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現代の東京で半グレ、暴力団、外国人犯罪組織が入り乱れる『JOINT』が第16回大阪アジアン映画祭のインディ・フォーラム部門で上映!

2021年3月7日

(c) 小島央大/映画JOINT製作委員会

 

現代の東京を舞台に半グレ、暴力団、外国人犯罪組織が入り乱れる群像劇『』が第16回大阪アジアン映画祭のインディ・フォーラム部門で上映された。

 

映画『JOINT』は、出所して東京に戻ってきた半グレの石神武司は、詐欺用の名簿ビジネスを再開する。広告代理店から流出した顧客情報や、友人の韓国人ジュンギからもらった中古スマホの個人情報を合わせて精密な名簿を作り上げ、後輩の暴力団構成員の広野に売り、詐欺を大成功させる。親友のヤスに投資を勧められ、ベンチャービジネスに介入し足を洗おうとするが、クリーンな世界になかなか馴染むことができないでいた。一方、広野が所属する関東最大の暴力団の大島会は、組の方針により破門した武闘派の壱川組との抗争が激化する。また、国際社会で暗躍する外国人組織の「リュード」がジュンギらを通して大島会に接近しようする。クリーンな世界と複雑化した犯罪界に挟まれた石神は、自らの生き方を選択しなければならない。

 

本作を手掛けた小島央大監督は、2017年より映像業界に入り、ジャンル問わず多くのMVやCMの制作を行っており、今作が初の長編映画となった。

 

映画『JOINT』は、今秋より全国の劇場で公開予定。

 

現代を生きる暴力団、半グレ、外国人犯罪組織に加えてITベンチャービジネスを絡ませたストーリーテリングが上手い。暴対法を踏まえた”やくざ映画”が近年は徐々に出てきたが、さらに一歩進んだ設定になっている。名簿、いわゆる個人情報の闇な扱われ方がコワい。従来から存在していた”名簿”だけでは現代は難しく、如何にして新たな入手ルートを手に入れるか。それは、ヤクザだけではなく、ベンチャービジネスにも必要であった。もし、この2つが繋がったら、コワいとしか言いようがない。外国人犯罪組織のやり方は、現実的に起こり得るかもしれないなぁ、と思うと、いやはや…

 

なお、ストーリーの構成上、節ごとにはIT用語の解説を挿入している。これから何が行われていくか理解できると同時に、それだけではない意味の重ね方をしているようで興味深い。小島央大監督は、東京大学工学部建築学科を卒業しており、本作に散りばめられている要素から随分と熟考しているようにも受けとめられる。得てして、現代の”やくざ映画”に仕上げていくとは、映画好きならではだろうか。今作が初の長編映画ならば、今後もどのような作品を作っていくのか、実におもしろく今後が楽しみである。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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