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ショッピングサイトの巨大物流倉庫から配送された段ボール箱が爆発したことから物語が展開していくノンストップサスペンス!『ラストマイル』がいよいよ劇場公開!

2024年8月20日

©2024 『ラストマイル』製作委員会

 

流通業界の大イベント・ブラックフライデーの前夜、通販サイトから配送された段ボールの爆発事件の真相を、物流倉庫のセンター長とチームマネージャーが追う『ラストマイル』が8月23日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『ラストマイル』…

流通業界最大のイベントである11月のブラックフライデー前夜、世界規模のショッピングサイトの関東センターから配送された段ボール箱が爆発する事件が発生し、やがて日本中を恐怖に陥れる連続爆破事件へと発展する。関東センター長に着任したばかりの舟渡エレナは、チームマネージャーの梨本孔とともに事態の収拾にあたるが…

 

本作は、テレビドラマ「アンナチュラル」「MIU404」の監督である塚原あゆ子さんと脚本家の野木亜紀子さんが再タッグを組み、両シリーズと同じ世界線で起きた連続爆破事件の行方を描いたサスペンス映画。主人公の舟渡エレナを満島ひかりさん、梨本孔を岡田将生さんが演じ、事件に巻き込まれる関係者役で阿部サダヲさんとディーン・フジオカさん、捜査を担当する刑事役で「アンナチュラル」の大倉孝二さんと「MIU404」の酒向芳さんが出演。さらに「アンナチュラル」から三澄ミコト役の石原さとみさん、中堂系役の井浦新さん、久部六郎役の窪田正孝さんら、「MIU404」から伊吹藍役の綾野剛さん、志摩一未役の星野源さんらが再結集する。主題歌も「アンナチュラル」「MIU404」に続き米津玄師さんが担当した。

 

©2024 『ラストマイル』製作委員会

 

映画『ラストマイル』は、8月9日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田大阪ステーションシティシネマや難波のTOHOシネマズなんば、京都・二条のTOHOシネマズ二条や三条のMOVIX京都や七条のT・ジョイ京都、兵庫・神戸のOSシネマズミント神戸等で公開。

「シェアード・ユニバース」って、こんなに楽しい企画なんだ!と、この世界にすっかり魅せられてしまった。人気ドラマ「アンナチュラル」と「MIU404」は、もともと一部の登場人物やその名前がもう一方の作品に登場する等と微かに世界がつながっていたのだが、それが今回完全にひとつとなったうえで、そこに新しいストーリーが展開されていくのだ。

 

脚本の野木亜紀子さんと監督の塚原あゆ子さんが描く魅力的なキャラクター達が、それぞれの能力を生かして連続爆弾事件に立ち向かっていく。文字通り、一人ひとりが主演級の豪華キャスト達がスクリーンを惜しみなく埋め尽くす。オールスター戦の盛り上がりを期待させる一方で、ドラマとのコラボが強くなり過ぎていないか、登場人物が多過ぎて皆が顔見せで終わってしまう不完全燃焼になってはいないか、と危惧もしていた。だが、全くの杞憂だ。主演の満島ひかりさんと岡田将生さんを中心にした物語は完全新作の単体作品として成立しているので、過去のドラマを未見でも何も問題はない。むしろ、本作のキャラ達の魅力だけで、既に満足感はいっぱいだ。主演の2人以外に、本レビュー執筆時点(公開数日前)で解禁されているキャストだけでも、阿部サダヲさん、宇野祥平さんといった演技派がサイドストーリーを固め、ディーン・フジオカさんの狡猾で嫌なイケメン上司ぶりは、もはや当て書きのように映えている。その中でも一押しは大倉孝二さんだ。この人は刑事役が本当に似合うが、アンタ今回も最高のデカだよ!

 

捜査の過程もリアリティが追及されていて、高度にIT技術で制御された流通網を狙ったテロのような手口に、ITセキュリティ専門家の視点においても「この状況だったら、アレを調べるべきだと思うが…」と思った矢先に、劇中でもまさにその展開となり、ITに関する解像度が高いな!と感心した。他にも、インターネット通販最大手業者の倉庫業務や、配送業者との力関係の描写等、現実もこういった感じなのかな、と思わせる説得力がある。

 

2作のドラマを未見でも楽しめるとは言ったが、もちろん履修済みの方にはちゃんとファンサービスが随所に用意されている。定番のBGMが流れてくるのを聞いただけで「アイツラの出番だ!」と興奮できる、こんな楽しみ方ができる映画もそうはない。監督、脚本、ドラマから参加するキャスト、そして主題歌は米津玄師さんと、シリーズを通してトンマナがパーフェクトに統一された本作。実は私は観ている最中、前半のドラマのあまりのボリュームの大きさに「もしかして実は『後編に続く!』のパターンなのかな!?」と不安になりかけたが、きっちりこの1作で美しく完結するので心配はいらない。しかし、むしろこの世界観にもっと浸っていたい方は多いはずなので、さらなる新作を期待したい。このユニバースの物語なら、いくらでも見ていたい。

fromNZ2.0@エヌゼット

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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