Now Loading...

関西の映画シーンを伝えるサイト
キネ坊主

Now Loading...

関西の映画シーンを伝えるサイト
キネ坊主

  • facebook

人生崖っぷちのお針子が麻薬取引現場に遭遇するクライムサスペンス『世界一不運なお針子の人生最悪な1日』がいよいよ劇場公開!

2025年12月16日

©Sew Torn, LLC

 

唯一の肉親だった母親から倒産寸前の刺繍店を譲り受けた女性が、仕事帰りに麻薬取引の現場に遭遇し、事件に巻き込まれる姿をブラックコメディ風に描く『世界一不運なお針子の人生最悪な1日』が12月19日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『世界一不運なお針子の人生最悪な1日』は、スイスの美しい田舎町を舞台に、犯罪に巻き込まれたお針子の女性が、針と糸の力で運命を切りひらいていく姿を描いたクライムサスペンス。スイス山中の小さな町でお針子をしているバーバラ。亡き母から譲り受けた店は倒産寸前で、相談できる友人も恋人もいない。ある日、常連客との約束に遅刻した上にミスをして激怒させてしまった彼女は、その帰り道に麻薬取引現場に遭遇する。売人の男たちは血まみれとなって道路に倒れており、周囲には破れた白い粉入りの紙袋と拳銃、そして大金の入ったトランクケースが置かれている。バーバラの脳裏には「完全犯罪(横取り)」「通報」「見て見ぬふり」という3つの選択肢がよぎるが…

 

本作では、アイルランド出身のイブ・コノリーが主人公のお針子バーバラを熱演し、テレビドラマ「オースティン&アリー」のカルム・ワーシー、『パウロ 愛と赦しの物語』のジョン・リンチ、『ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密』のK・カランが共演。19歳で制作した同名短編で注目を集めたフレディ・マクドナルド監督が長編初メガホンをとり、コメディ要素も散りばめながら予測不能なストーリー展開で描き出す。

 

©Sew Torn, LLC

 

映画『世界一不運なお針子の人生最悪な1日』は、12月19日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のテアトル梅田、京都・烏丸御池のアップリンク京都、神戸・三宮のシネ・リーブル神戸で公開。

本作ならではのお針子アクション、フレディ・マクドナルド監督はどのようにして考えたのでしょうか。これまでのクライムサスペンス作品では観たことがなさ過ぎるお針子の戦い方は、斬新で必見だ。ストーリーの構成も斬新で、詰め込まれている要素の絡み方も、秀逸である。今作のオフィシャル・ホームページにも提示されているが、いわゆる『if もしも』の形式で主人公が選んだ運命毎に映し出していく。果たして、どの選択肢を採ることで彼女は幸せになるのか…その選択肢だったのか、と唸るだろう。その中で、彼女で抱えていた毒親に対しする思いはどのようにして昇華するか、も本作の注目ポイントであり、作品を鑑賞している側にとっても考えさせられる。なお、彼女が運転する水色が鮮やかなFIAT 500も可愛らしげだ。そして、刺繍のフォントも味わい深く、エンドロールが刺繍で生地が流れるのも良い。可愛らしさと緊張感あるクライムサスペンスが同居する不思議な作品である。

fromとっしー

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

Popular Posts