ブラジルの音楽家ミルトン・ナシメントによる最後のワールドツアーを追った『ビトゥーカ ミルトン・ナシメント フェアウェルツアー』がいよいよ劇場公開!
©GULLANE ENTRETENIMENTO S.A / ReallyLikeFilms
ブラジル音楽界の巨匠であるミルトン・ナシメントをめぐるドキュメンタリー『ビトゥーカ ミルトン・ナシメント フェアウェルツアー』が7月3日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『ビトゥーカ ミルトン・ナシメント フェアウェルツアー』は、”ブラジルの声”と称される伝説的音楽家ミルトン・ナシメントの半生と最後のツアーに迫ったドキュメンタリー。1942年にブラジルで生まれたミルトン・ナシメントは、幼い頃に唇をとがらせる癖があったことから、タバコの吸い殻を意味する”ビトゥーカ”と呼ばれるようになった。彼は自身にとっての聖地であるミナスジェライスの風土に根差し、ブラジル音楽、ジャズ、フォークを横断する独自の音楽言語を築き上げ、1972年のアルバム「Clube da Esquina」をはじめとする革新的な作品群により、20世紀以降の音楽に新たな地平を切りひらいた。80歳を迎えた2022年にはステージからの引退を発表し、ブラジルから欧米17都市を5ヶ月かけて巡る最後のワールドツアーを敢行した。
本作では、ミルトンの最後のツアーに密着し、その時間と現場の空気を記録するとともに、約60年におよぶ彼の音楽人生の軌跡を振り返る。さらに、カエターノ・ベローゾ、クインシー・ジョーンズ、スパイク・リーら、ミルトンを敬愛する57名の著名人の証言を通し、彼の存在が音楽史に刻んできた影響と広がりを立体的に浮かび上がらせていく。監督は、これまで音楽やカルチャーを題材にした映像作品を制作してきたフラビア・モラエス。『セントラル・ステーション』で知られる俳優フェルナンダ・モンテネグロがナレーションを務めた。

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映画『ビトゥーカ ミルトン・ナシメント フェアウェルツアー』は、7月3日(金)より全国の劇場で公開。関西では、7月3日(金)より大阪・梅田のテアトル梅田、7月10日(金)より京都・烏丸御池のアップリンク京都や桂川のイオンシネマ京都桂川で公開。
本作のニュースリリースを通じて、初めてミルトン・ナシメントを知った。だが、知らずとも、本作を鑑賞することで、ブラジル音楽界の巨匠であり、”ブラジルの声”と称される伝説的音楽家である彼の偉大さを知ることが出来る。とはいえ、本作の冒頭で、『セントラル・ステーション』で知られる俳優フェルナンダ・モンテネグロによるナレーションによって、彼の芸術を理解することがどれ程に難しいことなのか、と語られてしまう。とはいえ、物怖じする必要はない。ミルトン・ナシメントとは一体どういう人物であるか、を解き明かしてくれるのが本作だ。作品の前半では、彼の功績を讃えるためにも巡られた欧米ツアーの様子が伝えられていく。その折々で大御所ミュージシャンによるコメントが伝えられ、その偉大さに驚かされるばかり。彼がどれ程に敬愛されているか、が十二分に伝わってきた。そして、後半に向かうに連れて、彼の音楽的なルーツが探求されていく。彼が育ったブラジルの雄大な自然や歴史深い街並みが映し出されると共に、ブラジルで彼を大いに存じている音楽仲間達の証言によってルーツが紐解かれていくので、より一層に興味津々になってしまう。ブラジルが発展していく歴史の中で彼は生きており、その影響は計り知れない。最終的には、彼の音楽の深み、そして、未来へと向かっていく。つまり、彼の音楽を受け継いだミュージシャンの方々も多く存在しており、”フェアウェルツアー”だけに収まらない集大成的な映像であることに改めて気づかされた。本作を観終えた後、ブラジル音楽に手を伸ばしてこの夏を過ごしてみてはいかがでしょうか。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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