女子高校生が母の再婚をきっかけに4人の弟達の姉になり、同居生活を始める“ゼロ距離”ラブコメディ『うちの弟どもがすみません』がいよいよ劇場公開!
©2024「うちの弟どもがすみません」製作委員会 ©オザキアキラ/集英社
母親と新しい父親との生活に憧れていた少女が、父親の転勤で始まった4人の弟達との同居生活を始める『うちの弟どもがすみません』が12月6日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『うちの弟どもがすみません』は、母の再婚により4人の弟達と同居することになった女子高生の奮闘を描いたラブコメディ。女子高生の糸は大好きな母と、母が再婚する新しい父との穏やかな生活に憧れていたが、なんと父には4人の連れ子がいた。糸は戸惑いながらも、常に冷静でスマートな次男の洛や人懐っこい四男の類に助けられながら、持ち前の明るさと面倒見の良い性格で弟たちと打ち解けていく。しかしクールな長男の源はいつもぶっきらぼうで、ミステリアスな三男の柊は部屋にこもってばかり。そんな中、源の言動が家族を思ってのことだと気づいた糸は彼のことが気になり始めるが、柊が糸に特別な気持ちを抱いたことで、事態は思わぬ方向へと転がっていく。
本作は、オザキアキラさんによる少女コミックを実写映画化。『なのに、千輝くんが甘すぎる。』の畑芽育さんが糸役で映画初主演を務め、4兄弟役にはHiHi Jetsの作間龍斗さん、美 少年の那須雄登さん、少年忍者の織山尚大さんや内田煌音さんら、STARTO ENTERTAINMENT所属のジュニア(若手タレント)のメンバーを起用。『旅猫リポート』の三木康一郎さんが監督を務めた。
©2024「うちの弟どもがすみません」製作委員会 ©オザキアキラ/集英社
映画『うちの弟どもがすみません』は、12月6日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマやT・ジョイ梅田や難波のなんばパークスシネマ、京都・二条のTOHOシネマズ二条や三条のMOVIX京都や七条のT・ジョイ京都、神戸・三宮のkino cinema 神戸国際で公開。
親の再婚により、急に4人の弟達が出来てしまう女子高生の姿を描いている本作。しかも、親の転勤により、母親のようでありながら、決して母親にはなれない複雑な状況に置かれ、奮闘する姿を描いていく。とはいえ、元々ひとつ屋根の下で過ごしてきた兄弟にとって、突如として現れてしまった姉の存在に違和感は隠せない。自分達になりに兄弟の関係性を築いてきた中で、その上に姉であり母親代わりになろうとしている存在には気遣うばかり。お互いの領域を見定めてもらう必要もあるわけだ。どうにか調和のとれた関係性を育んでいく様子を実に微笑ましく描いていた。そして、本作は、”ラブコメ”でもある。思春期真っ只中な年齢の近い若い男女が一緒に家族として暮らすことになるわけで、元々は赤の他人であったからには、恋愛感情を決して抱かない、ということはないようだ。とはいえ、ライバル心をメラメラと燃やすことはあってほしくない。2024年の映画文化を象徴するがごとく、優しさを以て描かれており、安心して観ていられる作品だ。兄弟姉妹がいる人もいない人も最後まで楽しんでみられる映画として仕上がっている。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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