天才双子ピアニストの苦難と成功を描いた物語『デュオ 1/2のピアニスト』がいよいよ劇場公開！
©2024 / JERICO – ONE WORLD FILMS – STUDIOCANAL – FRANCE 3 CINEMA
両手が不自由になる難病にかかった双子が、ピアニストの夢を掴もうとする『デュオ 1/2のピアニスト』が２月２８日（金）より全国の劇場で公開される。
映画『デュオ 1/2のピアニスト』は、実在するフランスの双子ピアニスト、プレネ姉妹をモデルに、難病によって夢を絶たれた双子の天才ピアニストの苦難と成功を描いた音楽ドラマ。幼い頃からピアノに情熱を注いできた双子の姉妹クレールとジャンヌは、名門カールスルーエ音楽院に入学する。それぞれソリストを目指し、今後のキャリアを左右するコンサートのオーディションに向けて練習に励む日々を送っていたが、ある日２人は自分たちの両手が徐々に不自由になってしまう難病に冒されていることを知る。最悪の事態に直面するなかで、改めてピアノへのかけがえのない思いに気づいた2人は、家族に支えられながら、夢を掴みとるべく唯一無二の演奏方法を生みだす。
本作では、Netflixドラマシリーズ「エミリー、パリへ行く」のカミーユ・ラザがクレール、映画初出演のメラニー・ロベールがジャンヌを演じた。『コーダ あいのうた』のフィリップ・ルスレが製作を手がけ、親子監督フレデリック＆バランタン・ポティエが長編初メガホンをとった。
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映画『デュオ 1/2のピアニスト』は、２月２８日（金）より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマや難波のなんばパークスシネマ、京都・三条のＭＯＶＩＸ京都、神戸・三宮のkino cinema 神戸国際等で公開。
畏れ多くも、本作によってプレネ姉妹を知った。幼い頃から数々のコンクールで受賞し、２台のピアノで演奏するピアニスト姉妹になることを夢見て切磋琢磨し、ドイツの名門カールスルーエ音楽大学で優秀な成績で学位を取得し、着実にピアノデュオとしてのキャリアを積み上げていたのに、両手が不自由になる病気に見舞われてしまう。夢は途絶えたと思える中で、多くの研究と試行錯誤の末に唯一無二のアプローチを成し遂げた…これは、天才ピアニスト姉妹であるからこそ成し遂げた境地だ。そんな奇跡の物語を、カールスルーエ音楽大学での出来事を中心にした物語として脚色として作り上げているのが今作だ。映画化にあたり、双子姉妹をどのように演じているのか、気になるところ。演じた２人は非常に似ており、少しだけキャラクターが醸し出す雰囲気が違っているが、モデルや新進気鋭の俳優を起用しており、キャスティングの妙としか言いようがない。そして、２人を幼い頃から育て上げた父親は、今なら”毒親”と呼んでもおかしくはない有様で、父親としての自己実現を押し付けているようにしか見えなかった。それ故に、如何にして姉妹のことを本当に理解して変化していくか、といったことも見どころである。そんな、現実とフィクションを巧みに織り交ぜた本作を手掛けたのが、親子監督であることも興味深い。困難に直面している時、どのような状況においても最善を尽くすことで、希望を持ち続けることの大切さを伝えてくれる、素晴らしい作品である。
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- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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