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ドニー・イェンとアンディ・ラウによる1960年代が舞台の香港ノワール『追龍』がいよいよ劇場公開!

2020年7月22日

(C) 2017 Mega-Vision Project Workshop Limited.All Rights Reserved.

 

1960年代の英国領香港を舞台に、実在した香港マフィアのボスと警察署長をモデルに香港警察と黒社会の関係性を描く『追龍』が、新型コロナウイルスの感染拡大防止に伴う休業要請の緩和により、7月24日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『追龍』は、ドニー・イェンとアンディ・ラウというアジアの2大スターが共演したクライムドラマ。1960年代の香港に実在した香港マフィアのボス、ン・シックホーと警察署長ルイ・ロックをモデルに、汚職が蔓延した警察と彼らとつながっていた黒社会との関係を描き出していく。中国の潮州から仕事を求めて香港にやってきたホーは、ヤクザ同士の争いに参加して警察に逮捕されるが、ホーの腕力に目を付けた警察署長のロックに助けられる。そのことに恩を感じたホーは、黒社会でのしあがっていき、今度はその立場からロックを助けるなど、2人は次第に友情で結ばれていくが…

 

本作では、『イップ・マン』『ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー』のドニー・イェンと『インファナル・アフェア』『グレートウォール』のアンディ・ラウがともに製作も務める。監督は『ゴッド・ギャンブラー』シリーズなどヒット作を多数手がけてきたバリー・ウォンと『プロジェクト・グーテンベルク 贋札王』『コールド・ウォー 香港警察 堕ちた正義』な祖の撮影監督を務めてきたジェイソン・クワンが担う。

 

(C) 2017 Mega-Vision Project Workshop Limited.All Rights Reserved.

 

映画『追龍』は、7月24日(金)より、大阪・梅田のシネ・リーブル梅田で公開。また、7月31日(金)より、京都・九条の京都みなみ会館、神戸・三宮の シネ・リーブル神戸をはじめ、全国の劇場で公開。

建物と建物の間から見上げた空には、すれすれを横切って飛んでいく巨大な飛行機。 これぞ、香港の街並みだ!嘗て、この地を舞台にした映画で何度も目にしたビジュアル。往年の香港映画ファンならばこの冒頭からテンションは最高潮。

 

本作は、いわゆる香港ノワールと呼ばれる犯罪アクション作品であり、香港映画では乱立しているジャンルだが、熟練された作品だと感じる程あらゆる要素を盛り込んでいる。バディもの、陰謀と裏切り、家族愛と復讐、暴力とドラッグ、銃と刃物のバトル、と全部盛りで作られていて満腹だが、体感時間は長くない。

 

日本のメディアでは「ドニーさん」という呼称が定着してきた感があるが、本作のドニーさんも「競馬」「愛妻家」などファンにはメタ的にニヤニヤしてしまう要素も満載である。映画の中で描かれる1960年代は、イップマンが晩年に香港で暮らした時期でもあり、感慨深い要素の一つだ。

 

舞台となる九龍城砦は現存しない。カオスな居住エリアは犯罪の温床だったという風評もあったが、住民の繋がりが深く人情あふれる場所だったと云われる。 「香港国家安全維持法」が施行され、息苦しさを感じる今の香港では、一見すると無法地帯にも見える混沌とした当時を「古き良き時代」だったと懐かしく振り返る人も多いかもしれない。

 

香港映画ではエンドロールの途中でエンディング曲が終了し、残りは無音のまま長い時間が流れたりすることも多い。だが、本作では重要なシーンがエンドロール中にあるので、絶対に席を立ってはいけない。

fromNZ2.0@エヌゼット

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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