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チャリティーという得体の知れない重圧を背負って、世界が平和になるために笑顔で募金を募る女性の姿を描く『POP!』が第16回大阪アジアン映画祭のインディ・フォーラム部門で上映!

2021年3月6日

(c) 2G FILM

 

地方テレビ局のチャリティ番組でオフィシャルチャリティサポーターを務める女性が、20歳という人生の節目を目前に、人との向き合い方や生き方に悩む姿が描かれる『POP!』が第16回大阪アジアン映画祭のインディ・フォーラム部門で上映された。

 

映画『POP!』は、TVのチャリティー番組でオフィシャルチャリティーサポーターを務めながら、子供と大人の狭間で芽生える葛藤と、自分以外の周りに対する違和感に気付いていく女性の物語。地方テレビ局のチャリティー番組「明日のアース」でオフィシャルチャリティーサポーターを務める19歳の柏倉リン。リンは番組内でハート型の被りものを被り「世界平和」を謳っていながらも、実生活では20歳を目前にして「愛」というものに悩んでいる。 スタッフの大人たちとは馬が合わず、バイト先の駐車場でも無断駐車されるなどうまくいかないことが多い。そんななかリンは、近くで爆破事件を起こす青年を目撃する。その青年が起こす爆破地点がハート型を描いていることに気づき、リンは青年に対して得体の知れないシンパシーを感じていく。

 

本作は、『食べられる男』脚本の小村昌士さんとビートメーカーのAru-2によるコラボでのMOOSIC LAB[JOINT]2020-2021エントリー作。小村の初長編監督作品であり、主演を『アルプススタンドのはしの方』などの小野莉奈が務める。三河悠冴さん、小林且弥さん、野村麻純さん、菊田倫行さん、木口健太さん、成瀬美希さん、中川晴樹さんらが共演した。

 

映画『POP!』は、今後、全国の劇場で公開予定。

某国営放送か地方ローカル局でありそうなTVのチャリティー番組で”オフィシャルチャリティーサポーター”を務める主人公。どれほどの知名度なのか得体の知れないが、一応コンプライアンスは気にしないといけず、偶然ゲームセンターにいたところを発見されても注意を受けてしまう。言いたいことはわかるけど、息苦しい。自分だけが真面目なキャラクターを求められて、自然と素直な良き人間を演じられている。しかし、周囲の人間はチャラい。自分だけが損をしていると感じても仕方がない。そこで、爆破事件を起こす謎の青年に出会う。まさに謎の青年だった。愉快犯としか言いようがない。普通は接触を試みたいとは思わないが、息苦しい主人公にとってはある種の光だったのか。独特のストーリーテリングがおもしろく、秀逸な仕上がりとなっている。最後にタイトルの意味を知らされ、その意外性には驚かされた。

 

なお、本作は、若手映画監督とミュージシャンのコラボレーションによる音楽をフィーチャーした映画の祭典であるMOOSIC LAB[JOINT]2020-2021エントリー作。ビートメーカーのAru-2による音楽は主張し過ぎず、あくまで映画音楽に徹しており、主人公の感情を見事に表現しており、好印象の作品となっている。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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