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夢を失ったバレリーナがコンテンポラリーダンスに出会う『ダンサー イン Paris』がいよいよ劇場公開!

2023年9月11日

©2022 / CE QUI ME MEUT MOTION PICTURE – STUDIOCANAL – FRANCE 2 CINEMA Photo : EMMANUELLE JACOBSON-ROQUES

 

怪我で踊りを諦めたダンサーが、失意の中で第2の人生を模索する『ダンサー イン Paris』が9月15日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『ダンサー イン Paris』は、挫折した若き女性ダンサーの第二の人生を描いたヒューマンドラマ。パリ・オペラ座バレエ団でエトワールを目指すエリーズは夢の実現を目前にしたある日、恋人の裏切りを目撃して心が乱れ、足首を負傷してしまう。医師から踊れなくなる可能性を告げられた彼女は、失意の中で新しい生き方を模索しはじめる。そんな折、料理のアシスタント係の仕事でブルターニュを訪れた彼女は、世間から注目を集めるダンスカンパニーと出会い、独創的なコンテンポラリーダンスが生み出される瞬間を目の当たりにする。誘われて練習に参加した彼女は、未知なるダンスを踊る喜びと新たな自分を見いだしていく。

 

本作では、『スパニッシュ・アパートメント』のセドリック・クラピッシュ監督が手掛け、パリ・オペラ座のバレエダンサーとして活躍するマリオン・バルボーが映画初主演を務め、コンテンポラリーダンス界の奇才ホフェッシュ・シェクターが本人役で出演した。

 

©2022 / CE QUI ME MEUT MOTION PICTURE – STUDIOCANAL – FRANCE 2 CINEMA Photo : EMMANUELLE JACOBSON-ROQUES

 

映画『ダンサー イン Paris』は、9月15日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のシネ・リーブル梅田、京都・烏丸御池のアップリンク京都、神戸・三宮のシネ・リーブル神戸で公開。

主演のマリオン・バルボーによる魅力あふれるハマり役。これだけでも必見だとお薦めしたい。主人公エリーズがクラシックバレエのトップスターとして舞う姿があまりにも華麗なので、どんなトレーニングを積まれたのだろうと思いながら鑑賞していた。本業がバレリーナである彼女は、映画俳優としては本作が初出演。バレリーナとして長年培った実力と、天性の才能ある演技が調和し、今作でしか見られない輝きがある。

 

セドリック・クラピッシュ監督が長年温めていた企画であり、バレエの描写はリアリティと説得力に満ちていた。冒頭のクラッシックバレエの舞台を十分な時間を以て描いており、伝統的なバレエが如何に華麗で格調高いか、主人公がどれだけ努力してきたか伝わってくる。印象的だったのは「クラシックは宙に浮くダンスだが、コンテンポラリーダンスは地に足をおろす」という台詞。どちらが優れているか、ではなく、両者の特徴を端的に表しており、主人公が見つめる人生の変化ともリンクしていた。

 

更に、オープニングとエンディング映像のスタイリッシュさも見どころとして強調しておきたい。アバンタイトルの後、おもむろに始まるOPが途轍もなく格好良い。例えるなら「007」シリーズのオープニングみたく、キメッキメの映像なのだ。エンディング映像も同じく美麗で見惚れてしまう。オペラ座の屋上から見る夜景は非常に美しく、パリの風景を楽しむためにも、大きなスクリーンで観たい。

fromNZ2.0@エヌゼット

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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