とある田舎の小さな村で、18歳から20歳までの2年の間に一度だけ魔法が使えると知った4人の若者たちの青春を描く『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』がいよいよ劇場公開!

©2025 映画「僕らは人生で一回だけ魔法が使える」製作委員会
代々受け継がれてきた秘密のある小さな村を舞台に、迷いや葛藤をそれぞれ抱える4人の少年たちが人生の分岐点に立ち、あることを実行する姿を描く『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』が2月21日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』は、緑豊かな自然に囲まれた小さな村を舞台に、人生で一度だけ魔法が使えると知らされた18歳の少年達が、魔法を使うかどうか悩み、時にぶつかりながら大人へと成長していく姿を描く青春ドラマ。美しい景色が広がる小さな田舎の村。そこには、ある秘密があった。村の少年たちは18歳になると「人生で一度だけ魔法を使える」と知らされるのだ。魔法を使えるのは20歳になるまでの2年間限定で、命に関わることは禁じられているという。ある年、18歳を迎えたアキト、ハルヒ、ナツキ、ユキオの4人の少年達は、最初は魔法など信じずに笑い飛ばすだけだったが、彼らの父親たちもかつて魔法を使ったことを知ると、魔法の使い道を考えるための会議を開くなど次第に魔法に真剣に向き合いはじめる。
本作は、放送作家・脚本家の鈴木おさむさん原作による朗読劇を映画化。原作は2019年の初演以来、何度も再演されてきた朗読劇で、2024年3月いっぱいで放送作家業および脚本業からの引退を表明した鈴木さんが、その前に実現したかった映画化の企画となる。『美しい彼』『矢野くんの普通の日々』の八木勇征さんがアキト役で主演を務め、『明け方の若者たち』の井上祐貴さんがハルヒ役、『【推しの子】』の櫻井海音さんがナツキ役、人気ボーイズグループIMP.の椿泰我さんがユキオ役を演じた。監督はテレビドラマや配信ドラマ、ミュージックビデオなどを手がけ、長編映画監督はこれが初となる木村真人さんが務めている。
©2025 映画「僕らは人生で一回だけ魔法が使える」製作委員会
映画『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』は、2月21日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田や難波のTOHOシネマズなんば、京都・二条のTOHOシネマズ二条や九条のT・ジョイ京都、兵庫・神戸のOSシネマズ神戸ハーバーランドランド等で公開。

とある村では、18歳から20歳になるまでの2年間限定で、人生で一度だけ魔法を使うことができ、命に関わることは禁じられている…大人になりかえている不安定なモラトリアム真っ只中な期間の中で、突然にこのようなことを伝えられると、冷静に考えられるだろうか。自らのエゴのようなことを思いのままに実現させてしまうと、翻って誰かにも迷惑をかけてしまうかもしれない。だからといって、慎重になればなるほどに、これを魔法に使って本当に実現させたい、と思うようなことはそんなにないのかもしれない。自身を律するような願掛を魔法を使って実現させても意味があるとは思えないだろう。誰かのために実現させたいことこそ、魔法という名の”一生のお願い”と言い換えられるような助けを使ってもいいのかもしれない。…と突然に”魔法”というものを提示された時、どのようなことを考え、思いを馳せるだろうか、と一考してみた。このタイトルからは想像できないような物語が本作では繰り広げられており、瑞々しい思いに満たされて本作を観終えることを願いながら、本作をお薦めしておきたい。あ、これは魔法じゃないよね…

- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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