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3つの家族が抱える虚飾と欺瞞が激しく交錯していくブラックコメディ『家族という病』がいよいよ劇場公開!

2026年6月22日

©「家族という病」製作委員会

 

3つの家族がそれぞれ抱える虚飾や欺瞞が、ある新鋭作家の出現によって露わとなり、やがて彼らの運命が交錯していく様を描く『家族という病』が6月26日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『家族という病』は、普通であることにしがみつく人々の滑稽さと狂気を、ブラックユーモアを交えて描いた群像劇。売れっ子のミステリー小説家である田原純一郎は、強烈な妻の麻里子に人生を支配され、本来の才能を眠らせたままでいる。定年後も母の期待を裏切れず、引きこもりの息子を抱えながら、偽りの重役を演じ続ける元エリートサラリーマンの松原雄二。母がセクシー女優だという噂が学校中に広がり、追い詰められていく女子高生の黒木まりあ。そんな3つの家族の前に現れたのは、裸体をテーマに文学賞を受賞した新鋭作家の藤田森だった。さらに、公園で自由気ままに暮らすホームレスの女性も、彼らとはまったく異なる存在として現れ…

 

本作では、作家の下重暁子さんが2015年に刊行し、”家族信仰”を問いただす内容が話題を集めて60万部のベストセラーとなったエッセイを、『僕の名前はルシアン』の大山千賀子さんが脚本・監督を兼ねて映画化。藤本隆宏さん、友近さん、渡辺えりさん、小出恵介さん、寺泉憲さん、榊原愛さん、廣井若菜さんらが出演した。

 

©「家族という病」製作委員会

 

映画『家族という病』は、6月26日(金)より全国の劇場で公開。関西では、7月10日(金)より京都・烏丸御池のアップリンク京都、7月11日(土)より大阪・十三の第七藝術劇場で公開。

”家族信仰”を問いただす内容が話題となった、下重暁子さんによるエッセイを纏めた新書「家族という病」。序章を読んだ段階から共感できることが多々ある。読んだ者なら、生まれ育った家族でのあれやこれやについて問い質したくなるだろうか。家族に大切に育ててもらっていたとしても、大人に近づいていく中で、知られざる家族の秘密を知ることになり、そんな家族のもとから1日でも早く離れたくなった方が少なからずもいるはずだ。だが、それぞれに家族とのしがらみがあることで、思うように生きていくことができないでいることも真実だろうか。本作では、家族から離れた視点から家族を見つめることから始まり、次第に家族という得体の知れないモノに近づいていく。そして、家族から離れた者の姿も描いていくから興味深い。それを5つのエピソードとして表現しながら1つの群像劇作品として作り上げているのが本作である。どのエピソードもグサグサと観る者の心を抉っていくような描写があり、様々なことを想起させざるを得ないのだが、最終的にはどことなく儚げでもあるのが不思議でもあった。結局、”家族信仰”とは何なのだろうか。”信仰”とあるように、宗教的な側面は無きにしも非ず。だが、しがらみがある”家族”から離れ、新たな良き”家族”を持つか、”家族”にならない生き方を選ぶか…等々、生き方は人それぞれであり、誰もが生きやすい時代になることを願ってやまない。

 

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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