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フェンシングを題材とした、兄弟の愛と疑念が対立する心理スリラー『ピアス 刺心』がいよいよ劇場公開!

2025年12月2日

©Potocol_Flash Forward Entertainment_Harine Films_Elysium Cine

 

フェンシングの試合中に対戦相手を刺殺した罪で、7年間少年刑務所に服した兄が、疎遠になっていた弟と、母の目を盗んでフェンシングの練習を重ねながら、兄弟の絆を取り戻していく『ピアス 刺心』が12月5日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『ピアス 刺心』は、フェンシングを題材に、ある兄弟の愛と疑念が対立するさまを描く心理スリラー。フェンシングの試合中に対戦相手を刺殺してしまった兄のジーハンが、少年刑務所から7年ぶりに出所し、弟ジージエと再会する。相手を刺したのは「事故だ」と語る兄の言葉を信じ、ジージエはジーハンからフェンシングを教わることにする。疎遠だった時間を取り戻す兄弟だったが、ジージエは幼い頃に溺れた際、兄がすぐに手を差し伸べてくれなかった記憶を思い出す。それは何故だったのか。疑念が深まる中、悪夢のような事件が起こる。

 

本作では、台湾の新星リウ・シウフーと『KANO 1931海の向こうの甲子園』のツァオ・ヨウニンが主演を務めた。リウ・シウフーが弟ジージエをみずみずしく演じ、ツァオ・ヨウニンが兄ジーハンの傲慢さと脆さを体現。監督・脚本は、本作が長編デビュー作となる俊英ネリシア・ロウ。シンガポールのフェンシング代表として活躍した経験を持つロウ監督が、台湾で実際にあった事件と自身の兄との家族関係に着想を得て手がけた。

 

©Potocol_Flash Forward Entertainment_Harine Films_Elysium Cine

 

映画『ピアス 刺心』は、12月5日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のテアトル梅田や京都・烏丸御池のアップリンク京都で公開。

本作を観ていて、疑問に思うことがある…フェンシングの剣は折れやすいものなのか??調べてみると、 競技の性質上、激しい攻防によって頻繁に折れることがあるようだ。だからこそ、しっかりとした防具が施されているのだな。だからといって、部活の練習などで一部分を身軽にしてしまっていたら、危険な出来事も起きてしまうようだな。本作では、フェンシングの試合中に対戦相手を刺殺してしまった兄が少年刑務所から出所したことを契機にして、主人公である弟は兄を信じることができるのか…といったことを描いていく。弟である自身にとっては、もし兄がなんらかの犯罪をおかしてしまったら、血縁があったとしても以前のような関係でいられるか自信がない。だが、自身にとって有益な機会をもつことが出来てしまったら、その関係性を取り戻すことが出来るのか、翻って揺らいでしまうのか。兄弟関係の歪みとは複雑なものである。それゆえ、本作における兄は、瞳の奥に闇を抱えていることは否定できず、作品には不穏な空気がひたすらに流れていた。兄弟関係を元通りには修復することは難しく、あのような事件が起こるとは…なんとも切ない物語である。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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