しては、実写映画だからこそ明確にした箇所が浮き彫りになったように感じられる。だからといって、藤野と京本が抱える繊細な感情に関する表現が弱まることなく、磨きがかかっているようにも思えてしまう。特に、感情を露にするシーンにおいては、漫画では効果線を用いるからこそ魅力的に映えるものだが、照明、美術、衣装、小道具等によって効果的に描かれており、観る者の感情も湧き立ち、惹き込まれてしまった。だからこそ、アニメーション映画におけるクライマックスと云えるようなシーンが、実写映画においてはどのような表現になるのか、が気になってしまう。勿論ココには詳しくは書かないでおくが、実写ならでは、とも云えるある種の活き活きとした画作りが施されていた。最終的には、ものづくりに没頭する者達へのエールを送りたいメッセージ性は、アニメーション映画以上に際立った作品に仕上がっているようにも感じられ、本作も多くの方々に評されていくことを楽しみにしておきたい。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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