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日本におけるプライドパレードの創始者である南定四郎の生涯を追った『熱狂をこえて』がいよいよ劇場公開!

2026年6月22日

©カミハグプロダクション

 

1994年に日本初のプライドパレードを実現させた活動家である南定四郎の半生を追ったドキュメンタリー『熱狂をこえて』が6月26日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『熱狂をこえて』は、1994年に日本で初めてプライドパレードを実現させた活動家である南定四郎の半生を描いたドキュメンタリー。現在、日本では401ヶ所以上でプライドパレードが開催され、パートナーシップ制度も全国へ広がりつつある。その歩みの出発点には、ゼロからイチを切り拓いてきた先人たちの草の根の活動があった。1931年に樺太で生まれ秋田県で育った南定四郎は、22歳で上京し、自分らしい生き方を模索し続けた。1984年、ゲイ解放運動を開始した彼は活動にのめり込み、自らの熱意に身を任せていく。そして1994年、日本初のプライドパレードを立ち上げる。南が主体となって進めた活動は日本におけるプライド運動の礎となったが、次第に彼は独自の信念に固執するようになり、周囲との溝を深めていく。ついに第3回パレードでは大きな反発を受け、南は運動の第一線から身を引くことになる。時代に翻弄されながらも正義に突き動かされ駆け抜けてきた南が、熱狂の末に何を見つけたのか。本人の証言をはじめ、当時の関係者のインタビュー、報道資料、写真や映像をもとに、その激動の軌跡をたどり、日本におけるプライド運動の原点を描き出す。『沖縄カミングアウト物語』の松岡弘明が監督を務めた。

 

©カミハグプロダクション

 

映画『熱狂をこえて』は、6月26日(金)より全国の劇場で公開。関西では、6月26日(金)より京都・烏丸御池のアップリンク京都で公開。また、大阪・扇町の扇町キネマでも近日公開。

所謂、日本における性的少数者に関する認識を改めたのは何時頃だっただろうか。社会人になってしばらく経った頃、タワーレコードが発行したライフスタイル・マガジン「yes」によって認識したような覚えがある。それに前後して、レインボープライドについても知っただろうか。本作は、1994年に日本で初めてプライドパレードを実現させた活動家である南定四郎さんの半生を伝える作品である。最初に、南さんの現在の姿が映し出されるが、活動家であったとは思えないような穏やかな表情に驚いた。だが、彼の半生が伝えられる毎に激動の人生であったことが伺える。自身が芸であることを認識し、自分らしい生き方を模索し続けた有り様は、精神的にかなりの負担であったことが十分に伝わってきた。企業等に所属し目の前にある仕事に従事しながらも、周囲から伝わってくる空気感を気にする必要がなかったとしても、どうしても気になってしまい、長く働くことが出来なかったのだ。それでも、自分らしく生きることが出来る場所を見つけることはとても大変だっただろう。最終的に、存在しないならば自らで作ることによって確立できた力には称賛を送りたい限り。そして、商業的になり過ぎず活動家の立場を作り上げていくのだが、人が沢山集まることで、軋轢が生じてしまうのは不可避なのかもしれない。それでも、日本におけるプライド運動の原点となった南さんの姿を真正面から映し出そうとしている本作を、真摯に鑑賞すべきではないだろうか。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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