亡き親友が語ったホロコーストの経験を、自分ごとのように話してしまった老婦人の物語『エレノアってグレイト。』がいよいよ劇場公開!
©2025 ELEANOR INVISIBLE FILM, LLC AND TRISTAR PRODUCTIONS, INC. ALL RIGHTS RESERVED.
親友を亡くした高齢の女性がその場しのぎで学生に吐いた一つの嘘が、思わぬ騒動へと発展していく『エレノアってグレイト。』が6月12日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『エレノアってグレイト。』は、俳優スカーレット・ヨハンソンが長編初監督を務め、自身と家族のルーツであるユダヤカルチャーを背景に、嘘をきっかけに出会ったパワフルな老婦人と母を亡くした学生の友情を軽やかにつづったドラマ。ニューヨークに暮らす老婦人エレノアは長年の親友ベッシーを亡くし、心にぽっかりと穴が空いたように感じていた。そんなある日、お茶会に参加するつもりがホロコースト生存者の自助グループの会に迷い込んでしまった彼女は、ホロコーストの記憶を語っていた親友ベッシーの半生を、その場しのぎで話しはじめる。激動の半生に感銘を受けてエレノアに近づいたジャーナリスト志望の学生ニナとの新たな友情に心躍らせるエレノアだったが、彼女の嘘はひとり歩きをはじめ大騒動に発展してしまう。
本作で初めて長編映画の脚本を手がけるトリー・ケイメンが自身の祖母や家族の歴史を下敷きに書き上げた脚本をもとに、ヨハンソン監督がユーモアとウィットに富んだ演出で描き出す。『テルマがゆく!93歳のやさしいリベンジ』のジューン・スキッブが型破りな老婦人エレノア、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』のエリン・ケリーマンがエレノアと友情を深める学生ニナを演じ、自身もホロコースト生存者である俳優リタ・ゾーハーがエレノアの亡き親友ベッシー役で出演している。

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映画『エレノアってグレイト。』は、6月12日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のT・ジョイ梅田や難波のなんばパークスシネマ、京都・九条のT・ジョイ京都、神戸・三宮のシネ・リーブル神戸等で公開。
『ロスト・イン・トランスレーション』で大ブレイクし、以降は多種多様な作品に出演し、近年ではマーベル・スタジオ作品への出演にまで至っているスカーレット・ヨハンソンが遂に長編初監督を担ったことに驚くばかり。これまで、実生活でも信念のある発言が称賛を浴びることが多く、本作では自身やその家族のルーツであるユダヤ人が受け継いできたものを背景にして、壮絶なる悲しみの経験を、不意に出会った相手との友情の物語に昇華している。主人公は、ホロコーストから生き延びたことで、いつまでも抱えることしかできない悲しみをずっと持ち続けていた女性と長年一緒に過ごしてきた女性。これぞ、シスターフッドの真骨頂とも云えようか。だが、そんな友人を亡くした今、彼女の思いを携えながらも、気持ちを置いておく場所がなかった。そんな日々の中で、ひょんなことからホロコースト生存者の自助グループの会に参加することに。その場に参加するならば、ユダヤ人として過ごすべきであり、友人の経験を自分が体験したように話すしかないのだ。まさか、その話が広く注目されるとは思わないだろう。大きな事態になっていくことについて、自身が止めなければならないのだが、老体である主人公にとっては難しいことであった。だが、本作のコピーにある、その先に新たな”友情”を育むことが出来るだろうか。真摯にスクリーンを見つめていたい一作である。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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