悲しみが小さな幸せに変わるまでを描いた物語『シンシン アンド ザ マウス/SINSIN AND THE MOUSE』がいよいよ劇場公開!
Copyright © 2021 by Banana Yoshimoto All rights reserved.
Japanese original edition published by Shinchosha Publishing Co., Ltd., Japan in 2021.
The permission to use the original novel to produce this movie has been arranged with Banana Yoshimoto through ZIPANGO, S.L.
©2026 映画「SINSIN AND THE MOUSE」FILM PARTNERS
母を亡くした喪失感を抱えて台湾を訪れた女性が、日本人の父を持つ男性と出会い、心を動かされていく『シンシン アンド ザ マウス/SINSIN AND THE MOUSE』が6月26日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『シンシン アンド ザ マウス/SINSIN AND THE MOUSE』は、喪失を抱えた女性が異国の地で出会いを重ね、少しずつ再生していく姿を静かに描き出すヒューマンドラマ。母を亡くし、深い悲しみを抱えたまま日々を過ごす女性である、ちづみ。心の空白を埋められないまま時間だけが過ぎていく中、友人に誘われて台湾を訪れた彼女は、そこで台湾人の母と日本人の父を持つ青年シンシンと出会う。見知らぬ街の風景と何気ない会話の積み重ねが、止まっていた彼女の心を少しずつ動かし、ちづみは消えない喪失感を抱えながらも小さなぬくもりを見つけていく。
本作は、吉本ばななさんの短編小説集「ミトンとふびん」に収められた一編を、日本と台湾の合作で映画化した。主人公ちづみを『ケイコ 目を澄ませて』『愛がなんだ』の岸井ゆきのさん、ちづみが台湾で出会う青年シンシンを『返校 言葉が消えた日』『君の心に刻んだ名前』等で知られる台湾の人気若手俳優ツェン・ジンホアが演じた。藤原季節さん、中田青渚さん、柄本時生さん、伊勢佳世さん、飯田基祐さん、余貴美子らさんが共演。監督・脚本は『ボクは坊さん。』『すくってごらん』の真壁幸紀さんが務めた。

Copyright © 2021 by Banana Yoshimoto All rights reserved.
Japanese original edition published by Shinchosha Publishing Co., Ltd., Japan in 2021.
The permission to use the original novel to produce this movie has been arranged with Banana Yoshimoto through ZIPANGO, S.L.
©2026 映画「SINSIN AND THE MOUSE」FILM PARTNERS
映画『シンシン アンド ザ マウス/SINSIN AND THE MOUSE』は、6月26日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のT・ジョイ梅田、京都・九条のT・ジョイ京都、神戸・三宮のシネ・リーブル神戸等で公開。
喪失と向き合い、ただ時間だけが過ぎていく日々。どこにいても、何をしていても母を思い出す。友人に誘われ訪れた台湾でも、結局母のことを思い出す。紹介されたシンシンは独特の表現で褒めてくるけど、絶妙なその感性に戸惑う。だが、ゆっくり静かに過ごす中で徐々に心が解けていく。
心の中で感じている言葉を表に出すのはなかなか難しい。言葉にする必要はないかもしれないな。特に、どうしようもない喪失感であることは分かっている。でも、容易には拭えない。心を軽くするためなら少しは外に出したいものだけど、誰にどのようにして打ち明けたらよいものか。旅先で知り合った彼(彼女)だからこそ、ちょうど良い距離感で相手のことを思いやりながら話ができたのかもしれない。日頃、時間に追われているように感じるけれど、SNSや動画配信サービスで垂れ流して無駄な時間を過ごしてばかりいる。丁寧に相手を思い、感じる会話を大切にしたいと気づかされる作品だった。
岸井ゆきのさんは、こういった役を演じさせたら見事にピッタリだ。静かな映画で、大半は同じ人物との会話。感情の起伏があれど、表面的には穏やかに上下する。複雑でありながら穏やかさもあり、徐々に心が解放されていく。丁寧なグラデーションを見事に演じていた。丁寧に作られた静謐な映画こそ、他の音や光に邪魔されない映画館で是非とも観てほしい。
fromブライトマン
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
- 最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

















