待つ、というのは、何もしない、ということではなくて、相手のことを信じ抜くことだ…『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』永瀬ゆずなさんと西野亮廣さんを迎え舞台挨拶in大阪開催!
親友を失い、再会を諦めた少年が、迷い込んだ異世界で止まった時を動かす冒険をする姿を描く『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』が3月27日(金)より全国の劇場で公開。3月19日(木)には、大阪・難波のTOHOシネマズなんばに永瀬ゆずなさんと西野亮廣さんを迎え舞台挨拶in大阪が開催された。
映画『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』は、西野亮廣さんによる絵本を原作とする2020年製作のアニメ『映画 えんとつ町のプペル』の続編。2019年発売の絵本「チックタック 約束の時計台」を原案に大幅なスケールアップをして映像化し、前作で遠くへ行ってしまった大切な友だちプペルに少年ルビッチがもう一度出会うまでの物語を描く。えんとつ町が星空に包まれた奇跡の夜から1年が過ぎた。大切な親友プペルを失った少年ルビッチは再会を信じ続けていたが、前へ進むため諦めてしまう。ある日、ルビッチは、時を支配する謎の異世界”千年砦”に迷い込む。この世界では、時を刻まなくなった時計は処分されるが、壊れていないのに11時59分で止まっている不思議な時計台があった。ルビッチが元の世界に戻るため課せられた使命は、この止まってしまった時計台を動かすことだった。ルビッチは100年もの間約束を信じて待ち続ける男と出会い、信じる勇気を取り戻していく。前作に引き続き西野亮廣さんが製作総指揮・原作・脚本、廣田裕介さんが監督を務め、STUDIO4°Cがアニメーション制作を担当。テレビドラマ「監察医 朝顔」シリーズなどで知られる子役の永瀬ゆずなさんが主人公ルビッチの声優を務め、前作でプペルの声を演じた窪田正孝さんが同役を続投している。
今回、上映前に永瀬ゆずなさんと西野亮廣さんが登壇。西野さんと永瀬さんによる軽快なトークにより、緩急をつけた賑やかな舞台挨拶が繰り広げられた。
オーディションによってルビッチ役に選ばれた永瀬さん。西野さんは第一声を聞いた瞬間に「もうルビッチはこの子しかいない」と確信。永瀬さんは、声優のお仕事が初めてだったが、沢山のパターンを依頼されながらやったことを楽しんだようだ。アフレコについて「 声優さんは、声だけで気持ちを伝えなきゃいけないし、体を動かしちゃダメ」と話しながら、映像と同じように動いてしまったことを告白。その様子を見た西野さんは「それぐらい入り込んでくれたのはホントに嬉しいな、と思います。今回は、冒険している感じが現場でも凄く伝わって最高だったな」と喜んだ。永瀬さんは、ナギがルビッチに話にいくシーンをお気に入りとして挙げながらも「面白くて笑っちゃったところは沢山あるんですけど、モフ役のMEGUMIさんが色んなアドリブを言っていて…ルビッチがモフに名前をつけるんです。『もっと上品な名前ないの?』と言われて、”おモフ”にする…頭に”お”をつける、っていう」とピックアップ。ここで、西野さんは、永瀬さんが”声優さん”と言っていることを注目。更なる丁寧な言い方を話し合い、永瀬さんは”お声優さん”を考案した。

クリエイティブな要素に関して、西野さんは、前作と今作の違いとして、自己紹介部分に関する箇所に工夫を凝らすべく「ルビッチとプペルのことを知っている方のために、もうちょっとキャラクターを掘り下げよう」と検討。「ルビッチって子供じゃないですか。子供をめっちゃ観察したら、ただただ愛おしくて可愛らしくて…ルビッチもホントに素晴らしい子なんです」と讃えながらも「一方で、子供は、凄くムカつくところがあるな、と思うんですね。よく見てみると、親の気を引くために嘘泣きとかする。相手にされないと思ったら急に泣き止むし、急に走り出すし、生意気なことを言うし、ムカつく瞬間が、子供を見れば見る程ある。そこも描きたかったんです。ただただ良い子じゃなく、ルビッチの多面的な部分、生意気なところとかムカつくところがあるんだよね。モフに対しても。いたずらな表情をするんだよね。そういうのを描きたいな、と思った時、ポジションで云うと”ボケ”だと思うんですね。すると、ツッコミ役が必要だな」と着想。「演技もできて、お母さんでもあって、保護者でもあって…モフは、相手を”あんた”と言うんです。”あんた”を天然で言うのが似合う人って…MEGUMIちゃんとマツコデラックスさんしかいないわけだ、これは!… ということで、MEGUMIちゃんにお願いしたんです」と明かし「その相性が凄い良かったですよね」とお気に入り。永瀬さんとMEGUMIさんの収録は別々に実施しており、出来上がった作品を観た永瀬さんは、台本にない台詞の多さに驚いていた。そこで、西野さんは、アニメーション上では口元が映っていないシーンではアドリブがあることを言及していく。また、ルビッチが暴走してしまいモフに釘を刺されるシーンについて、永瀬さんは、ルビッチに云われているのか、ご自身に云われているのか、と混乱することもあったようで、西野さんは「友達に一番言われたくない台詞は何だろうな、と思った時、『ガッカリした』なんですね。それだけは、友達、或いは、ファンの方にも言われたくないな。約束を破ってしまった時に言われる言葉だな。それを言われて、ピシャっと目が覚める瞬間があります」と解説し「あの時のMEGUMIちゃんの言い方が良いんだ。刺さるんです。それを言われると、僕は一番後に残る。あそこはMEGUMIちゃんが良かったね」と挙げていった。
今作では、”待つ”をテーマにしており、西野さんは「『待つ、というのは、何もしない、ということではなくて、相手のことを信じ抜くことだ』という台詞があるんです。今回の物語で言うと、冒頭では、ルビッチは遠くに行ってしまった友達を待つことを辞めてしまうんです。 もう次に行かなきゃ、ということで、待つ、ということを諦めてしまうんですね。 それも1つの選択だな、と思いつつ…でも、遠くに行ってしまった人が戻ってくる場所を残しておこう、と思ったら、待つことをしなきゃいけない、とルビッチが気づく」とストーリーを次々に話していきながらも、留めながら「ココのやり取りがホントに最高です。是非観ていただきたい」と猛PUSHしていく。

さらに、”待つ”というテーマに関して、西野さんは、キングコングでの活動について言及。相方の梶原雄太さんに起こったことについて話していきながら「帰ってくるか分からない人を待つ、というのは…当時の自分にとって、ホントに覚悟と勇気を振り絞った瞬間は他にないんですね。これが今回の物語のベースになっています」と解説。また、子育てで起こる出来事と重ねながら「子育ても、”待つ”の連続。お父さんやお母さんが”ちょっとやめときや”と口を挟みたくなる瞬間も沢山あると思うんですけど、都度都度と口を挟んでいったら、自分で考えない子になっちゃう。こいつ失敗するな、と思いつつも、一回は経験させてあげなきゃいけない。グッとこらえて子供のことを待っている瞬間がある、と思うんですね。お父さんやお母さんにとっても大きな挑戦だし、子供のことを本当に信じてる瞬間だ」と話し「教育の現場でも、これは非常に重要なテーマだな、と思って、映画にすることに値するテーマだな、と思って今回は描かせていただきました」と語った。さらに、永瀬さんも、待つことについて、身近に起こった出来事を話しながらも、西野さんとテンポの良いノリツッコミを披露していく。
最後に、永瀬さんは「前作に引き続き、ルビッチは最初に諦めそうになるんですけど、なったとしても最後には諦めずに走り抜く格好良い子になったんじゃないかな、と思っています。 モフをはじめ、千年砦の仲間達がルビッチを支えて応援してくれているので、皆さんも是非ルビチを応援してあげてください」とメッセージ。西野さんは、前作が2020年12月の劇場公開であり、新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言を受け、胸張って”劇場にお越しください”と云えず悔しかったことを打ち明け「今回は…本当にこんな幸せなことはないな、と思います。500人の仲間と一緒に4年半かけて真面目に作りました。ぜひ劇場にお越しください」と伝え、舞台挨拶を締め括った。
映画『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』は、3月27日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田や大阪ステーションシティシネマやT・ジョイ梅田、心斎橋のイオンシネマシアタス心斎橋や難波のTOHOシネマズなんばやなんばパークスシネマ、京都・二条のTOHOシネマズ二条や三条のMOVIX京都や九条のT・ジョイ京都、神戸・三宮のOSシネマズミント神戸等で公開。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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