Now Loading...

関西の映画シーンを伝えるサイト
キネ坊主

Now Loading...

関西の映画シーンを伝えるサイト
キネ坊主

  • facebook

奇妙な関係性の中でもがく純粋で傲慢な若者達の物語『焼け石と雨粒』が関西の劇場でも公開!

2026年6月16日

©2026 焼け石と雨粒

 

フリーターの男性が、好意を寄せるスーパーの店員と親しくなる方法が分からず、高校時代の同級生に相談するうちにその女性に惹かれていく様を描く『焼け石と雨粒』が6月19日(金)より関西の劇場でも公開される。

 

映画『焼け石と雨粒』は、奇妙な関係性の中にある若者達がもがきながら生きる姿を、監督自身の失恋経験を投影して描いた青春映画。フリーターの氏田晶は、近所のスーパーの店員に好意を寄せるが、どうしたらいいかわからずストーキングしてしまう。高校の同級生で美大生の沙月に連絡を取り相談するが、次第に沙月にひかれていく。晶と沙月は過去や現実と向き合い、徐々に距離を縮めていくが、やがて2人の間に決定的な出来事が起こる。

 

本作は、日本映画学校出身の櫛田有耶監督が2022年に手がけた初長編作品。主演は、ベネチア国際映画祭でも上映された五十嵐耕平監督作『SUPER HAPPY FOREVER』で注目を集めた佐野弘樹さんが務めた。2022年に完成した後、一度しか劇場で上映されていなかったが、4年の時を経た2026年に劇場公開が実現。

 

 

©2026 焼け石と雨粒

 

映画『焼け石と雨粒』は、関西では、6月19日(金)より京都・烏丸御池のアップリンク京都、6月20日(土)より大阪・十三の第七藝術劇場で公開。

あまりに自由奔放でわがまま。相手の気持ちを考えているようでいて、全然そんなことなくて、自分の目的のためでしかない優しさのように思える。どうしようもなくダメダメな氏田晶。でも、ふとした時に見せる母への思い。仲が良いだけではない、なんとも言えない憂い。彼は彼で、母を気にかけ、行く末を案じている。気になる女性に向けるわがままな晶からは想像もつかない。この映画に出てくる主要登場人物は、何かのきっかけで心の形が歪んでしまった人ばかり。母親に存在そのものを否定され続けた晶の母親も、そんな母親をそばで見守ってきた晶も、酷いことを言われても相手と離れられない沙月も、何も事情を知らない人からすれば異常な行動、選択をしているように見えるかもかもしれない。でも、それぞれ懸命に生きているし、自分を守るために必死なのだ。とはいえ、晶、そりゃないぜ…。

 

主演の佐野弘樹さんは『SUPER HAPPY FOREVER』、『Good Luck』と続けて主演作を拝見してきた。それぞれに違った狂気がありながら、どこか上の空で、人の気なんて知らないタイプの人間ばかりが並ぶ。きっと好きになれない観客の方が多いだろうけど、なかなか嫌いになれない。放っておけないのだ。どこか憎めない愛おしさがあり、気づけばキャラクターだけでなく、佐野弘樹さんごと好きになってしまった。新たに上映される作品とはいえ、上述した2作より前に撮られており、少しぶっきらぼうに感じる演技がに初々しさを感じる。佐野さんは佇まいが最高。基本的にふわふわとしたキャラクターを演じることが多いのだが、セリフが無く、なんかソワソワ、キョロキョロ、フラフラ、ヘラヘラしている瞬間に魅力を感じる。これって演技でどうにかなるものなのか?と毎度感心してしまう。心に住み着いている俳優の1人だ。

fromブライトマン

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

Popular Posts