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疎遠だったユダヤ人のいとこ同士が最愛の祖母の遺言により再会し、ポーランドへのツアー旅行に参加する『リアル・ペイン~心の旅~』がいよいよ劇場公開!

2025年1月28日

©2024 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.

 

ニューヨークに住むユダヤ人の従兄弟同士が祖母の遺言でポーランドツアーに参加し、祖母の縁の地を旅していく『リアル・ペイン~心の旅~』が1月31日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『リアル・ペイン~心の旅~』…

ニューヨークに住むユダヤ人のデヴィッドと、兄弟のように育った従兄弟ベンジー。現在は疎遠になっている2人は、亡くなった最愛の祖母の遺言によって数年ぶりに再会し、ポーランドのツアー旅行に参加することに。正反対な性格のデヴィッドとベンジーは時に騒動を起こしながらも、同じツアーに参加した個性的な人たちとの交流や、家族のルーツであるポーランドの地を巡るなかで、40代を迎えた自身の生きづらさに向きあう力を見いだしていく。

 

本作では、『僕らの世界が交わるまで』で監督デビューを果たした俳優ジェシー・アイゼンバーグが監督・脚本・製作・主演を務め、第97回アカデミー賞で脚本賞と助演男優賞にノミネートされた。アイゼンバーグがデヴィッド、テレビドラマ「メディア王 華麗なる一族」のキーラン・カルキンが従兄弟ベンジーを演じ、第82回ゴールデングローブ賞で助演男優賞を受賞。第97回アカデミー賞でも助演男優賞にノミネートされた。共演は、『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』の監督としても知られる俳優ウィル・シャープ、『フェリスはある朝突然に』のジェニファー・グレイ。『僕らの世界が交わるまで』に続いて俳優のエマ・ストーンが製作に名を連ねた。

 

©2024 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.

 

映画『リアル・ペイン~心の旅~』は、1月31日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田や難波のTOHOシネマズなんば、京都・烏丸の京都シネマ、神戸・三宮のOSシネマズミント神戸等で公開。

ポーランドのアウシュヴィッツ強制収容所で生き残った祖母の遺言を受け、ポーランドを旅するツアーに参加することになった、従兄弟同士。冷静に考える程に重苦しい空気感がある作品だと感じ得ずにはいられないだろう。たしかに重苦しさが全くないことはないが、あえてそれは奥に潜め、この従兄弟同士の珍道中を描くコメディ作品として仕上げているのが秀逸である。翻って込められたメッセージがある作品なので、主演だけでなく監督・脚本・製作として本作に携わっているジェシー・アイゼンバーグには畏れ入るばかり。それ以上に彼の相方である従弟を演じたキーラン・カルキンの演技力には驚かされてしまう。旅立つ前から大量のマリファナを携えていることを明かされることは引いてしまうが、それは、ポーランドを訪れることの辛さを紛らわせるもの。やはり無茶苦茶な行動としか思えないところは無きにしも非ず。だが、そんなパフォーマンスを振る舞える能力があることは、一種の憧れを抱いてしまうことも否めない。いつしか周りの人達にも良き影響を与えていくので、こういったアクションも一考すべきだろうか。あくまでホロコーストと向き合う旅ではあるのだが、コメディを基調にした作品であるからこそ、翻って真摯に向き合っている作品であることもうかがえる。「A REAL PAIN」という原題に込められた意味をじっくりと考えながら、最後まで観終えることができる本作、傍らに流れるショパンの数々の名曲に寄り添ってもらえているようで、ロードムービーとして秀逸な作品であった。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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