みんなの心を前に向かせてくれるWEST.のいいところを詰め込んだ映画です…『裏社員。-スパイやらせてもろてます-』大ヒット舞台挨拶、やらせてもろてます。関西凱旋イベント開催!

会社の正規業務では解決できない問題に対応する通称“裏社員”たちが、騒動を起こしながらも人情劇を繰り広げる『裏社員。-スパイやらせてもろてます‐』が全国の劇場で公開中。5月23日(金)には、大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマに重岡大毅さん、桐山照史さん、中間淳太さん、藤井流星さん、濵田崇裕さん、瑠東東一郎監督を迎え、大ヒット舞台挨拶、やらせてもろてます。関西凱旋イベントが開催された。
映画『裏社員。-スパイやらせてもろてます‐』は、人気アイドルグループWEST.のメンバー7人が全員で主演を務めるオリジナル映画。表向きには解決できない問題を秘密裏に処理する「裏社員」と呼ばれる会社員たちが、複合商業施設建設のためシャッター商店街を取り壊すという社命のために奮闘する姿を描く痛快アクションコメディ。複合商業施設建設のため、さびれたシャッター商店街を取り壊すよう社長から指令を受けた阿川建設の裏社員。しかし、ライバル社の川端建設も同じ目的で裏社員を商店街に潜入させていた。町の大地主をターゲットに裏社員同士が火花を散らすものの、なぜか動けば動くほど商店街の住人たちに愛されてしまう裏社員たち。一方、潰れかけの商店街には、立て直しを図ろうとする熱血漢や、謎多き訳あり男、彼らに恋心を抱かせる幼なじみや婚約者らも現れ、それぞれが騙し合い、手を組むことで、事態は思わぬ方向へと転じていく。WEST.の桐山照史さん、神山智洋さん、濵田崇裕さんが阿川建設の裏社員、中間淳太さんと藤井流星さんが川端建設の裏社員、重岡大毅さんと小瀧望さんが商店街の住人をそれぞれ演じる。監督は、『劇場版おっさんずラブ LOVE or DEAD』『Gメン』等を手がけてきた瑠東東一郎さん。ヒロインとなる片瀬サクラ役を恒松祐里さんが務めるほか、共演には元テレビ東京アナウンサーでタレントの森香澄さんや俳優の剛力彩芽さん、藤原紀香さん、竹中直人さん、赤井英和さん、田中美央さん、お笑い芸人のよゐこの有野晋哉さん、ハイヒールのモモコさん、プロレスラーの永田裕志さん、主題歌の作詞・作曲も担当したウルフルズのトータス松本さんら個性的なキャストが集った。
今回、上映後に、重岡大毅さん、桐山照史さん、中間淳太さん、藤井流星さん、濵田崇裕さん、瑠東東一郎監督が登壇。作品の雰囲気が伝わってくるがごとく賑やかな舞台挨拶が繰り広げられた。
劇場公開から3週間が経った現在、SNSでの反響も大きく、重岡さんは「普段お世話になっているスタッフさん、LIVE会場に来てくれたファンの皆さん、色々な方に声をかけて頂いて嬉しいですね」と喜んでいる。大阪での撮影の中で、桐山さんは「土手で撮影していたら、向こうからランニングしているおじさんが走ってきて”おはようございます!”と言われて…撮影しているの分かるやろ…」といったエピソードを紹介。現場にいた瑠東監督からは「今のおじさん、友達?」と聞かれてしまったようだ。なお、大阪・中之島の大阪市中央公会堂でクランクアップしており、桐山さんは「大阪のシンボル的なところで撮ってくださりましたから、ありがたかったね」と感謝しながらも「1ヶ月ぐらいで撮り切ったから。撮影期間としてもありえないし」と驚愕。重岡さんも「撮り終わってからのアフレコで瑠東さんとお会いして…編集も前代未聞の凄いスピードでやってくれているし…ドラマの撮影も入っていて、忙しかったですよね。目が鮮魚コーナーにある金目鯛の目みたいになっていました」と心配しながらも「その撮った時の熱量をそのまま勢いよくお届けしたかったので」と気持ちを汲み取っていた。桐山さんは「監督の撮り方が独特じゃなかった!?アドリブやボケはメンバーに任せてくれていた。監督は昔から僕達のことをよく観てくださっていた。メンバーに任せ過ぎていて…普通はツッコミの台詞まで決まって、それを何回か撮る。でも、毎回違うことを言う」と挙げ「流星と淳太がはけていく件で毎回違う野菜のことを言う。ありえないんだけど、監督は、それで”OK!”って言ってくれる。音声さんが”これ、どれを使うんだ!?流れが分かんないよ”って…」といったエピソードまでも披露してしまう。とはいえ、重岡さんは「瑠東さんのおかげで、撮影が刺激的で」と感謝しており、作品の一番最後にある”おまけ”について「去年の年末に松竹座に来て下さって、僕等がMCでくだらない話をしたのを感動してくださった。急に、台本にないのに”あれを撮りたい”を言い出して…皆が集められて、スタッフさんも用意して…」と経緯を明かす。当時について、藤井さんは「WEST.の空気感を求められて…序盤は大スベり…不発の時間もありました」と振り返ると、中間さんは「全然カットをかけないんです、監督が」とぼやく始末。重岡さんも「どうなるんやろ…」心配したが、最終的には「瑠東さんに撮って頂いて良かったな」と感謝している。
15年以上前からWEST.と仕事をしている瑠東監督は「WEST.は違うトコと変わらないトコが凄い。現場はずっと”中二”なんですよ。ずっと楽しいんですよ。休み時間や。高校生ではない、中学生。しょうもない話をずっとやっていてゲラゲラ笑っている」といった印象があったとしても「バチッと決まった時はオーラが…当時は少年だったけど、積み上げてきたモノが分厚くて…」と実感していた。重岡さんが演じた陽一郎という役はお笑い芸人を目指したことがある設定であり、濱田さんは「あのシーン、僕等は現場にいなかったんですよね。だから、映画館で初めて見たんですけど、あれはどういう…?」と伺ってみると、瑠東監督は「あれは、重ちゃんが勝手に…」とボケる始末。重岡さんは「よう言うわ。完全に俺は瑠東さんのおもちゃになってしまったんや」とツッコミするしかない。
主題歌は、WEST.の「ウエッサイソウル!」。5月19日付けオリコン週間シングルランキング1位を獲得した。出演もしているトータス松本さんが作詞・作曲、ウルフルズがサウンドプロデュースをしている。この主題歌に決まった時、メンバー皆が大喜びしており、トータス松本さんが歌っているデモテープを聞いた際には「めっちゃウルフルズやん!」と興奮。撮影後には、YouTubeのチャンネルで「ウエッサイソウル!」の誕生秘話を聞き「ウルフルズがWEST.の年代だったら、絶対歌いたかった曲を書かせてもらった」というエピソードを重岡さんが明かした。濱田さんは「今だったら、”負けへんぞ”とか恥ずかしい、らしい…WEST.に歌ってもらうなら、これが出て来るよね」といった制作秘話も伺っている。重岡さんも「自分達とも感覚が似ている、と感じてくださったみたいやね。そこは関西出身といったこともあったのかな」と添えていく。
最後に、重岡さんは「7人で出れて皆さんの前でWEST.を感じていただけることこそが、僕の中でキラキラ輝いていて。皆さんの前に立つ時、この映画が活きてくると思う。”ウエッサイソウル!”を聞いてほしい。これからのWEST.も楽しみにして頂けるように頑張ります!」と宣言。桐山さんは「僕達はデビューする前から関西で切磋琢磨しながら育ちました。違うグループの子達が集まってWEST.になって11年経って、全員が主演でやらせてもらうのが奇跡の時間。様々なところで個々にも頑張っている中で、この7人が集まって昔から御世話になっている瑠東監督に撮ってもらった。WEST.がギュッと詰まっている。役を通して、WEST.がこんな空気感を出すグループなんです、と詰まっている映画になっていると思います」とアピール。中間さんは「10周年の集大成的なことで7人全員でやらせて頂いた。WEST.でいる時、ずっと青春を感じていて、年齢問わずに皆でいる時間が楽しい。役柄を演じている部分がありますが、役の中でも感じている。それがWEST.の良さなのかな。こういう機会は次にいつあるかわからないですが、また7人で出来たらいいな」と楽しみにしている。藤井さんは「久しぶりに7人でお芝居をやることになり、賑やかでしたけど、裏でも賑やかな楽しい空間を作れるのは良いことだなと思いました。瑠東さんや松竹座さんとの縁が10周年で形に出来たので嬉しかった」と喜んだ。濱田さんは「今となっては家で色々見れる時代。劇場まで足を運んでもらって嬉しいです。僕はソロでもドラマや映画や舞台に出させてもらった経験が、WEST.が7人揃った時に活きるかな、と不安でした。でも、大丈夫でした。10年間で成長できたかな」と自信に満ちていた。そして、瑠東監督は「WEST.って本当にいいグループなんですよね。しんどい時もずっと笑わせてくれる。グッとスイッチが入って感動させてくれたり勇気をくれたり…もともと好きでしたが、より好きになりました。みんなの心を前に向かせてくれるグループだと思っています。 そんなWEST.のいいところを詰め込んだ映画です」と伝え、舞台挨拶を締め括った。
映画『裏社員。-スパイやらせてもろてます‐』は、全国の劇場で公開中。関西では、大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマや難波のなんばパークスシネマ、京都・二条のTOHOシネマズ二条や三条のMOVIX京都や七条のT・ジョイ京都、神戸・三宮のkino cinema 神戸国際等で公開中。

- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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