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スクリーンの中に生きている彼等を好きになってもらえたら…『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』花江夏樹さんと櫻井孝宏さんと石田彰さんを迎え舞台挨拶開催!

2025年7月20日

柱稽古の最中、産屋敷邸に現れた鬼舞辻無惨によって謎の空間へ落とされた炭治郎らを描く『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』が7月18日(金)より全国の劇場で公開。7月20日(日)には、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田に花江夏樹さんと櫻井孝宏さんと石田彰さんを迎え、舞台挨拶が開催された。

 

映画『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』は、集英社「週刊少年ジャンプ」で連載された吾峠呼世晴さんのコミックを原作とする大ヒットアニメ「鬼滅の刃」シリーズのクライマックスとなる、「無限城編」3部作の第1章。鬼になってしまった妹の禰豆子を人間に戻すため、鬼狩りの組織である鬼殺隊に入った竈門炭治郎は、同期の仲間である我妻善逸や嘴平伊之助とともに数々の鬼と戦いながら成長し絆を深めていく。炭治郎たちは鬼殺隊最高位の剣士である”柱”たちと共闘し、無限列車では炎柱の煉獄杏寿郎、遊郭では音柱の宇髄天元、刀鍛冶の里では霞柱の時透無一郎や恋柱の甘露寺蜜璃と共に死闘を繰り広げた。その後、来たる鬼との決戦に備えて、柱による合同強化訓練である柱稽古に挑んでいる最中、鬼殺隊の本部である産屋敷邸に鬼舞辻無惨が姿を現す。お館様の危機に駆けつけた炭治郎や柱たちは無惨によって謎の空間へと落とされ、鬼の根城である無限城での最終決戦に身を投じていく。これまでのアニメシリーズに引き続き、外崎春雄さんが監督、松島晃さんがキャラクターデザイン・総作画監督、ufotableがアニメーション制作を担当している。

 

今回、上映後に花江夏樹さんと櫻井孝宏さんと石田彰さんが登壇。上映後に拍手が起きたことを受け、花江さんは改めて「映画、どうでしたか?」と伺い、更なる拍手を受け喜んだ。劇場版「鬼滅の刃」としては関西での舞台挨拶は今回が初めてであり、シアターを見渡しながら「凄い良いスクリーンですね。綺麗だし。『鬼滅』で関西で舞台挨拶って今まで無かったので、嬉しいです」と喜んでいる。

 

猗窩座との邂逅について、花江さんは「『無限列車編』から炭治郎の気持ちがずっと続いているので、煉獄さんに対する思いや、家族に対する思いを背負って無限城に入っているわけですよ。なので、猗窩座は倒すべき鬼という認識が炭治郎の中にずっとあって、目の前に現れたので、ここを炭治郎の感情のピークにしたいな、と思って、後のことは考えずに全力で叫ぼう、と思っていました」と振り返る。とはいえ、花江さんとしては「猗窩座が好きなので…登場シーン、めちゃめちゃ格好いいじゃないですか。炭治郎としては、”猗窩座~!”なんですけど、僕としては、”猗窩座~☆”みたいな…難しくて、先を知っているが故に…」と苦笑い。

 

 

猗窩座を担った石田さんは、炭治郎との邂逅について「前回の『無限列車編』から続いて、猗窩座の気持ちとしては、炭治郎に対しては、指先1つで捻り潰せるぐらいの人間でしかない、という意識でやってきているので、端から視野にもかけない、よくぞここまで来れたな、偶然だろ、みたいな感じでいたんだと思うんですけれども…戦いが進んでいく中で、どんどんと炭治郎に対する評価が変わっていく、というところが今回とてもおもしろかった。段階を踏むのであれば、炭治郎が強くなったところを認めて『お前も鬼にならないか』と言っても良さそうなところを飛び越えて、今始末しておかなければ、若い芽を摘んでおかなければ、というところがおもしろいな」と印象深く「最初に登場するシーンは、とにかく炭治郎に関しては、”ふんっ”と思っている、という気持ちでいたので、花江君が、猗窩座推しだと聞き、申し訳ないなぁ、という気持ちで一杯です」と明かした。そんな石田さんの気持ちを聞き、花江さんは「言葉では表せないぐらい素晴らしくて…炭治郎の怒りの感情やそういった思いを、アフレコの掛け合いをする中で引き出していただいた」と受けとめており「家で自分で台本を読んで、考えていたのと違った表現になった。それが掛け合いの楽しさなんです。そういうのが今回は多かった」と感じている。

 

序盤にある猗窩座とのやり取りについて、櫻井さんは「柱稽古以降の義勇は、炭治郎との橋の上での会話もあってか、名実ともに柱になれた。心の解放がある瞬間があり、意思表示を口下手ながらにするようになったのは、彼にとってみれば凄く大事な瞬間を超えてきたんだな」と察しており「自分を否定するような言葉ばっかりだった、”俺は柱じゃない”とか。その中でも唯一”俺は嫌われていない”と言い続けていた」と説く。そして、改めて「戦いの最中にも、本来の冨岡義勇の人間性が見える言葉がいくつもあって、それが私的には表現するにも重要な手がかりになります。出来れば、良いものにしたいなぁ。義勇のらしさが出れば良いなぁ」と望んでおり「素直に思ったことを戦いの中でも彼の言葉として聞けるのは、収録中も自分の中で様々なアイデアを考えながら臨んでおりました」と話す。義勇とのやり取りについて、石田さんは「強さを求めている猗窩座だからこそ、相手の強さを認められるキャラクターなんだ」と思っており「義勇さんの強さにも惹かれて、鬼にスカウトもする。ただ、強さのタイプが前回戦った煉獄さんとは違う感じがしていた。自分のことをクールにドライに自分に対する評価基準が厳しい人。それが、演じている僕には差があるタイプの違う強さだな」と伝わってきており、前作とは違ったおもしろさを表現する。そして「観ている人にとっても、同じ柱に対する鬼の戦いだとしても、『無限列車編』とは違ったおもしろさが見えてきているんじゃないかな」と提案していく。猗窩座と義勇の掛け合いを見た花江さんは「本当に目が離せない。映像も素晴らしいので、2人のお芝居が載ると、こんなに凄まじいものなのか」と驚いており「義勇さんは、炭治郎のことを、柱に匹敵する、と認めてくれているんですけど、あの戦いの中で、炭治郎はまだ追いつけていないような状況が多かったので、柱の強さが凄く分かって、後半の義勇さんの覚醒後の戦いが格好良くて…炭治郎がピンチになった時に来る義勇。凪で全てをはらう義勇」と見所が次々に出て来る。

 

 

また、中盤にある猗窩座と炭治郎のやり取りについて、石田さんは「炭治郎を潰しておかなければ、と変化していくことを見せることで、逆に炭治郎の強さや成長度合いが観ている人に確実に伝わる流れ。ひょっとしたら、炭治郎いけるのかもしれない、ということをしなければいけないので、それまでの自身満々の猗窩座からちょっとした焦りみたいなものは含ませなければいけないだろうな」と考慮しており「ただ、焦ってはいるだろうけど、自分の中では完全に負け切ってはいけないので、匙加減は気をつけなければいけない。今のうちにやっておかなければいけない、とドキッとした感は台本を見ていてもおもしろい」と興味深かったようだ。さらに、猗窩座に対する怒りを表現した炭治郎について、花江さんは「猗窩座の煉獄さんに対する酷い発言を現場で生で受けて、自然と炭治郎の感情が湧き出て来るように感じたので、ありがたいな」と思っており「『鬼滅の刃』の吾峠先生による美しい構成がある台詞は振りが効いている」と響いていた。

 

成長していく炭治郎の姿について、櫻井さんは「炭治郎のの成長はめざましいものがあります。呼吸を使えるようになり、特別な力を手に入れていく、といった目に見えて分かりやすい変化もあるんですが、炭治郎が元々持っている発想やアイデアや諦めない気持ちのベースは変わっていない。とにかく考える。猗窩座との戦いの中でも、”どうしたらいい?””どうしたら倒せるのか?”とずっと考え続けて、その中で何かを掴んで、すぐに表現できる」と捉えており「花江君も表現の中で、”そういう風な表現の方法もあるな”といった炭治郎とのシンクロ率が凄い。一緒に収録していても、楽しくておもしろいな、と擽られて、刺激になって冨岡の表現にフィードバックできる」と実感している。強く成長した義勇については「心の中のモノローグで、自分が今どういう気持ちでいるのか、を語ってくれる。やはり、一剣士として強い者と相対した時、力が湧き上がり自分の限界を超えるような感覚を味わう事実によって、さらに集中できる。そういった高揚感や沸騰するような熱量を義勇らしく表現出来たら」と考え収録に臨んでいた。そんな義勇に対峙する猗窩座について、石田さんは「相手が強くなっていくことに対して喜び嬉しがる表現が出来る余裕がまだこの人にはあるのか。それが上弦というランクの付いた鬼が見せなきゃいけない強さの表れ」だと察しており「どこまで強いんだよ、この人達は」と漏らしてしまう。

 

 

最後に、石田さんは「皆さん、おもしろかったですよね?」と伺い拍手を受けながら「『無限城編』に対する波をひろげていっていただけけると、今後の第二章、第三章がもっと凄いものになっていくことにもつながると思いますので、この第一章を楽しんでいただきながら、堪能し尽くしていただきたい」とお願い。櫻井さんは「一度観ただけでは全部拾いきれないぐらいの情報ですし、この映像を観るだけでも楽しめてしまう素晴らしいクオリティの作品です。スクリーンの中に生きている彼等を好きになってもらえたらな」と思いを託していく。花江さんは「これからドンドン盛り上がって、夏をより熱く盛り上げていってもらえれば良いな。製作陣が痣を出しながら作っているぐらいの素晴らしいものになっています」と思いを込め、舞台挨拶を締め括った。

 

 

映画『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』は7月18日(金)より全国の劇場で公開中。関西では、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田大阪ステーションシティシネマT・ジョイ梅田、心斎橋のイオンシネマシアタス心斎橋や難波のTOHOシネマズなんばなんばパークスシネマ、京都・二条のTOHOシネマズ二条や三条のMOVIX京都や九条のT・ジョイ京都、神戸・三宮のOSシネマズミント神戸等で公開。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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