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真崎かれんさんは恐ろしく指先まで勘の冴え渡った女優…!映画『心魔師』今野恭成監督に聞く!

2018年11月30日

(C)2018索斯光影(北京)影視文化伝媒有限会社

 

猟奇殺人事件を追う刑事が、抜け出せない大きな謎に飲み込まれていくさまを描く『心魔師』が12月1日(土)より関西の劇場で公開。今回、関西での公開タイミングに今野恭成監督にインタビューを行った。

 

映画『心魔師』は、日本と中国が手を組んで新たな才能を発掘する、日中若手映画人合同プロジェクト第1弾作品として製作されたサイコサスペンス。ワーファリンという血液凝固を止める薬品を注射して失血死させるという猟奇殺人事件が発生した。犯人を取り逃し、謹慎中だった捜査一課の今村刑事は最初の現場復帰でこの事件の担当となった。被害者の下山宅に残された睡眠薬の袋から下山が通院していた精神病院にたどり着くが、精神科ではワーファリンは処方していないという。不審に思い、その晩こっそりと診療所内に忍び込んだ今村は、入院患者の少女・夕子と出会う…

今村刑事役を生津徹さん、夕子役を真崎かれんさんがそれぞれ演じ、柳憂怜さん、小橋めぐみさん、竹中直人さんらが脇を固める。監督は『劇場版ほんとうにあった怖い話2016』『バレンタインナイトメア』を手がけた今野恭成さん。

 

今野監督は、これまでにVシネ等でホラー作品を撮ってきており、今作では本格的なオリジナル長編作品を手掛けた。監督は「ジャンルは問わず、映画として成立する企画であれば手をつけるようにしています。ホラーは特に映画的な技術が問われる」と考えている。本作を手掛けるにあたり「恐怖を煽るという今までに経験してきた作品を活かしながら、オリジナル作品ならではのジャンルを自由に越境することも可能だ」と捉え、撮影に臨んだ。

 

本作のキャスティングにあたり、主演の生津さんについては「『レンコーンの夜』という作品で出演して頂いた。そこから今回、オファーさせて頂きました」と話す。ヒロインの真崎さんは、キャストの中で唯一オーディションで選んでいる。他のキャストは、制作会社さんとの相談の上で、過去に関わりのあった信頼のある方に出演頂き「柳憂怜さん、河屋秀俊さん、小橋めぐみさんも以前ご一緒させていただきました。演出させていただくにあたって、全く不安のない方々です」と太鼓判を押す。

(C)2018索斯光影(北京)影視文化伝媒有限会社

 

なお、真崎さんは、夕子役として明るい役に始まり、中盤以降はキャラクターが一変していく。ストーリー内での人物の変化について、今野監督は「役者さんにとって、おそらく最も経験が必要とされることでありながら、物語を動かしていく映画の幹になる」と捉えている。今作の撮影においても、全てのシーンを順撮りすることはなく「役柄も現実には目にし難い境遇だった。真崎さんも大変であった」と考慮していた。とはいえ、真崎さんについて「恐ろしく指先まで勘の冴え渡った方でした。少しアドバイスをするだけで、すぐに演じきってもらえました」と満足している。どちらかといえば「むしろ変化し過ぎることで、少女が観客から遠く離れた”患者”だと思われないようにする」と心がけていた。

 

今野監督は、今後の予定として、昨年と今年に撮ったコメディが2本あり、来年上映予定。1本は、歌いながら森で幻のキノコを探す『岡野教授の千年花草譚』。また、新しい企画としては、探偵もの作品の脚本を進めており「上手くいけば来年公開されるかもしれません」と未来を見据えている。

 

映画『心魔師』は、12月1日(土)より、大阪・十三の第七藝術劇場、神戸・元町の元町映画館で公開。また、12月8日(土)より京都・烏丸の京都シネマでも公開。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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