子供の頃に離ればなれになった幼なじみの2人が、36歳の夏に米ニューヨークで再会する7日間を描く『パスト ライブス/再会』がいよいよ劇場公開!
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お互いに恋心を抱きながらも海外移住で離れ離れになった少年少女が、再会とすれ違いを繰り返す『パスト ライブス/再会』が4月5日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『パスト ライブス/再会』は、海外移住のため離れ離れになった幼なじみの2人が、24年の時を経てニューヨークで再会する7日間を描いた、アメリカ・韓国合作の大人のラブストーリー。韓国・ソウルに暮らす12歳の少女ノラと少年ヘソンは、互いに恋心を抱いていたが、ノラの海外移住により離れ離れになってしまう。12年後、24歳になり、ニューヨークとソウルでそれぞれの人生を歩んでいた2人は、オンラインで再会を果たすが、互いを思い合っていながらも再びすれ違ってしまう。そして12年後の36歳、ノラは作家のアーサーと結婚していた。ヘソンはそのことを知りながらも、ノラに会うためにニューヨークを訪れ、2人はやっとめぐり合うのだが…
本作が長編映画監督デビュー作となるセリーヌ・ソンが、12歳のときに家族と共に海外へ移住した自身の体験をもとにオリジナル脚本を執筆し、メガホンをとった。ノラ役はNetflixのドラマシリーズ「ロシアン・ドール 謎のタイムループ」や声優として参加した『スパイダーマン スパイダーバース』などで知られるグレタ・リー。ヘソン役は『LETO レト』『めまい 窓越しの想い』のユ・テオ。2023年の第73回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門出品。第96回アカデミー賞では作品賞、脚本賞にノミネートされた。
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映画『パスト ライブス/再会』は、4月5日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田や難波のTOHOシネマズなんば、京都・二条のTOHOシネマズ二条や七条のT・ジョイ京都や烏丸の京都シネマ、神戸・三宮のOSシネマズミント神戸等で公開。
人生の中で運命の出会いはどこかであるものだろうか。その出会いから長く続くことがあれば、突然途切れることもあるだろう。途切れて再会するまでの期間が長ければ長い程、その相手への思いは募っていくばかりだ。現代においては、ふとしたことをきっかけにしてSNSが探してみれば、見つかることもあれば、見つからない場合もある。そこでオンラインでの再会が出来たとしても、お互いの境遇によっては直接会うことが出来ないこともあるだろう。だが、再会は突然やって来ることもある。だが、出逢った頃のような関係性を再び作り上げていくことが出来るとは限らない。お互いがそれぞれの人生を歩んでおり、境遇も違い、価値観も変化していることもあるだろう。だが、ほんの少しだけ共に過ごす時間があれば、何かしらの影響を与えることもある。でも、最終的には…と考えてしまうと、刹那さを感じずにはいられない本作である。監督自身の経験を基にした作品ではあるけれど、観ている本人がかつて経験したことを思い出さずにはいられなかった一作であった。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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