新型コロナワクチン後遺症被害の問題に迫るドキュメンタリー『ヒポクラテスの盲点』がいよいよ劇場公開!

©「ヒポクラテスの盲点」製作委員会
新型コロナウイルスの蔓延に伴い、従来のワクチンとは根本的に異なる技術で開発されたワクチンと、過去に例のない新薬の認可および流通過程が大きな危険を伴った賭けだったということを、科学と事実に基づいて紐解いていく『ヒポクラテスの盲点』が10月10日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『ヒポクラテスの盲点』は、新型コロナワクチンによる後遺症の影響に、多角的な視点から迫ったドキュメンタリー。新型コロナウイルスの感染拡大で政府が初の緊急事態宣言を出してから5年が経ち、感染症法上の位置づけが5類に移行して2年が過ぎた。未曾有の危機を経て国の感染症対策は変化を重ねてきたが、従来のワクチンとは異なる新技術で開発された新型コロナワクチン(mRNA遺伝子製剤)による後遺症被害について、さまざまな情報が報道され始めている。過去に例のない「新薬」の認可と流通には、医学の盲点や限界のみならず、不都合な事実に目を向けさせないようにするデータのトリック、アカデミアやメディアの政府への忖度など、日本社会が抱える問題が集約されていた。そんな中、新型コロナワクチン後遺症の影響を科学的に究明しようとする医師たちがいた。映画では、後遺症患者、遺族、当時のワクチン推進派など、多様な立場の人々の意見を多角的にとらえることで、科学とファクトに基づいた真実をつまびらかにしていく。
©「ヒポクラテスの盲点」製作委員会
映画『ヒポクラテスの盲点』は、10月10日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマや難波のなんばパークスシネマ、京都・三条のMOVIX京都、神戸・三宮の kino cinema 神戸国際等で公開。

私自身、新型コロナウイルスワクチンを接種できる機会は、全て利用してきた。インターネット上でまことしやかに云われていた論調については気にせず、どういったワクチンであるかを自分なりにも理解した上で摂取しているつもりだ。接種後は、気のせい程度に熱があるかもしれないと感じたり、患部が多少なりとも膨れたりした程度だった。だが、実際には、副作用が発症し、その後に亡くなった方もいる。とはいえ、ワクチンとの因果関係が明確に示されてはいない。どのような薬においても多少なりとも副作用はある。副作用をおそれ、薬の利用を避けている方がいることも現実だ。薬の効能と副作用を天秤にかけた上で、服用することが実際だろうか。だが、新型コロナウイルスワクチンによる後遺症の影響について、これだけ大々的に扱った劇場向けドキュメンタリー映画も異様である。新型コロナワクチン(mRNA遺伝子製剤)の説明をして、ワクチン接種後に亡くなった方がいることを伝え、ワクチンとの因果関係は認められなかったことを報せ、ワクチンによる後遺症被害について、作中に登場する医者が個人の見解を述べていくのが本作だ。立場上、~~”だと思います”と意見を述べることしか出来ず、医学的・科学的にどのように判断すればいいだろうか。ワクチン推進派の方による意見もさらにしっかりと聴きたくもある。本作を最後まで観終えた時、あなたは、新型コロナウイルスワクチンについてどのように受けとめることが出来るだろうか。良い意味で、発展的な議論ができる作品となってほしい。

- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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