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人の感情が湧き上がる瞬間を見ていたい…『MIRRORLIAR FILMS Season8』MEGUMIさん、濱尾ノリタカさん、NANAMIさん、佐渡恵理監督を迎え公開舞台挨拶開催!

2026年1月17日

年齢・性別・職業を超え、新人発掘を目的とした短編映画プロジェクト第8弾『MIRRORLIAR FILMS Season8』が1月16日(金)より全国の劇場で公開。1月17日(土)には、大阪・梅田のテアトル梅田にMEGUMIさん、濱尾ノリタカさん、NANAMIさん、佐渡恵理監督を迎え、公開舞台挨拶が開催された。

 

映画『MIRRORLIAR FILMS Season8』は、メジャーとインディーズの垣根を超えた多彩なクリエイターによる短編映画制作プロジェクト「MIRRORLIAR FILMS(ミラーライアーフィルムズ)」の第8弾となるオムニバス映画。岡山県で撮影を行い、松田美由紀さんが監督、MEGUMIさんがプロデューサーとしてそれぞれ参加した2作品をはじめとする6作品で構成。松田美由紀監督が原田美枝子さんを主演に迎え、パチンコ屋で出会った上品な60代女性と20代の男性店員の交流をつづった「カラノウツワ」、MEGUMIさんプロデュースのもと、映像作家・アートディレクターの佐渡恵理さんが監督、濱尾ノリタカさんが主演を務めた「The Breath of the Blue Whale」、第78回カンヌ国際映画祭で特別賞を受賞したバングラデシュのアドナン・アル・ラジーブ監督が、女性が歌うことを禁じられた村で都会への移住を夢見て歌手オーディションに挑む青年を描いた「ALI」、さらに公募作品として、骨に夢中な生物教師と彼に思いを寄せる女性教師を描いた節田朋一郎監督作「愛骨」、おならをきっかけにひかれあう男女の恋の行方を描いた廣田耕平監督作「ラの♯に恋をして」、低予算映画の撮影中に頭部に大怪我を負いながらも演技を続けようとする俳優を描く安藤春監督作「CUT!」を上映する。

 

今回、上映後に「The Breath of the Blue Whale」よりプロデューサーのMEGUMIさん、濱尾ノリタカさん、NANAMIさん、佐渡恵理監督が登壇。

 

岡山県で全編撮影された「The Breath of the Blue Whale」。MEGUMIさんは岡山県倉敷市出身で「高校の通学路とか初めてデートに行った海とかで撮影を偶然していまして…ちょっとくすぐったいような感覚と、めちゃめちゃエモーショナルな感覚があった、すごい感慨深い撮影時間でした」と振り返り「ラストシーンではデートスポットである渋川海岸が映し出されており「わぁ、かぁ」と”キュンキュン”したようだ。ロケハンをしたのは佐渡監督で「そうとは知らず…純粋に、素晴らしいな、という場所だったので」と苦笑いせざるを得ない。

 

 

MEGUMIさんは、佐渡監督との出会いについて「私がインスタでナンパしまして…DMを一方的に送りつけて…作品のファンだったので」と打ち明け「今回は、MIRRORLIAR FILMSさんの掲げているミッションが、”やったことないことやってみよう”ということなので、私は今回、ラブストーリーのプロデュースを始めて…監督は普段CMとMVとか撮っていらっしゃるので、ショートフィルムを作りになったことが当時はなく、”一緒に新しいことをやってみませんか” みたいな感じで、急に連絡をした、という感じなので、最初はかなり戸惑われたんじゃないかな、と は思っていますけども」と本作の経緯を説明。当時のオファーについて、佐渡監督は「最初は偽物かな?と一瞬思ったんですけど」と打ち明けながらも「プロデューサーのMEGUMIさんからの連絡だったので、そういった映像を作る話なのかな、と思って。 私もショートフィルムをすごく作りたかったので、企画が何個かあった段階で偶然お話をいただいたので、絶対やりたい、という感じで連絡させていただきました」と振り返る。その後、岡山には5,6回も行ったそうだ。

 

「The Breath of the Blue Whale」はラブストーリーとして製作されており、MEGUMIさんは「監督は、”セリフはない作品を作ってみたい”とか”今の時代に対して思うことはこうだよね”とか、2人で様々なディスカッションを重ねて、色々な点が線となって繋がっていって、この形に着地した作品なので、台詞がないラブストーリーというのはぼんやりあって、それが組み立てられていった」と経緯を話す。NANAMIさんは演技自体が初めてであったが「台詞がない役は、演じていて凄く楽しい。でも、台詞がないからこそ、自分の話す言葉で伝えるよりも、顔の表情とか体の力の入り方とか顔の角度1つで、言葉よりも力があするな、と演じる中ですごく感じました」と印象深かった。濱尾さんは、台本を受け取り、その場で本読みに臨んだが「役を掴みきれていなくて…」と打ち明け「 その時には、僕の中で、声を使わないことに意識が向いちゃったんですけど、監督が資料を色々と渡してくださって、具体的に、こうしたい、とか、シーンをこういう風にやってほしい、ということが強く提示されたわけではなかったんですけれども、この作品と同じように言葉じゃなくても伝わるようなことがすごく多かった。自分の中からしっかりと出てきている言葉を少しずつ渡してくださって、染み込んで入ってきたおかげで、一気にまとまって、すごく演じやすかったので、監督の演出のおかげです」と感謝している。佐渡監督は「私も言葉が苦手で、どう伝えよう、と思った時、シーンのキャラクターっぽい写真家さん、星野道夫さんの『旅をする』という本をギリギリに渡して読んでいただいいて、星野道夫のイメージが芯にあるんです、とお伝えして汲み取っていただけたかな、という感じですね」と打ち明け「撮影時、NANAMIさんに演じていただいてるマリの感情をどこまで出すか。ニュアンスはMEGUMIさんとも話したかな」と思い返す。これを受け、MEGUMIさんは「何パターンかやっていただいていましたよね。それを編集の時点で、やっぱりこっちがいい、みたいなディスカッションをさらに重ねましたね。そこは拘ってお互いに大切に作りました」と思い出し「初めて声を発する…もしかして、久々に話したかもしれない、と考えると、苦しんでいるのがいいのかな、とか意外とスッといった方がいいのかな、とか、着地を決めないで現場に監督と挑んでいたので、その場でディスカッションしながら、NANAMIちゃんにも頑張ってもらいながら、緊張した撮影でしたね」と振り返った。

 

 

横並びでただコーヒーを飲んでいるシーンについて、MEGUMIさんは「死ぬほど暑かったね。あそこは国の指定文化財なので、ちょっとでも壁に触れたら、関係者の方が怖いんですよ。 やっぱり人間だから、ちょっと触れちゃう、とかもあるから、半端ない緊張感」と説明する。濱尾さんは「湯気立って最初は熱熱で、ちょっとずつ温度下げてくれてましたけど、何よりその杯数が多かった。実際にあれぐらい飲んでいたので、テイクも重ねていたので…」と苦笑い。佐渡監督は「実際、そんなに飲まなくてもいいよ、と思っていた。空のものを用意しようと思っていた。本当に飲むんだ」と唖然とせざるを得ない。

 

劇中では、マッチングサービスについて描かれており、MEGUMIさんは「今、若い方達が恋愛離れしている、とか、結果がある程度見えた段階で動き始める、みたいなことが多いんじゃないかな、と思って、こういう設定にたどり着いているんですけども」と述べ「これは、我々の若い時とは全然違うけど、恋愛はした方がいいんじゃないかな。うまくいかないことを経験した方が、人としては深くなり、他人の痛みも理解できるんじゃないかな、とは思うので、考えてみるきっかけになればいいな。と思って今作は作ったんですよね」と説く。濱尾さんは「最後のシーン、ロマンチックですよね。海辺で出会い直す前にカットバック、過去のシーンが実は…そこで流れる僕の名演のオカリナが素晴らしかったですね」と自画自賛しながらも「練習を頑張りましたね。オカリナを3日前ぐらいに渡されて…本当に不安だったんです。楽器をやったことが本当になくて… リコーダーとかも小学校から高校までずっと成績悪かったんです。 1回も平均以上とったことがない」と告白した。NANAMIさんは、マリについて「冷たいな、と思いながら台本を読んでいた。 でも”ふしぎ感”に呼ばれた時は、行くんだ、みたいな自分の意思もどこかにはあるのかな」と受けとめている。これを受け、佐渡監督は「ど、る、とた」とコメント。

 

 

大阪について、MEGUMIさんは「よ。1年ぐらいやっていたんですよ。池乃めだかさんにカニバサミとかされていたですよ」と明かし「イエローキャブに所属すると、先輩も含め全員そこを通るんです。 みんな毎週土曜日に来て、新喜劇は朝に台本をもらい、そこで覚えて、山田花子ネェさんと私が中華料理屋のセクシー娘でプロレスをかけられたり、とかしていたので、大阪はすごく来ていました」と解説。そのエピソードを受け、濱尾さんは「後に僕ら3せます!?いや、もう強すぎますって…これ1本でいける」と苦笑いしながらも「この前、万博は行きまして、その時、本町と心斎橋の近くに大きいオーセンティックバーが地下にあって、人生で一番良かったんです。また大阪来たら行きたいな」とお気に入りを紹介。NANAMIさんは、大阪にはプライベートで二度来たことがあり「最初に来た時、”ニューライト”という定食屋さんに連れてっていただいたんですけど、すごく美味しかった思い出があるので、また行きたいな」と印象に残っている。佐渡監督は、東京で広告のお仕事をしている中で大阪出身の方々に会っており「大阪出身のカルチャーとかアートのクリエイターに会うんですけど、それが衝撃で…東京で育っているとなかなかない感性があるな、と思っていて。 それが憧れでもあるし、そういったカルチャーを生む大阪ってすごいな、といつも思う」と感心していた。

 

 

最後に、MEGUMIさんは「皆さん、なかなかショートフィルムをご覧になる機会はないと思うんですが、こうやって15分・20分以内の作品を立て続けに観ると、普段の生活の中であまり感じたことがないような気持ちになったり、自分の中での疑問点を見つけたり、と豊かな時間を過ごせていただけたんじゃないかな、と思います。 バングラディッシュの作品等を観ることがないじゃないですか。 そういうのも、山田孝之君達が買い付けてくれて、皆さんが土曜日の午前中に見て、なんか良いな、みたいな豊かな時間になれたかな、と思います。 ぜひ、この私たちの作品もですけども、ショートフィルムいいな、みたいな思いを他の方にもシェアしていただて、どんどんショートフィルムの世界が広がっていけばいいな」とメッセージ。濱尾さんは「今回の作品で、岡山の美しさを改めて感じまして… 子供の頃に行って以来、かなり久しぶりに行ったんですけど、渋川海岸の景色が忘れられなかった。こういう場所は、全国にあるんですよね。僕、東京出身なので全然知らなかったんですけど、この作品のおかげでまた1つ自分の心の拠り所を見つけられた、と勝手に思っております。 それを作品としても観ていただきたいです。ご機会あって岡山に行かれる際は、ぜひともロケ地に行ってみたり、岡山旅行の選択肢に入れていただいたり、とか。そういう気持ちになるぐらい良い作品と良い場所に巡り合えた」と思いを込めていく。NANAMIさんは「初めての作品というのもあり、沢山の方に観ていただけるのもすごく嬉しいですし、MEGUMIさんが言っていたように、合理性みたいなものを今ついつい求めがち、という中で、岡山の美しさとか、映画の中でも見える美しさが沢山あるので、合理的というところからフッと離れられた瞬間に世界が広がるな、楽しいな、という気持ちがすごく生まれるな、と感じたので、皆さんにもそういった感覚を味わっていただけたらな」と伝えていく。佐渡監督は「AIの時代だけども、人の感情が湧き上がる瞬間を私は見ていたいな、と思っていて…それは言葉では表現できない程の感動した瞬間だったり、そういった時の人間らしさが出るのかな、と思って、それを捉えたくてこのショートムービーを撮ったのかな、と今思っていたんですけど、そういったところも楽しんで感じていただけていたら嬉しいな」と思いを込め、舞台挨拶を締め括った。

 

MIRRORLIAR FILMS Season8』が1月16日(金)より全国の劇場で公開中。関西では、大阪・梅田のテアトル梅田や心斎橋のTheater Aimyou、京都・烏丸御池のアップリンク京都で公開中。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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